杖に残る負の思念は確信した。
この者にもあの男と同じ可能性を秘めていると、
背景や事情は違えどこの男も憎悪を抱き、傷つけられる運命を乗り越えようとする姿が
自由を渇望する心の飢えが
同じだあの男と
だからこそ託した
彼らなら今度こそやり遂げてくれる
この世界の王となり新たな運命を作り出すと
ーーーーーー緑谷 出久 10才
俺は今新たなる力を手にいれた
そうだ、何も恐れることはない、なぜなら俺は間違ってなどいなかったからだ、
運命に殺されるなら俺が運命を壊してしまおう、間違った世を正しに行こう
ご主人様、何も不安に思うことはないあなたの心の闇は間違っていない、それを生む物を壊しに行こう
その為に枷を外し、牢を壊そう、
今日はご主人と俺の本当の誕生日だ
そして次に僕が目覚めたときには辺りは火の海になりそのなかで物言わぬ骸と化した両親の姿だった
僕は後悔と罪悪感に襲われ涙が溢れだしていた
なぜ? どうして?
答え無き問いの反芻が頭を支配したとき、どこからか声が聞こえた
「お前の両親を死に追いやったのはこの世の歪み、貴様の未来すら閉ざそうとするこの世界の歪みそのものだ」
なぁ、わかったろ、ご主人様あなたは何も間違っていないと
ーーーーーーー爆豪 勝己 16才
自慢じゃあないが俺は幼い頃から何でも出来たスポーツも勉強も周りをすぐにおいてけぼりにしてきた、
だからこそ許せなかった、未練がましく夢にすがるあいつの姿が、俺と肩を並べて道を語ろうとするあいつが、
だからこそ叩きのめした、俺の道に入り込んで来るな、
無個性の木偶の坊《デク》の癖に
幼い故の、無邪気さが残る故の残酷さ
それを気に止める間もなくあいつは死んだ
いくら毛嫌いしていたとて幼なじみの死は俺の心に幾ばくかの影を落とした
しかしそれは時の流れという魔術師によって次第に薄れていってしまった
そして月日が経ち俺はかねてより夢だったヒーローになるために最短ルートである雄英高校のヒーロー科に入学した
ここで俺は更なる高みへと向かう、教室で決意新たに
クラスの面子を見渡していた。
途中なんか眼鏡かけた野郎が突っ掛かって来たので口論になっているところに
一人の男がやって来た
「ふーっ、ギリギリセーフかな」
たなびく金髪と浅黒く焼けた肌の男
外見は似ても似つかぬこの男に何か懐かしい物を感じた
「おいっ君、聞いているのかね」
そんな思いも目の前の眼鏡男によって光の速さで忘却の彼方へと吹き飛んでいった
「ああん、うるせぇな、ぶっ潰すぞ」
俺の怒りが沸点へと到達したその時
「うるさいぞ、喧嘩するなら余所でやれ、ここはヒーロー科だぞ」
ーーーーーーーーー
「はーい、静かになるまで8秒かかりました。君たちは合理性に欠けるね」
さっきまで寝袋に入っていた男は、くたびれた感じを隠すことなく話続ける
「1年A組担任の相澤消太だ。早速だかこの服に着替えてグランドに集合ね」
ーーーーーーーーー
急な出来事に状況を整理できぬままグラウンドに来たA組一同そこに追い打ちの如く
「これより、個性把握テストを行う」
と担任を名乗る男は宣言した。
「入学式は?ガイダンスは?」
クラスの数少ない女子の一人麗日 お茶子(うららか おちゃこ)が質問するも
「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る時間ないよ」とバッサリ
相澤先生の説明が始まり個性使用可の体力測定であることが告げられ、最初に種目の一つソフトボール投げをデモとして入試トップの爆豪が行い個性を使用し705.2mという記録を叩き出した。
「すげー」「楽しそう」
それを見て年相応に興奮するA組メンバー、しかしそんな空気は次の発現で消し去る事になる
「楽しそう、ね。じゃあ記録総合最下位の者は除籍処分な」
凍りつく空気
「理不尽とか言うなよ、敵はいつ、どこで、どんな作戦で来るかなんて教えちゃくれないぞ。それにここの校風は自由が売りだ、そしてそれは生徒のみならず教師にも適応される、ようこそ雄英高校ヒーロー科へ」
除籍処分をかけた遊戯(ゲーム)の始まりが高らかに宣言された
次回から遊戯王のカードを出そうと思います。
マリクの使用していないカードや最近のカードも出すつもりですので悪しからず。