千年ロッドに選ばれた無個性少年   作:遊人

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R―ライトジャスティス

敵連合襲撃直後

 

「ぐあああァァ・・・」

 

「しっかりしッ!?ガハァ・・・」

 

「パニックになるな!落ち着いて戦況を把握しろ!!」

 

「助けてくれーーーーー!!」

 

マンダレイの放ったテレパスを聞きつけ山の麓には集まったプロヒーロー達が救援に向かう最中、敵の奇襲により辺りは悲鳴と怒号が鳴り響いていた

 

「歯ごたえねぇなぁ!!殺し足りねぇぞプロヒーローども!!」

 

「断面をおおおおお、見せろおおおおおお。」

 

「こんな簡単にやられてプロヒーロー?ふざけるなよ、選ばれた奴等なんだろ?人々の期待なんだろ?それがこの程度?こんな劣等な奴等に頼らなきゃいけない平和なんてごめんだね。」

 

膨張した筋肉の圧倒的暴力と無慈悲な凶刃、更に脇に逃れるのを阻止するかのようにガスが辺りを覆う

 

「負傷したものはすぐに後ろへ下がれ!!」

 

「数ではこちらの方が上だ!怯むな!!」

 

しかし、オールマイト程でなくとも大なり小なりの経験を積んでいるプロヒーロー達も次第に落ち着きを取り戻し反撃に出るが・・・

 

「はっはっは、ただ暴れまわればいいなんてあの参謀は最高だぜ!」

 

「断面、いっぱい!うれしいなあああああ!!」

 

苛烈な攻勢に出る二人の後ろから

 

 

「さっきの森の生徒といい、この大人たちといい本気でなにかを守る気があるのかな?自分の力を見せつけたいだけなら、僕より存在する価値ないよね!」

 

ガスを発生させながら発砲してくる敵の連携によりプロヒーロー達は多大な足止めを余儀なくされていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

相澤もといイレイザー・ヘッドの指示でクラスメートの所へ駆ける補習組は

 

切島「おい、物間!お前は B組の様子を見に言ってくれ!」

 

物間「ふん、A組に言われなくてもそのつもりさ!!」

 

切島の提案により物間は集団を離脱し単独で森に隠れに入ったB組メンバーの確認に向かった

 

瀬呂「よし、俺らも速くいこうぜ!!」

 

残りの5人は再び駆けるも、少しして・・・

 

芦戸「あ、あれ?切島がいない!?」

 

その言葉に全員が足を止める

 

走り出す時に自ら殿を務めた切島が目的地手前でいなくなっていた

 

砂糖「どっかでこけたのか!?」

 

芦戸「あたし、探して来る!!」

 

瀬呂「おい、危ないぞ!?」

 

探しにいこうとする芦戸を他のメンバーが引き留めるようとするが

 

芦戸「大丈夫!速めに切り上げてすぐ合流するから安心して!!」

 

そう行って来た道を引き返して行った芦戸

 

砂糖「イヤ、待てって!」

 

上鳴「・・・しゃーない、ここは芦戸を信じて俺らは先に行こう!」

 

瀬呂「イヤ、見捨てんのかよ!?」

 

上鳴「あいつ、結構運動神経いいし肝も座ってるから大丈夫だろ!それに他のメンバーに速く伝えないとみんなが危ない!」

 

 

 

期末試験で芦戸と組んで挑んだ上鳴の説得力ある言葉に二人は苦い顔をするも納得して残った3人はクラスメートの元に向かった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヒュッ

 

爆豪「ッ!!」バッ

 

カッ

 

トガ「あーん、惜しかったです。」

 

闇を切り裂き投てきされたナイフを爆豪は持ち前の反射神経で避ける

 

トゥワイス「おい、さっき生け捕りって話をしたろ?」「ぶっ殺せ!」

 

現れた敵は三人

 

爆豪「ちっ、誰かって聞く必要はねぇなぁ!

 

何しに来やがったクソヴィランども!!」

 

臨戦態勢に構える爆豪

 

轟「おい、爆豪個性の使用許可は・・・」

 

爆豪「んな事いってる場合か!!やられたきゃてめぇ一人でやられてやがれ!!」

 

トゥワイス「あまり抵抗しないでくれると助かるんだよな、獲物の活きがよすぎると緑谷の依頼通り生け捕りってのが難しくなる。」「楽勝だぜ!」

 

 

その言葉に二人の眉間にシワが寄る

 

爆豪「獲物だぁ?誰に向かって言ってやがる!なめてんじゃねぇぞ!!」

 

轟「緑谷と言ったな!貴様らに聞きたいことが山ほどできた!」

 

コンプレス「あ~あ、やる気にさせちゃったよ。」スチャ

 

トガ「いいですね、いいですねその顔!

 

傷だらけになればもっとよくなりますよ!!」スチャ

 

トガとコンプレスは両手に複数本のナイフを構え投げつけた

 

パキパキパキッ

 

ガガガガガキンッ

 

轟が作った氷壁がその威力を相殺し崩れ落ちるその攻防の空白を縫って

 

爆豪「くらえや!」

 

爆豪が距離を詰め個性を発動しようとするも

 

ビュオ!

 

爆豪「ッ!?」BOOM!!

 

ビチャビチャビチャ

 

突然眼前を覆うように何かが現れ盾となり爆破を防いだ

 

コンプレス「ふぅ、半信半疑だったがすごいなこれ。」

 

コンプレスの手には一枚のカードが握られていた

 

爆豪(あの手応え、USJの時と同じ・・・ッ!!)

 

轟「なんだと!?」

 

 

グニュグニュグニュ

 

二人は驚愕に目を見開く

 

爆豪の爆破にを受け悲惨した物体が意思を持ったかの様にまたひとつに集まりだした。

 

そしてそれはひとつの粘度の高い塊になりドクロのような顔が浮かび上がる

 

リバイバルスライム 星4 水属性 水族

 

攻撃力1500

守備力500

 

効果

このカードが戦闘によって墓地に送られた時1000ライフポイントを払うことで次のスタンバイフェイズに表側守備表示で特殊召喚することができる

 

コンプレス「さて、今度はこっちの番と行こうか!」

 

トガ「たくさん切ってあげます!」

 

反撃に出る敵達に

 

爆豪「くっ!」

 

迎撃とばかりに爆破を放つも

 

ビュバ BOM

 

再びスライムが盾となる

 

爆豪「クソがぁ!!」

 

なんとか回避し続けているが3対1で攻め込まれては分が悪すぎる

 

轟「爆豪っ!いまっ・・・ッ!?」

 

パキパキパキパキッ

 

氷敵の足を止めようと地面を滑るように氷を展開するも

 

ゴガガガガン

 

地中から現れた全身にドリルがついたモンスターに阻まれる

 

トゥワイス「ここまで対策しているとかやっぱすげぇな!」「ぜんぜん大したことねぇな!」

 

カードをかざしていたトゥワイスが喝采をあげる

 

ドリラゴ 星4 闇属性 機械族

 

攻撃力1600

守備力1100

 

効果

 

相手フィールド上に攻撃力1600以上の表側表示モンスターしか存在しない場合、このモンスターは相手に直接攻撃できる

 

轟「ハッ!」

バゴオオォン

 

手を振り氷結を試みるも

 

キュィィィィィンドガガガガガガ

 

ガキンッ

 

ドリルが回転し貫いてくる

 

轟(どうする、()を使うか!?だがそれでは・・・。)

 

今回のフィールドは森の中、下手に炎を撒き散らせば敵を倒せるかもしれないがそれ以上に味方や自分が危険に陥るリスクが高い

 

轟「くっ!」

 

再び氷壁を出し拘束を試みる

 

すると

 

「おやおや、よくないね。

 

戦う相手を見えなくしちゃうのは。」

 

 

轟「なッ!?」

 

後ろから聞こえたのは今爆豪の相手をしてるはずの声

 

なぜ?

 

その疑問を轟は口に出すことはできず視界は黒に落ちていった

 

 

同時に氷壁が消える

 

爆豪「半分野郎!!」

 

コンプレス「おいおい、よそ見はよくないよ!」

 

異変に気付いた爆豪の意識がそちらに向いた隙をコンプレスが狙うも

 

爆豪「ッ、ちぃ!!」

 

ビュバ BOM

 

コンプレス「だから無駄だって・・・!?」

 

BOOM

 

反対の手を使い二連撃で遂に爆豪の爆破が当たる

 

爆豪「いつまでも同じ手が食らうと思うなぁ!!」

 

爆豪は何度かの攻撃でスライムの爆破されてから再生までのタイムラグを見抜いていた

 

爆破の霧が晴れると

 

コンプレス?「グウウゥ・・・」グシャアアア

 

仮面をつけたヴィランは二人

 

だが爆破を喰らったヴィランの体は崩れ落ち消えてしまった

 

 

コンプレス「偽物が壊されちゃった。」

 

トゥワイス「なんだよ、いろいろ測るの手間だったんだからもっと大切に扱えよな!」「適当でいいぜ!」

 

爆豪(今の崩れた奴はあのマスク野郎の個性か、そしてまだ生きてる仮面ヴィランの個性で半分野郎はやられた。)

 

冷静に現状から推測を始め突破口を探る爆豪

 

しかし、残酷にも時間は待ってくれなかった

 

コンプレス「しかし後方支援も絶たれこれで本当に3対1だ。そろそろ無駄な抵抗はやめておとなしく捕まってくれるかい?」

 

前と後ろで挟撃の状況となり姿勢を崩さず投降を促すコンプレス

 

 

トガ「えー、トガはもっとこの子と遊びたいです!」

 

その言葉にトガは不満を口にするが、

 

コンプレス「いいねぇ若いってのは、おじさん達はそろそろ疲れてきたんだよ。」

 

トゥワイス「俺もおじさん扱いなの!?」「渋いだろ?」

 

爆豪「舐めたこといってんじゃねえぞ、クソがぁ!!」

 

その余裕綽々な会話に苛立ちを覚え怒りを露に威嚇する爆豪

 

爆豪「どのみち俺はNO.1ヒーローになっててめぇら全員ブタ箱に詰め込んでやるんだ!かかってこいや!クソヴィランども!!」

 

衰えることのない戦意を見せつける爆豪

 

コンプレス「やれやれ、しょうがない。」

 

トガ「わーい、まだ遊べるんですね!」

 

最悪ともいえる状況の中で爆豪は戦い抜く覚悟を決めたその時

 

「バクゴー!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

虎「あれは!?」

 

マンダレイ「みんなが!!」

 

モンスターの出現に生徒達の危機を感じ救出しようとする二人だが

 

マグネ「あら、よそ見なんてする余裕あるのかしら?」

 

スピナー「貴様らの相手は俺だ!」

 

二人のヴィランがそれを阻止していた

 

虎「くっ!どけぇい!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方そのモンスターと対峙することとなった卵達

 

耳郎「くそ、出せ!このっ、このぉ!」

 

檻を蹴り脱出を試みる耳郞

 

すると

 

ラヴァゴーレム「ヴァアアア・・・」ゴポォ

 

ジュウウウウウウゥゥゥ・・・

 

耳郞「あああああっ!?」

 

口から漏れ出た溶岩が腹の檻に落ちる

 

幸い中に入ってくる事はないが一気に熱せられた鉄檻は中の耳郞を蝕んでいく

 

上鳴「耳郞!」

 

仲間の危機に救出に駆け出すが

 

ボォウウウウウ

 

口から吐かれる業火によって阻まれるそれにより、

 

蛙吹「ケロォ・・・」

 

麗日「梅雨ちゃん!」

 

もともと熱に弱い蛙吹や

 

尾白「大丈夫か!?」

 

常闇「すまない・・・」

 

溶岩で構成された体より煌々と闇夜を照らされ常闇など相性の悪いものたちが軒並み戦力ダウンを余儀なくされた。

 

幸い現在戦っているところは拓けているため森に火が移る心配はないが・・・

 

瀬呂「ぐぅっ、テープ張り付けようにも体が溶岩だから溶けちまう!」

 

峰田「俺のモギモギもだ!?」

 

 

巨体の為動きは緩慢であるがその体故に誰もが決定打を打てないでいた

 

だが時間をかけてはいられない

 

ラヴァゴーレム「ヴァアアア・・・!」ゴポォ

 

ジュアアアアアアアア・・・

 

耳郎「ぐぅううううう!?このぉ!!」

 

再び口からこぼれ落ちた溶岩が耳郎の身を焼く

 

上鳴「くそ!轟か爆豪がいてくれれば・・・」

 

緑谷「ふーん、やっぱりそうなんだね・・・。」

 

モンスターの後ろで控えていた緑谷は呟く

 

緑谷「君たちの信ずる正義なんてのは所詮そんなものさ、圧倒的な力が決めた指針、それに賛同する者の数の暴力・・・そんなので人を救う?平和を守る?

 

幻滅だね、やはり今の"英雄"では世界に光は未来永劫灯らない。」

 

上鳴「っ!?」

 

 

闇緑谷『ラヴァゴーレム!ここは任せる、この憐れな愚者どもを焼き殺してしまえ!』

 

そう言うと緑谷は身を翻し森の中へ消えていった

 

八百万「待ちなさい!耳郎さんを解放しなっああ!?」

 

飯田「危ない!」

 

去る緑谷を追おうとした八百万を火炎が襲うが飯田が走り間一髪で救出する

 

飯田「気持ちはわかるが今はあの怪物をどうにかしなくては!」

 

ー僕たちだけの手でー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

自分の力を過信していた訳じゃない

 

でも、どうにかなると思っていた

 

自分一人では無理でも頼れる仲間に巡り会えた

 

まだ短い付き合いだが少なくない試練も皆で乗り越えここまで来れた

 

だからこいつらに着いていけば俺もヒーローになれると思っていた。

 

でも俺は一つ勘違いをしていた

 

皆で協力する、けどそれは各々が自分で困難の乗り越え方を考え最適解を導きだして来たからだ

 

あのバカ話仲間の峰田でさえ緑谷出久の罠を一人で乗りきり成長を見せつけた

 

俺は、俺は・・・

 

 

「命を懸ける時なんだ!」

 

っ!!

 

・・・ああ、そうだよな。

 

身近でよく一緒にバカやってる仲間が教えてくれた

 

理由や動機がどうであれ、あいつはそれを体現して見せた

 

今度は俺の番だ!

 

考えろ、足りない俺の頭をフルに使え!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

八百万「くっ!」

 

八百万は焦っていた

 

八百万(私を庇い耳郎さんはあのようなことに・・・。

 

早く助けねば!)

 

しかし一人でどうにかなるような相手ではない相手の体は溶岩下手な武器はすべて溶かされてしまう

 

ましてや遠距離系の武器を使うには中心に囚われている耳郎への誤爆が危険すぎる

 

 

そこへ

 

上鳴「ヤオモモ!」

 

上鳴が障子、を引き連れ現れた

 

上鳴「力を貸してくれ!」

 

自らが集めたメンバー達に作戦を手短に伝える上鳴

 

しかし・・・

 

八百万「そんなっ、いくらなんでも危険すぎます!」

 

 

上鳴「今はこれしか思いつかねぇんだよ!

 

そりゃ、爆豪や轟がいればもっといろいろできるかも知れねぇが・・・時間がねぇ、頼む。

 

力を貸してくれ!」バッ

 

頭を下げ意思を示す上鳴

 

障子「・・・この作戦で最終的に一番危険になるのはお前だ、それをわかっているのか?」

 

上鳴「ああ、峰田が前に言ってたよな、俺は此処なんだ。命を懸けてでも耳郎を助けなきゃいけないんだ!」

 

八百万「上鳴さん・・・。」

 

障子「・・・わかった。」

 

障子が静かに賛同の意思を示す

 

障子「仲間として、同じ男として、その決意を無下にはできない。お前の作戦に乗らせてもらう。」

 

上鳴「・・・サンキューな、障子。」

 

八百万「・・・私も微力ながら協力させていただきます。」

 

八百万もまた己の決心を伝えた

 

 

ラヴァゴーレム「ォォオ・・・。」

 

耳郎「はぁ、はぁ・・・」

 

抵抗虚しく体力を消耗し檻の中でへたりこんでしまう耳郎

 

蛙吹「耳郎ちゃん!!」

 

飯田「ぐっ、早く助けねば!耳郎さんの体も限界に近い!」

 

ダッ

 

そこへラヴァゴーレムに向かい走る大柄な影が現れた

 

 

 

八百万「いくら防火服といっても、そこまで万能ではありませんわ。障子さん油断しないでください!」

 

上鳴「すまねぇ障子、頼むぜ!」

 

障子「・・・任せろ!」

 

上鳴と八百万を背にのせた障子がモンスターに突っ込む

 

ラヴァゴーレム「ヴゥ!?」

 

近寄らせまいと口から火を吹こうとする口を

 

ビュン!

 

ラヴァゴーレム「グヴォ!」

 

レーザーが阻止する

 

障子「ウオオオオオオオ!!」バッ

 

その怯んだ隙にとラヴァゴーレムへ一気に間合いを詰め

 

ガシャァン

 

耳郎の囚われてる檻に自らの触手を巻き付かせた

 

ジゥウウウウ

 

障子「グッ、俺の複製椀の事は気にせず早くやれ!」

 

八百万「障子さん、ありがとうございますわ!」

 

自らの個性でチェーンソーを作り出し

 

ギュイイイィィィン

 

ガシャァン

 

檻を切断した

 

上鳴「耳郎!!」

 

八百万「耳郎さん!!」

 

檻の中に入り耳郎に駆け寄る二人

 

耳郎「ヤ・・・ヤオモモ、上鳴、あ・・・ありがとう。し、信じてた・・・よ。」

 

 

弱々しいながらも笑顔で感謝した後気を失う耳郎

 

八百万「ッ・・・耳郎さん、遅くなって申し訳ありません!」

 

耳郎の体を起こし涙を湛え謝罪する八百万

 

 

上鳴「ヤオモモ!すぐに耳郎を!」

 

障子「不味いぞ!青山が押さえてくれているが溶岩がこぼれ落ちる頻度が上がってきている!」

 

再び障子の背に耳郎を背負い駆け込む八百万

 

そして振り返り

 

八百万「上鳴さん・・・。」

 

上鳴「障子、女子二人頼むな。」

 

いつものようなちょっと軽い印象を残す笑顔で見送る上鳴

 

障子「ああ、任せろ。

 

・・・死ぬなよ、上鳴!」バッ

 

青山「ぐぅ、もう抑えきれない!」

 

顔色が真っ青になりながらも影で奮闘していた青山の切迫した声が響く

 

ラヴァゴーレム「ヴァァア!」ドロッ

 

ジュウウウ

 

上鳴「がああああ!」

 

一人檻の中に残った上鳴の身が焼かれる

 

上鳴(あっちィィイ!なんだこりゃ!!耳郎、お前やっぱすげぇわ!こんな所で一人で皆信じて待っててくれるなんて・・・。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

障子「はあ、はあ・・・この辺で、」

 

八百万「障子さん、ありがとうございます。」

 

女子二人を背負い軽い火傷を負いながらなんとかモンスターから離れたところに来た障子

 

そこにクラスの仲間も近寄る

 

飯田「大丈夫か、皆!?」

 

障子「俺は、大丈夫だ。それよりも耳郎を・・・。」

 

八百万「耳郎さんは脱水状態みたいです!」

 

麗日「ならこれ!」

 

麗日を筆頭に今手持ちであるペットボトルの飲料を渡していく

 

八百万「ありがとうございます、耳郎さん!大丈夫ですか!?」

 

耳郎「うっ・・・うう、や、ヤオモモ!?」

 

意識を取り戻した耳郎

 

八百万「ああ!よかった!今はとりあえずこれを・・・。」

 

耳郎にペットボトルの飲料を与える八百万

 

次第に顔に生気を取り戻していきなんとか最低限の回復を果たした耳郎はそこであることに気づく

 

耳郎「あ・・・あれ?そういえば、

 

か・・・上鳴は?」

 

その言葉に回りの人間もハッとなり見渡す

 

瀬呂「そういえばあいつは!?」

 

峰田「なぁ障子、ヤオモモ?どうしたんだよ!?」

 

八百万は唇を噛みしめ視線を逸らす

 

障子は目を瞑り深く呼吸をする

 

常闇「ッ!?まさか!?」

 

常闇がなにかに気づいたように再び視線をモンスターの方に向ける

 

その行動から他のメンバー達も勘のいいものから視線を移していく

 

障子「すまない、同じ男として、あの決意の目をしたものを止めることはできなかった・・・!」

 

 

 

 

上鳴(今から俺が仇を討つから無事に帰れたらまたあの笑顔、見せてくれよ!)

 

上鳴は決意を決めると防火服を脱ぎ檻を自ら掴むと

 

上鳴「化物め!俺のクラスの女子にひどいことしやがって!!

 

ユルさねぇからな!女子の為に戦うときの俺は・・・チョー強えぇ!!」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ

 

ラヴァゴーレム「ヴォオオオオオオオオ!?」

 

飯田「か、怪物が!?」

 

麗日「苦しんどる!?」

 

上鳴が立てた推測は檻が溶岩の中にある核と繋がっているのではというものだった

 

ならば檻から衝撃を伝えていけばいい

 

上鳴の己の命をかけた決死の作戦は当たっていた

 

しかし、

 

ラヴァゴーレム「ヴォウ!ヴォオオオオウ!」グワングワン

 

もがき苦しみながらも上鳴を振り落とそうと暴れるラヴァゴーレム

 

更に

 

峰田「げっ!出力が・・・!」

 

尾白「お、落ちてきてる!」

 

葉隠「そんなっ!?あと少しそうなのに!」

 

耳郎「上鳴ィィィィィィィィイ!」

 

 

 

上鳴「なめんな!合宿の成果、見せてやる!

 

ウエェエエエエエエエイ!!」

 

 

視界も朧気になり、脳や体が危険と信号を発してくる、それら一切を気持ちでねじ伏せダメ押しとばかりに放電を続ける上鳴

 

その結果

 

ラヴァゴーレム「オオオオオオオオ!?」

 

ラヴァゴーレムは悲鳴のような絶叫を森にとどろかせ灰のように変わり風に吹かれて消えていってしまった

 

 

 

 

 




場面がコロコロ変わって読みづらく感じてしまわれたら申し訳ありません。

ひとえに作者の実力不足です。
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