緋扇邸のオオカミくん   作:アニアス

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第24話 奥の手

秋宗と七海が戦っていることなど全く知らないコガラシたちは、魔の前屈階段の調査をしていた。

実際に狭霧たちが上って怪奇現象を体験して、うららが噂による現象と推測した時だった。

 

 

 

千紗希「冬空くーん!みんなー!」

 

 

 

突然声が響いてコガラシたちが振り向くと、遠くから千紗希と柳沢が廊下を走って来た。

2人がコガラシたちの元まで辿り着いたが、ずっと走って来たため膝に手を置いて息切れをしていた。

 

 

 

コガラシ「どうしたんだ2人とも?何かあったのか?」

 

 

 

コガラシに質問された千紗希と柳沢は呼吸を整えて話を切り出した。

 

 

 

千紗希「た、大変なの!西条くんが!」

 

 

コガラシ「ッ!?西条がどうしたんだ!?」

 

 

柳沢「実は・・・!」

 

 

 

千紗希と柳沢は何があったのかをコガラシたちに説明した。

 

魔の前屈階段による怪奇現象を引き起こした家鳴の七海のこと、その七海がパンツの写真で女子たちの弱みを握って奴隷にしようとしていること、秋宗が七海と戦っていることなど、ありのまま先ほど目撃したことを全部話した。

 

 

 

狭霧「そんなことが!?」

 

 

うらら「家鳴かぁ・・・!アイツらポルターガイストの達人やからなぁ・・・!かなり手強いと思うで!」

 

 

雲雀「しかも奴隷って何なの!?そんなの絶対許せないよ!」

 

 

紫音「その七海ってヤツ!絶対捕まえてやるッス!」

 

 

夜々「早く秋宗のところへ行こう・・・!」

 

 

幽奈「私も行きます!」

 

 

 

話を聞いた狭霧たちは険しい表情になり、秋宗の加勢に行くことを決めた。

 

 

 

コガラシ「宮崎!柳沢!案内してくれ!」

 

 

千紗希「うん!こっちだよ!」

 

 

 

千紗希と柳沢を先頭にコガラシたちは秋宗の元へ向かって行った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

一方、秋宗の方は、

 

 

 

ビュン!

 

 

 

秋宗「オラァ!」(ガラァーン!

 

 

 

七海の飛ばした机をパンチで殴り飛ばしていた。

 

千紗希たちが助けを呼びに行った直後、秋宗と七海は交戦を開始した。

七海がポルターガイストで机や椅子、はたまた文房具などを秋宗に飛ばし、それを秋宗がパンチやキックで防いでいた。

そのため、廊下は机や椅子などでかなり散らかっている状態だった。

 

 

 

七海「どうしたのオオカミさん?もしかして疲れたの?」

 

 

 

七海は余裕の表情で秋宗を嘲笑っていた。

 

 

 

秋宗「馬鹿言うな、この程度で疲れるかよ」

 

 

 

オオカミ人間に変身した秋宗は疲れてないと言わんばかりに七海を睨んでいた。

実際秋宗はそこまで疲れてはいなかったのだが、

 

 

 

秋宗(クソッ!ポルターガイストはかなり霊力を消費するから霊力が尽きたところを狙って取り押さえるつもりだったが、コイツ全然疲れてねぇな!まだ霊力を蓄えているってところか?かといって迂闊に突っ込む訳にもいかねぇし!どうすりゃいいんだ!?)

 

 

 

内心では、七海を倒すプランを必死に考えていた。

あれから5分くらい経過したのだが、ポルターガイストを発動し続けている七海には疲れの色が全く見えずにいた。

このまま長期戦に持ち込まれてしまえば秋宗のスタミナが尽きてしまい負けてしまう。

 

そんな時、

 

 

 

コガラシ「おーい!西条ー!」

 

 

紫音「秋宗兄さーん!助けに来たッスよー!」

 

 

柳沢「うおっ!?あれ西条か!?マジでオオカミ人間だったのかよ!?」

 

 

 

七海の後ろから声が聞こえて秋宗が声のする方を見るとコガラシたちが向こうから走って来た。

 

 

 

秋宗「みんな!」

 

 

七海「・・・あら、増援が来てしまったわ」

 

 

 

コガラシたちが来たことで秋宗は一安心して、七海は振り向いて半目でコガラシたちを睨んでいた。

コガラシたちは七海の10メートル手前で立ち止まった。

 

 

 

うらら「アイツが家鳴か!」

 

 

狭霧「私たちに恥をかかせた報いを受けてもらうぞ!」

 

 

雲雀「絶対捕まえてやるんだから!」

 

 

 

狭霧と雲雀は霊力で具現化させたクナイと手裏剣を構えて七海を睨んだ。

 

 

 

幽奈「あ、あの!降参していただけないでしょうか!?できれば私たちは家鳴さんと戦いたくありません!」

 

 

秋宗「そこの幽霊の言う通りにしといた方がいいぞ。誅魔忍が2人に八咫鋼、お前に勝ち目はねぇよ」

 

 

 

対して幽奈は七海を痛い目に合わせたくないためか、七海に降参するように説得を始めた。

それに便乗して秋宗も七海に警告した。

 

誅魔忍の狭霧と雲雀、猫神を召喚できる夜々、八咫鋼のコガラシ、そしてオオカミ人間の秋宗、これだけ揃ってしまえばどんな敵でも降伏してしまうだろう。

 

だが、

 

 

 

七海「・・・それは、私を倒せるつもりで言ってるのかしら?」

 

 

 

七海は諦めるどころか全く動じていなかった。

その表情は呆れた顔になっている。

 

 

 

七海「そういうセリフは、私を追い詰めてから言ってほしいものね」(ビュン!

 

 

 

そう言って、七海は廊下に落ちていた掃除用具が入ったロッカーをポルターガイストで浮かせて、コガラシたちに目掛けて飛ばした。

 

 

 

コガラシ「くっ!」(バァン!

 

 

 

咄嗟に反応したコガラシは両手でロッカーを受け止めた。

 

その間に狭霧と雲雀は同時に走り出して飛び上がり、

 

 

 

狭霧「そこまでだ!」(シュッ!シュッ!

 

 

雲雀「もう許さないよ!」(シュッ!シュッ!

 

 

 

七海に目掛けて数本のクナイと手裏剣を投げ飛ばした。

この数のクナイと手裏剣を避けるのは誅魔忍でなければ至難の技である。

 

しかし、

 

 

 

七海「ふふっ」(ガンガンガンガン!

 

 

 

七海は目の前に机を浮かせてクナイと手裏剣の雨をすべて防いだ。

それだけでは終わらず、

 

 

 

七海「くらいなさい!」(ビュン!

 

 

 

盾にした机を狭霧と雲雀に向かって飛ばした。

 

2人とも空中にいるため身動きが取れず、

 

 

 

ガァン!

 

 

 

狭霧「くっ!」

 

 

雲雀「痛っ!」

 

 

 

机に当たって吹き飛ばされてしまい、

 

 

 

ドォン!

 

 

 

うらら「うわっ!?」

 

 

 

うららにぶつかってしまった。

 

 

 

コガラシ「狭霧!雲雀!浦方!」

 

 

夜々「ッ!猫神様!お願い!」

 

 

 

今度は夜々が前に出て体の中から猫神を召喚した。

 

 

 

猫神「にゃあ!」(ブォン!

 

 

 

猫神は七海に自慢の大きな肉球を振り下ろしたのだが、

 

 

 

ピタッ

 

 

 

猫神「にゃっ!?」

 

 

 

七海の頭上ギリギリで止まってしまった。

 

 

 

夜々「猫神様・・・!?」

 

 

紫音「なんで攻撃を辞めたんスか!?」

 

 

幽奈「あっ!?猫神様の体に何か巻き付いてますよ!」

 

 

 

幽奈の言う通り、猫神の体には何か黒いものが巻き付いていた。

 

 

 

千紗希「あれって延長コード!?」

 

 

柳沢「あんなものまで操れんのかよ!?」

 

 

 

猫神の体に延長コードがよく絡みついてしまい、猫神自身もほどけずにいた。

 

 

 

七海「どれもこれも期待はずれねぇ。呆れてあくびをしてしまいそうだわ」

 

 

 

七海はコガラシたちの呆気なさを嘲笑っていた。

 

 

 

秋宗(ッ!今だ!)

 

 

 

七海が隙を見せるのを図っていた秋宗は、一瞬の隙をついて七海を取り押さえようとした。

あと少しで秋宗の手が七海に触れそうになった時、

 

 

 

ガァン!

 

 

 

秋宗「ぐぁっ!?」

 

 

 

秋宗の上から椅子と机が落ちてきて、秋宗は廊下に這いつくばってしまい椅子と机が押さえつけて動きを封じてしまった。

 

 

 

七海「残念でしたぁ~」(ベェー

 

 

 

七海は秋宗の方を見下す目付きで見て舌を出した。

 

 

 

紫音「秋宗兄さん!」

 

 

秋宗「くそっ!」(ガタガタ!

 

 

 

何とかして立とうとはするものの、ポルターガイストの力が強すぎるため起き上がれずにいた。

 

 

 

七海「さてと、まずはオオカミさんから躾をしてあげましょうかッ!?」(フワッ

 

 

 

完全に勝った気になっていた七海の体が突然浮かび上がった。

まるで誰かに持ち上げられたかのような感覚だった。

 

その正体は、

 

 

 

幽奈「そこまでですよ家鳴さん!」

 

 

 

幽奈が七海の脇に手を添えて持ち上げていたのだ。

 

 

 

コガラシ「よくやった幽奈!」

 

 

幽奈「ありがとうございますコガラシさん!さぁ家鳴さん!今すぐポルターガイストを解いて下さい!」

 

 

 

幽奈は子供を叱りつけるように七海にポルターガイストを止めさせようとした。

 

その時、

 

 

 

グイッ!

 

 

 

幽奈「えっ!?」

 

 

 

突然、幽奈が後ろから何かに引っ張られるかのように後ろへ下がってしまい、その拍子に七海から手を離してしまった。

七海はポルターガイストを使って幽奈の襟の後ろに釣糸を取り付け一気に引っ張ったのだ。

それだけでは終わらず、七海がリュックに入れていたロープが浮かび、

 

 

 

シュルルルル!

 

 

 

コガラシ「うおっ!?」

 

 

千紗希「きゃっ!?」

 

 

幽奈「わっ!?」

 

 

 

コガラシと千紗希、幽奈に絡み付き身動きが取れなくなってしまった。

 

 

 

幽奈「コ、コガラシさん!?///何処を触っているんですか!?///」

 

 

コガラシ「すまん幽奈!///わざとじゃねぇんだ!///」

 

 

千紗希「冬空くん!///あんまり喋らないでよ!///」

 

 

 

ロープが絡まってしまったことにより、コガラシの手が幽奈のお尻に当たってしまい、目の前には千紗希の胸が覆い被さっていた。

コガラシが喋ってしまうことにより、千紗希の胸に振動が走り変な感じになってしまう。

 

 

 

七海「さてと、あと残っているのは・・・?」

 

 

 

七海は服の埃を払いながら残っている面子を見た。

 

今動けるのは、狭霧、雲雀、夜々、紫音、柳沢、うららの6人だけしかいなかった。

狭霧と雲雀は先ほどの七海の攻撃で腕を痛めてしまい片手で抑えていた。

 

 

 

紫音「どうするんスか!?コガラシ兄さんも秋宗兄さんも動けなくなっちまったッスよ!?」

 

 

柳沢「どうもこうもねぇだろ!アタシらだけでもやるしかねぇだろ!」

 

 

狭霧「その通りだ!何とか私たちだけでアイツを取り押さえるぞ!」

 

 

雲雀「雲雀もまだやれるもん!」

 

 

うらら「狭霧!雲雀!無茶したらアカン!2人とも腕痛めてしもうたやろ!?」

 

 

夜々「夜々もがんばる!」

 

 

 

6人は何とかして七海を取り押さえようと身構えた。

 

 

 

七海「まぁせいぜい無駄な努力をすることね」

 

 

 

七海はポルターガイストで椅子や机を浮かせて飛ばす準備を整えた。

 

 

 

七海「手始めに、貴女たちから奴隷にしてあげるわ!」

 

 

 

七海が飛ばそうとしたその時、

 

 

 

シュッ!スパァン!

 

 

 

七海「・・・ぇ?」(バタリ

 

 

 

突如、何かが七海の頭上を高速で通過したと共に、七海の後頭部に強い衝撃が走った。

何が起こったのか七海は理解できずその場に倒れて気絶してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋宗「ふぅ、やっと隙を見せてくれたな」

 

 

 

七海を気絶させたのは、何と秋宗だったのだ。

どうやってあの机と椅子の拘束を解いたかというと、秋宗の姿を見れば分かる。

 

 

 

紫音「あ、秋宗兄さん・・・!?」

 

 

 

紫音たちは秋宗の姿を見て唖然となってしまう。

 

何故なら、秋宗の姿は完全なオオカミだったからなのだ。

 

 

 

狭霧「西条秋宗!?何だその姿は!?」

 

 

雲雀「完全にオオカミじゃん!」

 

 

秋宗「オオカミ人間の獣バージョンだ。この姿になると服を全部脱がないといけないが、素早さが一気に上がるんだ」

 

 

 

驚いている狭霧たちに秋宗は自分の姿について説明した。

秋宗が獣型に変身したことにより椅子の拘束をすり抜けて高速で七海を気絶させることに成功した。

 

そして七海が気絶したことにより、ポルターガイストが解除されてコガラシたちと猫神は動けるようになった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

あの後、秋宗たちは廊下に散らばった机や椅子などを教室へ戻して何もなかったくらい廊下を綺麗にした。

 

そして、

 

 

 

七海「くっ!今すぐこれを外しなさい!」

 

 

 

教室にて、七海は椅子にロープで縛られて身動きが取れない状態になっており、うらら特製の霊札でポルターガイストも使えない状態になっていた。

そんな七海をよそに、秋宗たちは七海のリュックの中を確認していた。

 

 

 

秋宗「改めて見ると色んなSMグッズが入ってるな」

 

 

雲雀「うわぁ、医療用のペンチまであるよ」

 

 

紫音「しかもこんなに写真入ってるッスよ」

 

 

うらら「よくもまぁこんなに撮影したもんやなぁ」

 

 

 

秋宗と雲雀はSMグッズを見て引いてしまい、紫音はパンツの写真を確認してリュックから全部出した。

 

 

 

柳沢「それで、コイツどうする?」

 

 

 

柳沢が七海に視線を向けて秋宗たちに聞いた。

 

 

 

狭霧「コイツは私たち誅魔忍の監視下の元で行動してもらう。日本征服などふざけたことをさせぬようにな」

 

 

七海「ふんっ」

 

 

 

狭霧から処罰を宣告された七海は鼻を鳴らしてそっぽを向いてしまう。

七海にはまだ反省の色が見えないが、誅魔忍の監視下に置かれてしまえば好き勝手に行動できないだろう。

しかし、問題はまだある。

 

 

 

幽奈「ですが、魔の前屈階段はどうしますか?」

 

 

 

魔の前屈階段は噂による怪奇現象のため、引き起こした七海でさえもなくすことはできない。

すると秋宗はあっさり答えた。

 

 

 

秋宗「簡単だ。噂を書き換えてしまえばいい」

 

 

コガラシ「口じゃあ何とでも言えるが、そう簡単にはいかないぞ?」

 

 

 

コガラシの言う通り、噂は簡単には消すことはできず、一度漏れてしまえば溢れ続けてしまう。

 

 

 

秋宗「大丈夫だ、手はある」

 

 

 

秋宗は七海の前でしゃがみこみ目線を同じ高さに合わせた。

 

 

 

秋宗「七海、取り引きしないか?」

 

 

七海「・・・取り引き?」

 

 

 

秋宗が七海に取り引きを持ち掛けてきた。

 

 

 

秋宗「俺たちに協力してくれたら誅魔忍の監視も無しにして、さらにゆらぎ荘への出入りを許可してやる。そこはパンツ見放題だ。もちろん履いている状態で」

 

 

幽奈「えぇ!?秋宗さん!?」

 

 

狭霧「西条秋宗!勝手にそんなことを決めるな!」

 

 

七海「・・・・・」

 

 

 

秋宗の持ち掛けてきた交渉材料に幽奈たちは驚いてしまう。

七海はしばらく考えて、

 

 

 

七海「・・・何をすればいいの?」

 

 

雲雀「やる気だ!」

 

 

 

取り引きに応じて秋宗に協力することを決めた。

 

 

 

秋宗「簡単なことだ、まずは・・・」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

~数日後~

 

湯煙高校の放課後の時間帯、2人の男子生徒が廊下を歩いていた。

 

 

 

「知ってるか?そこの階段、女子が絶対パンチラするらしいぜ!」

 

 

「あぁ、七不思議だろ?」

 

 

 

2人はちょうど、魔の前屈階段の近くを歩いていた。

そこを差し掛かろうとした時、

 

 

 

パァン!

 

 

 

『!?』

 

 

 

突然何かを叩くような音が鳴り響き、2人は飛び上がりそうなくらい驚いてしまった。

 

 

 

「な、なんだ今の音・・・!?」

 

 

「階段の方から聞こえたよな・・・?」

 

 

 

2人は恐る恐る階段の方を覗きこむと、そこには、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「下僕が1匹ぃ、下僕が2匹ぃ、下僕が3匹ぃ」(パァン!パァン!パァン!

 

 

 

何と幼い女の子が四つん這いになっている男子の上に座り、更に男子4人が女の子の目の前に四つん這いで並んでお尻を向けていた。

何より男子たちは全員上半身裸の状態だった。

女の子は男子たちを『下僕』と数えながら持っている鞭で男子たちのお尻を叩いていた。

この光景を見て、覗いていた2人は頭の整理がつかなかった。

 

 

 

「下僕が4匹ぃ」(パァン!

 

 

 

女の子が最後の1人のお尻を叩き終えた。

女の子は少し俯き、

 

 

 

「あと2人足りない・・・」

 

 

 

と少し悲しそうに呟いた。

『2人』という言葉に覗いていた2人は思わず身震いしてしまう。

そして女子は顔上げて2人の方へ顔を向けて、

 

 

 

「みぃ~たぁ~わぁ~ねぇ~!」

 

 

 

恐ろしい笑みを向けた。

 

 

 

『ギャアアアアァァァァ!!!!』

 

 

 

怖くなった2人はその場から逃げ出してしまった。

 

 

 

「何だったんだ!?何だったんだ今のは!?」

 

 

「番町皿屋敷の女王様バージョンじゃねぇのか!?」

 

 

「マジでそんなのがあんのかよ!?」

 

 

「実際に俺ら見ちまっただろ!?」

 

 

 

そう言いながら2人は廊下を走り去って行った。

 

 

 

七海「・・・意外に面白いわねこれ」

 

 

秋宗「案外悪くねぇもんだろ?」

 

 

 

女の子、七海は男子から降りて驚いて逃げて行った2人のリアクションを面白がり、椅子になっている男子、秋宗は立ち上がりながら七海の感想を聞いていた。

ちなみにお尻を叩かれていた男子4人はというと、

 

 

 

コガラシ「よくやってくれたな皆・・・!」

 

 

後輩1「いえ・・・!」

 

 

後輩2「こんなこと先輩だけにはやらせらんないですから・・!」

 

 

兵藤「痛たたた・・・!七海ちゃん強く叩きすぎだろ・・・!」

 

 

 

コガラシと兵藤、そして夜々のクラスメイトの男子後輩の2人だった。

コガラシは立ち上がりながら3人に申し訳なさそうにしており、後輩2人も顔を伏せて表情が読めず、兵藤はお尻をさすっていた。

 

秋宗の考えた作戦は、インパクトの強い噂で書き換えるというものであった。

そのためには七海の力が必要であった。

七海のドSっぷりでよりインパクトの強いものとなり、一度見てしまえば中々記憶から消し去りづらいものになる。

そこで、兵藤と後輩2人にも協力してもらいこのような方法をとった。

 

 

 

なずな「みんなありがと~!」

 

 

紫音「お礼に3人でお菓子作って来たッス!」

 

 

 

そこへ、夜々と紫音、なずなが駆け寄り、手作りのお菓子が入った箱をコガラシたちに差し出した。

 

一方で、まだまだ物足りない様子の七海は、

 

 

 

七海「・・・ねぇ、あと1週間やってみたいのだけれど」

 

 

 

コガラシたちにこの作戦を続けたいと言い出した。

 

 

 

コガラシ「・・・頼む、協力的なのは感謝するが、もう勘弁してくれ」

 

 

 

しかし、コガラシたちの心には少しヒビが入ってしまったようでもうやりたくないようである。

 

こうして、この七不思議は後に、『女王様による下僕の数え遊び』として長く語り継がれていった。

 

 

 




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