5月1日にこの作品が日間ランキング52位になっていてとても嬉しかったです!
これからも読者の皆様が読んで下さるような作品を書いていきます!
北京基地を制圧したジオン軍はザクなどのMSの手を借り、戦闘の際に破壊した外壁の瓦礫の撤去作業を行なっていた。
『北京基地をこうも簡単に攻略するなんて凄いじゃないかレイン!』
そんな中レインはガルマに今回の作戦結果を報告していた。
「いえ、これは私だけの力だけではありません。ひとえに将兵達のお陰です。」
ザクが出てきて本当に焦ったが味方の部隊が援護してくれたお陰でどうにか勝てたのだ。
「それより兄様報告書は読んでいただけましたか。」
報告書という言葉にガルマの表情は兄としてではなく、地球方面軍司令官の表情に変わった。
『ああ読ましてもらったよ。まさか連邦が我が軍のザクを使うとはな。』
「あの時は正直焦りました。味方の到着が遅かったら死んでいたかもしれません。」
『しかし、どうやってザクを?』
「おそらくはザクを鹵獲したか、あるいは内部にいるスパイの可能性も。」
『前者はともかく後者は考えたくないな。』
内部にスパイがいるという可能性にガルマは苦虫を潰したような表情をしていた。
それも当然のはずだ。
戦闘でザクを鹵獲されたのなら仕方ないと納得できるが、内部に潜入しているスパイがザクを連邦に渡したのであれば司令官であるガルマとしては悔しいのだろう。
「(もう一つの可能性もあるけど、この可能性だけは当たって欲しくないな。)」
もう一つの可能性、それは内部の人間が連邦と裏取引をしてザクを渡したことだ。
連邦から取引を持ちかけたのか、それとも内部の人間から持ちかけたのかわからないがこの可能性はそう簡単に言っていいものではない。
『レイン、疲れているところすまないが一つ頼まれてくれないか?」
「それは一体どのようなことでしょうか?」
『実はここ最近、我が軍の物資集積所を正体不明の敵が襲撃しているようなんだ。』
「物資集積所を襲撃ですか?」
物資集積所を襲撃という単語を聞き、レインは聞いた覚えがあるがどんな内容だったかおぼろげ思い出すことができなかった。
『ああ。集積所にいた兵達は全滅していて敵の正体がわからないそうだが、レインの報告からおそらく鹵獲したザクによる連邦の襲撃だと私は考えている。』
「なるほど。それでその襲撃者を発見して殲滅すればいいということでしょうか?」
『そうだ。すまないがやってくれるか?』
「了解しました。お任せくださいガルマ司令。」
「疲れているのに本当にすまないなレイン。』
「いえ、お気になさらず。」
そう言って通信を切ったレインはある人物に通信を繋いだ。
『お前の方から通信が来るとはどうしたレイン?』
しばらくして通信に出た相手はキシリアだった。
「実は姉様に頼みたいことがありまして。」
『ほう?それはどのようことか?』
レインはガルマで話したことをキシリアにも話し、ガルマには言わなかったもう一つの可能性も話した。
『なるほど。頼みたいことというのはこのことの調査か?』
「はい。」
こういった裏工作はザビ家の中ではキシリアが得意としており、レインはこの件をキシリアに任せようと考えていた。
『よかろう。この件は私が預かる。』
「ありがとうございます姉様。」
『気にすることはない。それよりも北京攻略のことは聞いてるぞ、よくやったなレイン。』
「いえ、私などはまだまだ。あの作戦に参戦した将兵達のおかげです。」
「そうか。だが、あまり無茶はするなよ。』
「はい。大丈夫ですよ姉様。」
通信を切って椅子にもたれかかったレインは目を閉じて、リラックスしているとあることを思い出した。
「思い出した!ザクの鹵獲機で集積所の襲撃って!」
レインは立ち上がると急いでガウに向かうのであった。
平成最後の投稿です。
令和になってもどうかよろしくお願いします。
活動報告ではコードギアスのヒロインと専用機を5月1日まで募集してます。