黒魂   作:枯れ木の小説

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お久しぶりです
すみませんまた、かなり間が空いてしまいました
長い目で見てください


脱獄2

俺は柩を、骸に任せて走る。

ただただ、走る。外に出るために、走る。自由欲しさに、走る。森の中を淡々と、走っていると。いきなり針が、飛んできた。

俺は鞘から刀を抜き、針を弾く。針が当たっていたら、動けなかっただろう。そう思い、周りを見渡す。

こんな事出来るのは、一人しかいない

 

「いい加減出てきたらどうだ…………朧」

 

俺はため息をつきながら、そう言った。気配は消せても、殺気は消せてないので、わかった。

「流石と、言うべきか」

朧がこちらに、近づいてくる。

「引き返すなら、今のうちだぞ」

朧が、俺に忠告する。

「それは、俺のセリフだ。邪魔をするなら………斬るぞ」

俺は、朧を本気で殺そうと思っている。別にこいつが、嫌いだからとかではない。まぁ確かに、嫌いだけれども。別に、そういう訳ではない。ただ、殺す気じゃないと、こいつには勝てない。間違いなく相手は、奈落一の実力者だ。

「お前を簡単に行かせる訳には、いかないからな」

「その割には、護衛がいなかったが」

俺は朧に尋ねる。

「私と柩以外は、吉田松陽の処理に向かわせた」

やはりか、少なからず予想していた。明らかに少なすぎると、思っていた。松陽はそういう奴だ。俺たちの為なら、とことん尽くす。全く。

反対に、松陽のすごさを理解する。奈落の兵隊を全部動かすとか、化け物だろ。

「安心しろ吉田松陽は、まだ死んではいない」

「知っている」

簡単に死ぬ人ではない。

「…」

あたりが静まり返る。俺は、そっと黒雨に手を置く。

 

強い風が吹く。

 

そして、風がやむ。

 

キンッ

 

風が止んだ瞬間、金属音が鳴り響く。

火花が散る。ほぼ同時に動きだし、刀を交える。ここからは、本物の殺し合いだ。油断した方が負ける。だから俺も、本気で行く。

約束のために。

森の中で金属音がただただ鳴る。

「全く恐ろしいな、この歳でこの実力とは」

「どけ」

俺は、無視をしてただ刀を振るう。朧は少し後ろに下がり針を投げる

俺はそれを交わし、近づく。朧は中距離、近距離を得意とする。逆に俺はこの刀のみ。この刀の範囲が俺の攻撃範囲だ。常に近距離で戦わないと、勝機はない。

「お前は、鴉三和になる事が決まったのだがな、残念だ」

「それになれば、外に出れるのか」

刀を交えながら会話をする

「ある程度の権限は貰えるが、自由はない」

「なら意味ねえな」

「相変わらず、剣筋が読めないな」

人には、型というものがある。奈落は、その型のもとに鍛えられる。けれど俺は違う。元々覚えていた型。つまり、転生する前に俺であり、俺ではない誰かの型だろう。俺の型は、型というには、少し棘がある。型というには、収まりきらない。

荒々しい動き。けれど何処か静かな動き。数々の戦闘で、覚えたのだろう。今なら分かる気がする。

 

人には様々な、型がある。守りをメインとする型。攻撃をメインとする型。色々存在する。それらは、流派に関わってくる。俺の型は、

 

 

殺す型

 

いや、

 

殺す為の型。

 

 

 

 

必ず殺す為の、動きを実現する。常に、殺す事を意識する。どう考えたら、殺せるかを考える。ただそれだけの意識が、俺の体を動かしている。この瞬間になると、いつも体がポカポカ暖かくなる。けれど、不思議と頭は冷静で、常にターゲットを殺す事だけを、考えている

 

「っ!」

 

朧は、頬を刀でかすらす。雨が降ってくる。冷たい雨だ。俺は気にせず刀を振るう。息すら、惜しい。朧がまた針を投げる。

俺は刀でなぎ払おうとする。けれど木が邪魔で振り切れなかった。針が刺さる。

「体を捻り急所を外したか」

相手は殺しのプロ。俺は、森での戦闘を、行ったことがない。

それが裏目に出た。いつの間にか、木が多いところに、誘導されていたとは。流石としか、言いようがない。地面がぬかるんできた。足が重い。とりあえず、森から抜け出さないと、勝機はない。

と普通なら考えるだろうが、そんなの関係ない。俺は、黒雨を鞘にしまう。そして服から短刀を取り出す。、リーチが、短ければ関係ない。俺は、再び朧に刀を叩きつける。短刀はあまり使わない。けれど、この状況だと仕方がない。今、この瞬間で、慣れるしかない。

朧は、驚いた表情を見せる。けれどそれも一瞬。冷静になり俺の短刀受け止める。

「まさか、短刀を使うとは」

短刀でただ攻撃する、その動きは時間が経つごとに、キレが増している。慣れというものは、恐ろしいもので。短刀での、戦い方をどんどんと吸収していく。一時間は、経っただろうか。時間すら、わからなくなる、この疲労感。殺さないと、自由はない。殺さないと、生きれない。殺さないと、守れない。そして俺は短刀を一か八かで、朧に向かい投げつけた。朧はそれを弾く

「勝負を焦ったか」

「……」

勿論俺は、それを予想していた

すると朧の目の前に、空中に鞘が浮いている

朧は驚いたように、俺を探す。俺は気配を消して、朧の背後に回り、黒雨で首を。

 

掻っ切る。

一瞬。

一瞬の隙で人は殺せる。

「刀を使わないとは、言ってない」

「世話になったな」

俺は、そう言って膝をついた。疲れが一気にきた。少し、血を流しすぎた。まずい。

雨が激しくなる。

すると聞こえては、いけない音が気がする。

ああ、土砂だ。

あっこれ、死んだな。

俺は気を失った。

 




シリアスのみ
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