黒魂   作:枯れ木の小説

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犬ももじゃもじゃ


任務

俺が、この世界に来てから二年が経った。

とても大変な二年だった。見聞色、武装色、覇王色の修行をし、猛獣どもと戦う日々。考えるだけで、涙が出てくる。俺は、そんなことを考えながら、シャボンディー諸島に向かう。

 

すみません嘘です。だが二年経ったのは、本当だ。今までの生活とあまり、変わらない日々。俺は年齢がわからないが、大体12歳くらいだろう。骸もそのくらいだ。檻の中で、骸とともに勉強をする。骸は、相変わらず無口だけど、前よりはマシになった気がする。まぁ、俺も人の事言えないけど。コミュ障は、この世界に来ても、治らないらしい。

 

今日、俺たちは任務を与えられた。この任務をクリアすれば、一人前の鴉として認められる。まぁ認められなくても、いいけど。俺が、やりたくないと言っても、こいつらはやる気満々だろう。と思い、後ろを見ると、俺より少し年上くらいの子供が、十人集められていた

その中に骸もいた。任務の内容は至ってシンプル、お偉いさんの暗殺だ。暗殺、暗殺って物騒な世の中だ。まぁ、この世界に、慣れてしまっている俺もいる。何回も何回も、人を死ぬ所をこの目で見ている。俺の涙は、とうの昔に枯れているのかもしれない。いや、そんな物、存在しなかったのかもしれない 。そして、集合場所を決め、解散する。

 

「どうしたの」

骸が俺に尋ねてきた。

 

「いや、何でもない」

俺は、適当に誤魔化す。

「そう、」

ただそれだけ、言って無言で集合場所に向かう。集合場所に着き、あたり見渡す。全員が全員、同じ格好をしている。黒い着物に、藁笠をして錫杖を持っている。全くどこの宗教だ。俺は、錫杖は待っていなく、代わりに黒雨を腰にぶら下げている。他は何ら変わらない。

 

俺たちが着くと「いくぞ」と、だけ言い目的地に向かう。目的地は西の外れにある場所で、最短でも二日くらいは掛かる。俺たちは、ただ無言で歩き続ける。

 

気づけば辺りは暗くなっていた。

先頭の人が歩くのを、やめる。

どうやらここで一泊するらしい。

薪に火を付け辺りを照らす。

俺たちは、それぞれ食料を摂取する。食料は、水と兵糧丸を渡された。いや、どこの忍びだよ。まぁ無いよりはましなので、兵糧丸を齧る。

 

「美味しくない」

そう言ったのは、俺ではなく骸だった。骸は焚き火を見ながら 、体育座りで兵糧丸を齧っていた。、そして、思い出したかのようにノートを取り出し、メモをし始める。何をしているのかと思えば、漢字の読み書きの練習をしていた。

素直にすごいと思う。

俺は小学校時代。

書取りをしていないのに、書取り帳を探すふりをしていた。探す振りさえすれば、やってあるのかと、錯覚させる事が出来るからだ。そして、何食わぬ顔で「忘れました」という。そして先生に、忘れるという字は心を亡くすと書くんだと、教えてもらった。懐かしい。

骸は、淡々と漢字の練習をする。俺はそれを横目で見ながら、眠りについた。

 

太陽の眩しさで目がさめる。けれどまだ早いらしい。俺は周りを見渡すと、真横で骸が寝ていた。俺は、骸を起こさないように立ち上がり、毛布をかけてやる。俺は、顔を洗おうと思い、川を探す。すると、綺麗な川が見つかった。昨日の汗を、今のうちに流そうと思い、水浴びすることにした。水浴びを、みんなが起きる前に終わらせる。そして、泊まった場所に戻る。そして全員が起きて、また歩き始める。目的地に到着した頃には、もう太陽が落ち始めていた。目的地というより、ターゲットを発見したというべきか。ターゲットは、駕籠の中にいる。駕籠の周りには、用心棒と呼ばれる人たちが沢山いる

さて、いつ突撃するのか。俺達は、合図を待つ。ターゲットが人通りの少ない場所を通る。絶好の機会だ。仲間が合図を出し、全員で飛びかかろうとする。

俺は、飛び込む間にふと思う。

 

絶好の機会過ぎないか?と、

嫌な予感がする。どうやら嫌な予感が、的中したらしい。

 

罠だ。

俺たちの外側から忍びらしい人達が、何十人も出てくる。

さて、どうするか。

 

 

 

 

 

 

 




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