私はユカミと市街地を歩いている
市街地の中でも繁華街にあたる地域である
今日は少し女の子らしくお洒落をしてみた
レースが可愛らしいノースリーブの白シャツに黒のリボンタイを付け、ボトムスには少し暗い緑色のガウチョパンツを持ってくる
足元にはシンブルにブラウンのミュールを合わせる
後は同じくブラウンのショルダーバックを斜めにかけて、細身の赤縁メガネで完成だ
私は別に視力が悪いわけではない、というかかなり良いので度は入っていない
所謂伊達眼鏡だ
「マスター…とっても可愛らしいのです!」
…とユカミは言ってくれた
私も結構冒険した方だと思う
普段こんな風にお洒落、というか女の子らしい格好をしないのでなんだか落ち着かない
対してユカミはブラウンととても薄い黄色のボーダーカットソーに少し薄めの青いデニムジャケット、そして白のショートパンツを着ている
靴はブラウンのブーツだ
2人してお洒落をして街をぶらつく
まるで普通の女の子になったような気分でテンションが上がっている
まずは服屋さんに行って服を見る
私とユカミはお互いを着せ替え人形にして楽しんだ
やはりユカミには可愛らしい服が良く似合う
特にワンピースが1番だ
私はどちらかと言うと格好良い系や大人っぽいものの方が合う
対極な私達は傍から見たら仲のいい姉妹のように見えただろう
私は黒のテーラードジャケットを、ユカミは赤のフレアスカートを買った
そして少し早いがランチにすることにした
落ち着いた雰囲気の喫茶店へと入る
私は茸のリゾットを頼み、ユカミはサンドイッチを頼んだ
ハイキャストであるユカミは普段燃料オイルを補給することが多いが、時にはこうして人間と変わらない食事をすることもある
珈琲を一口飲む
程よい苦味と深い味わいが口中に広がり、気分が落ち着く
ユカミはメロンソーダフロートを美味しそうに飲んでいる
食事を終えた私達はその後家具を見に行った
私が欲しいのはベッド、椅子、机の3つ
それから出来れば武器を簡単に取り出せる、いわば刀掛けのようなものがあれば欲しい
色々見て回ると良い感じのものがあったので買うことにした
しかし武器に関するものはやはりアークス向けの店でなければ置いてないようで手に入れることは出来なかった
その後もアクセサリーや置物などの店を見て周り、良い時間になったので切り上げて帰ることにした
帰ってきた私達はまずは買った家具を設置することにした
テラスに当たる場所に椅子と机を配置し、リラックス出来るデッキチェアーも単体で2個置いた
またベッドもユカミと私の部屋それぞれに設置した
因みに部屋を追加したり、広くしたりなどは既に行っている
2人で使うには初期状態のマイルームでは流石に狭すぎたのだ
ひとまずはこれで良いだろう
他の細かい家具などはまた余裕の出来た時に追加していけば良い
夜ご飯はフランカカフェで食べることにし、少し休憩していた
その時シャオからメールが届いた
シャオは日常的なことで連絡は寄越さないので何かがあったのだろう
メールを開いてみると明日昼過ぎに会議室に来て欲しいとのことだ
とは言え任務の依頼ではないし、そこまで緊急を要するものではないと思われる
この時はそう捉えていたが…実際は私が思っていたより余程重要で、アークスが新たに抱えた問題の最終局面へと深く関わることになるのだった
そうとは知らずシャオに返信をした後、ユカミとカフェへ行った
ここから私はアークスになって以来、下手をすればこれから先もここまで大きな戦いはないのではないかと言うほどの戦いへと巻き込まれていく―