新人アークス、アウル【完結】   作:フォルカー・シュッツェン

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本編
初陣まで 前


私は今、ゲートエリアにいる

これからアークスとして初めての任務に出かけることになるのだ

地球で生を受け育ってきた私が今ここに、別宇宙に来ているのには色々と事情がある

まぁ話すと長いのでそれはまた別の機会にでも話すとしよう

 

…しかし遅いな

私は一応新人アークスであるし、地球人がアークスとなった唯一の例である為サポート(監視も含め)にとあるハイキャストなるものがつくらしい

今はそのハイキャストと待ち合わせをしているのだが…私がこの場所で生きていくために必要な色々な作業や情報の整理をしてから来るとのことで遅れている

私の為にしてくれていることなので怒るつもりはない

むしろ感謝すべきだろう

しかし手持ち無沙汰なのも事実

このまま無為に時を過ごすのも勿体ないので、今の状況を振り返っておこう

 

私の名はアウル

元地球人で今はオラクルという地球とは別次元の宇宙に来ている

そしてアークスとして任務に従事することになった

 

アークスとは宇宙を滅ぼす存在である「深遠なる闇」が生み出す「ダーカー」というものを殲滅するのが主な任務であるらしい

つまりは軍人のようなものだろうか、殲滅とは穏やかではないが…

他にも様々な惑星に来訪し、調査を行ったりもするようだ

無論そこでダーカーの発生を確認すれば殲滅を開始する

 

要約すると戦うのがアークスの仕事である

勿論組織である以上、情報処理専門の部署などの裏方もあるが…今は省こう

 

アークスとなった以上私も戦わなければならない

平和の中で過ごした者であれば急に戦いの中に身を置くというのは無理な話だろう

しかし私は地球にいた頃護衛任務についていた

紛争地帯に傭兵として赴いたこともある

つまり慣れている

だからこそオラクルに来訪して短期間でアークスとなり、初陣を飾ることを許されたのだ

 

しかし異なる点も多い、何しろここは私がいた場所とは別の宇宙なのだ

こちらでは「フォトン」と呼ばれるものを扱い、戦う

このフォトンを使わなければダーカーは滅ぼせないらしい

私がいた地球にはそんなものはない…いや、似たようなものはあった気がするが私には適正もなかったし何より興味がなかった

こちらに来て今までの常識外の力を使い、戦ってゆかねばならぬのだ

不安がないわけがない

その上私のフォトン適正とやらは近接特化型らしく、射撃や法撃(魔法のようなものだろうか)も扱えるには扱えるのだが、打撃に比べるとかなり劣るようだ

 

地球にいたころ私は右手に拳銃を、左手にナイフを持って白兵戦を行うのが得意だった

ある程度離れていれば銃撃で牽制し、隙を作って接近していた

 

しかし今の私のフォトン適正では銃撃には向かないという

更に近接とは言え以前ほど接近するのはやめた方がいい

何故なら私に1番合っていた武器は…「カタナ」だからだ

それも私の身長が高いため、中々に長大なカタナを渡してきた

これでは肉薄するほど接近しては思うように振るえない

 

つまり今までとは全く違った戦い方をしなければならないのだ

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