「すみませーん!遅くなりました〜!!」
私が思考の海を漂っていると大きな声がこちらに向けられたのが聞こえた
「お待たせしてしまってすいません!色々と手間取ってしまって…」
彼女の名はユカミという
白い髪、白い装甲、そしてとても綺麗な紅い眼をしている
彼女が私につくハイキャストだ
なんでもまだ2機しか存在しておらず、貴重な存在のようである
「大丈夫ですよ、私の為に色々としてくれてありがとうございます」
私は柔らかい物腰、丁寧な口調を意識して返す
「お気遣いありがとうございます!
…わぁ、とても綺麗な服ですね♪よく似合ってますよ!」
ユカミは私の着ている服を見て目を輝かせる
今私は日本の着物のようなものを着ている
青を基調としており、私の紫色の髪とも調和が取れている
着物を着るのは初めてだったのだがどこか馴染む
着心地も良いし意外と動きやすいのだ
これもアークスの持つ技術力によるものなのだろうか
そして私が腰に佩いているカタナも淡い青と白い見た目をしていて刀身も非常に美しい
これはこのカタナ本来の見た目ではなく「武器迷彩」と言われるもので武器の性能そのままに見た目を変えることが出来るらしい
…正直私には理解不能だ
しかしこの美しいカタナは気に入っているし細いためか見た目より軽いので振るう分にも苦はない
この服や武器、迷彩は私の為にシャオという少年が用意したらしい
「ありがとうございます、結構気に入っているんですよ。意外と動きやすいですしね」
私は礼を言う
「良いなぁ私も着てみたいです」
「私が用意できれば良かったんですけど…ごめんなさい」
「いえいえ、気にしないで下さい!今度シャオに言ってみます!」
見ての通りユカミはとても元気が良い
少し幼さも感じるが可愛らしいので実は気に入っている
しかしこれでもユカミの性能はとても高い
戦闘と情報処理の両方をこなせるように設計されたらしい
戦闘の方はまだ見ていないが情報処理に関しては目を疑うほどだった
そのスピード、正確さはとても私では真似の出来ない芸当であった
だから戦闘能力の方も期待している
ちなみにユカミは射撃特化型をしており、恐ろしく正確な射撃をすることが可能らしい
彼女の腰には2丁のそこそこ大きい拳銃のような銃がある
ライフルによる中~遠距離の制圧射撃や狙撃なども出来るようだが基本はこの拳銃のような銃を扱うらしい
このままここで留まっていても始まらないし、そろそろ行くとしよう
「そろそろ行きましょうか」
私はユカミを促した
「そうですね、頑張って遅れた分取り戻してみせますよ!」
ユカミもやる気のようだ
さて、フォトンを扱う初めての実戦だ
未だなれないし彼女に助けられることも多々あるだろう
それは追々返していけば良い
しかし私は私の目的の為にここにいる
ユカミとの交流や恩返しも大事だがそれにかまけてもいられない
ともかく、今は目の前にある仕事を片付けるとしよう
さぁ、出撃だ