アプリコット「こうして、初心者を連れて狩りに向かっているわけだが。シュヴァイン、何のモンスターと戦わせるつもりだ」
シュヴァイン「カントルの近くにたくさんいることだし、ウルフでも狩りに行こうと思ってな。狼系では最弱だけど、初心者が立ち回りを覚えるにはもってこいだぜ」
ルシアン「だな。俺もそれがいいと思う」
そのまま、ルシアンたちに着いて行く京介たち。
すると、そこに。
???「あ! お兄ちゃん!」
???「あ……せんぱい」
誰かが声をかけて来た。
ルシアン「おっ、シュシュとみかんか」
みかん「こんにちは、せんぱい」
シュシュ「お兄ちゃん、んちゃ!」
きりりん「……! お兄ちゃん…?」
アコ「あ、シュシュちゃんは、ルシアンの妹ちゃんなんですよ!」
黒猫「なりきりプレイかしら?」
シュヴァイン「いんや、こいつらは正真正銘、リアルの兄妹だ」
バジーナ「ほぇ〜。リアルでそんなこともあるんでござるな」
桐乃「あ、兄貴っ。妹……妹だって!」
京介「お前、妹に反応しすぎだろ」
黒猫「そういえば、このスイーツ脳と冴えない男もリアルに兄妹よ」
バジーナ「そういえばここにもいたでござるな」
シュシュ「仲良しな兄妹なんだね!」
みかん「らぶらぶ」
きりりん「はぁ? 誰がこんなやつと」
シュヴァイン「まあまあ、キレんなって」
バジーナ「いや〜、本当に仲良しでござるな!」
桐乃「ムカつく……」
京介「……ははは」
笑うしかなかった。
シュシュ「で、アコさん」
アコ「義姉ちゃんって呼んでください〜!」
シュシュ「アコさん」
アコ「なんでですかっ!」
きりりん「シュシュちゃん〜」
シュシュ「? なんですか?」
きりりん「お姉ちゃんって呼んで!」
シュシュ「なんでですか!?」
きりりん「うへぇ、かわいいよぉ〜シュシュちゃん〜」
シュシュ「……お兄ちゃんこの人たち誰?」
ルシアン「ああ、この人たちは今日LAを始めたばかりの初心者だ」
シュシュ「そうだったんだ」
ルシアン「そういえば今日、セッテさんは?」
アプリコット「セッテなら、他の初心者の面倒を見るといって張り切っていたぞ」
その頃、セッテは……。
セッテ「あああっ、むーたんだめ〜!」
タナトス(この人に教えてもらうのは間違っていました…)
セッテ「こうして、こうすると…ええっ! なんで〜〜!」
タナトス「……」
ルシアン「これからしばらく一緒に狩りをするわけだし、お互いの自己紹介でも軽くしとこうぜ」
シュヴァイン「おっ、そうだな」
アプリコット「私はアプリコット。ギルドアレイキャッツのマスターにして、運営へのお布施を忘れない、正義の心の持ち主!」
アコ「課金は控えてください〜!」
アプリコット「何故だ!」
ルシアン「俺は、キョースケくんと同じ盾職で、……まあ、別にこれといったことはないアレイキャッツのサブマスだ」
アコ「私はルシアンの嫁です! 副業でヒーラーをやってます!」
ルシアン「夫婦じゃないから」
アコ「夫婦です!」
きりりん「なんかややこしいことやってんのね…」
シュシュ「お兄ちゃんの妹の、シュシュです!」
みかん「…後輩の、みかん」
シュヴァイン「十七歳、学生だ。火力には自信があるぜ。任せとけ」
キョースケ「ええっと、初心者のキョースケだ。妹のすすめでLAを始めた」
きりりん「きりりん☆。メルルオタクなんだけど、リアルではオタバレしないように隠してる」
ルシアン「シュヴァインみたいだな」
シュヴァイン「…お、おう」
黒猫「黒猫よ。世界の深淵が崩壊しつつあると聞いて、闇の力をいただきに参上したわ」
きりりん「…厨二病」
黒猫「なによスイーツ」
きりりん「」怒りのエモ
黒猫「」怒りのエモ
バジーナ「まあまあ二人とも」
バジーナ「拙者は、バジーナ。キョースケ氏たちとは、コミュニティのオフ会で出会ったでござるよ」
ルシアン「あっ! ウルフが出たぞ!」
きりりん「えーっと、ここを、こうして…」
黒猫「」DEAD
ルシアン「」
アコ「」
きりりん「あ、ごめーん! あんたを殺すつもりなんてなかったんだけど、初心者だから勝手に…」
京介「……おい」
桐乃「なに」
京介「……別に」
マスター「…いい性格をしているみたいだな」
バジーナ「そうでござろう!」
アコ「デスペナ怖いですぅ」
続く。