『はぁはぁ…』
V3はアマダムが率いたミラーモンスター軍団に苦戦していた。無尽蔵に出現するミラーモンスターに比べ、明らかな消耗戦を強いられたからだ。
『だが、諦めるわけにはいかないな』
アマダムの近くに居る女子高生の様子を見るに、彼女も苦しみ出しているように見えた。
『仕方ない、この技を使うのは賭けだったが…』
V3は覚悟を決めた。
『フン、何をする気でおじゃるか、仮面ライダー!』
『とっておきの秘密兵器ってヤツだ。いくぞ!!』
V3は逆ダブルタイフーンを行うべく、準備を整えた。その時…。
『ウワワァァァァーッ!』
真司が落ちた穴から赤龍と共に一人の戦士が、赤龍の胴体にしがみつきながら、出現した。
『まさか、アレは…』
『そんなバカな! どうしておまえがその姿になっておる!』
アマダムもV3も戦闘行動を止め、赤龍と戦士を見ていた。
『風見さん! 俺です! 城戸、真司!! おい! 相棒、いい加減、言うこと聞けってば!』
赤龍ことドラグレッダーを一発ぶん殴ると、ようやくコントロールを取り戻したのか、龍の上に立ち上がる事ができた。真司は仮面ライダー龍騎となったのだ。
龍騎はすぐにベルトのカードデッキから、カードを一枚引き抜く。左腕に装着したバイザーと呼ばれる召喚器にカードをセットする。
【アドベント】
電子音と共に、カードと同じ音声がバイザーから鳴り響く。
ドラグレッダーの目が光り、V3の援護をすべく、火球を何発も吐き始めた。
『ギャァアアア!』
ミラーモンスターが一気に駆逐されていく。
『我が輩の家来達がぁ! よくもやってくれたでおじゃるな! かくなる上は我が輩も変身するでおじゃる!』
またアマダムの腰にあった指輪が多数、周囲を回り出した。
『へぇんしぃん!』
アマダムが目にも留まらぬ速さで変身し、爆発した。爆風と共に、徐々に姿を現していく。
『…ここかぁ。祭りの場所はぁ』
首を鳴らし、紫色の蛇のような出で立ちをした仮面ライダー王蛇が出現した。
『アイツは…浅倉威!?』
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アマダムだった人物は、王蛇へと変身し、戦いを挑んできた。龍騎のように腰のカードデッキから、カードを引き抜く。
『浅倉ぁ? 違う、俺はアマダムだ! …この姿になると、元の人格が色濃くなるのが難点だなぁ、なぁおい!』
確かに口調の雰囲気が先程のアマダムとは異なっている。王蛇は錫杖のような蛇の形をしたバイザーに、カードをセットする。
【ファイナルベント】
どこからか召喚されたサイのミラーモンスター、ヘビのミラーモンスター、巨大なエイのミラーモンスターが合体していく。
『さぁ、目障りな龍から、消し去ってやるよ!』
そう言うと、合体したモンスターの腹からブラックホールが発生する。王蛇の周りにいたミラーモンスター達も堪えきれなかった者から吸われていっているようだ。
『アハハハッ!! 良い気分だ!』
先程まで家来達に激昂していたアマダムとは思えぬ程、性格も変化していた。
『…くっ、なんという力だ!』
V3は周囲の建物にしがみつき、なんとか耐えている。
『ちくしょう、引き寄せられる! あっ!』
龍騎は女子高生がブラックホールに引き寄せられているのを確認した。
『このままじゃヤバイ! こうなりゃ、相棒! 久しぶりにやるぞ!』
『ガァァァァッ!!』
龍騎はカードデッキから一枚カードを引き抜き、バイザーに差し込んだ。
【ファイナルベント】
龍騎が更にジャンプをし、それを守るようにドラグレッダーもまた龍騎についていく。そして、龍騎目がけて特大の火球を吐いた。
『ドォォォォリャアア!!』
空中でドラゴンライダーキックが完成し、王蛇目がけて必殺キックをお見舞いする。
『なんだとぉ!!!』
龍騎のキックは王蛇に直撃し、爆発した。
『オオオオオオッ!!』
王蛇は爆発し、合体ミラーモンスターも分離すると、ブラックホールが停止した。
『やったか!?』
安堵したV3が口走る。
『ホホホ…ダメでおじゃる。そのセリフを言うと、相手は死亡フラグをキャンセルする事が出来るのでおじゃるよ!』
『…チッ、しぶといな』
王蛇はアマダムへと元に戻っていた。それだけではない、アマダムは怪人体へと変貌を遂げていた。
『さぁ、ここからが、本当の戦いでおじゃるよ!!』
アマダムはV3の元へ駆け出した。
『風見さん! 大丈夫ですか!』
ライダーキックを浴びせた龍騎はV3のすぐ近くに降り立つ。
『あぁ、問題無い。城戸、おまえも仮面ライダーだったんだな…』
『えぇっと、俺の知っている仮面ライダーと、風見さんとは違うみたいですけどね』
『違うだと? 細かい話はこの戦いが終わった後に聞こう。まずは…』
『えぇ、まずは…』
『『アイツを倒す!』』