「ぐっ!」
勢いよく吹き飛ばされた敬介は、変身しないままマスカレイドドーパント達を全滅させていた。しかし、他に現れた別の敵に苦戦していた。
「まさかこのご時世に、あのコウモリフランケンと戦う事になるとはな…」
『ワタシはコウモリフランケンなどではありません。貴方が知る怪人を超えた存在とでもいいましょうか。そう、オルフェノクの王の血によってフランケンオルフェノクとして、パワーアップしたのです』
「元々死体を集めて作ったフランケンならではだな。背中の大砲も一体、どんなもんになってるんだ?」
鼻で笑いながらも、敬介はこの状況をどう打破するか考えていた。
『神さん! 怪我はないか!』
そこへファイズが現れた。
『貴方がファイズですか。面白い。ワタシとお手合わせ願いましょうか』
背中の砲筒が展開し、おじぎをする形で発射態勢に入ると、即座に発射された。発射される直前、危険を察知したファイズはすぐに敬介を脇に抱え、ジャンプで回避する。着地したファイズが、自分がいた場所を見るとあまりの光景に絶句してしまった。
『……マジかよ』
自分達がいた場所には、ぽっかりと大きな穴が出ていたのだ。
『フフフッ、これはレールガンというものですよ。せっかくですし、とっておきも見せておきましょう』
そう言ったフランケンオルフェノクが口を開くと、別の大砲が出現した。何か弾丸を装填する音が聞こえ、すぐに発射された。
『甘いですね。誰が一発だけなんて言いました?』
もう一度、敬介を抱え、ジャンプするファイズだったが、そこへ砲弾の雨が降り注ぐ。空中で巨大な爆発が起こる。
『フフフッ、さてこれで邪魔者は、あの蛇男一人に…』
『………おい、勝手に殺すな』
【START UP】
聞き慣れない電子音が聞こえてきたと認識した直後、フランケンオルフェノクは攻撃を受けていた。
『何ッ! グッ! なんですか! どこに、どこにいるんですか!?』
赤い円錐状のマーカーが、フランケンオルフェノクの前に現れる。
『これが噂の!』
口を開き、単発で砲撃を行うと、フランケンオルフェノクはマーカーを破壊していく。
『チッ!』
【3 2 1 TIME OUT】
フランケンオルフェノクの前に、アクセルフォームとなったファイズが現れた。
【REFORMATION】
『危ない危ない。これでやられてしまっては、噛ませ犬と呼ばれますからね』
「俺はそれでもいいんじゃないかって思うがな」
フランケンオルフェノクから離れた位置から、変身ポーズを構える敬介。
両手を高く上げ、水平にすると、右手を大きく振りかぶる。
「大 変 身!! トォーッ!!」
敬介の姿が仮面ライダーXへと切り替わる。ベルトのライドルを引き抜き、Xの文字を描きながら、こう叫んだ。
『Xライダー参上! 巧、いくぞ!』
『あぁ、神さん!』
二人のライダーが阿吽の呼吸で、攻撃を繰り出していく。
攻撃技のコンビネーションは完璧でフランケンオルフェノクも怯んでいた。
『グッ! その程度ではワタシは効きませんよ!』
『そうかい、ならこれはどうだ!』
ファイズは手首をスナップさせると、ドライバーのミッションメモリーを外し、ファイズショットに装備した。
【READY】
『おりゃあっ!!』
フォトフラッシャーからフォトンブラッドが形成される。
『それも効きません!』
フランケンオルフェノクはまたも口から砲弾を発射し、フォトンブラッドを破壊した。
『巧、次はオレだ!ライドルスティック!』
Xライダーが攻撃を繰りだすと、ひらりひらりとフランケンオルフェノクが攻撃を避けていく。
『遅いですね。これが、あの神敬介とは思えませんよ。長く戦い続けて、力が衰えましたか?』
『フン、オレの狙いはこうだ!』
Xライダーは、ライドルのRボタンを押す。
スティック状だったライドルがロープの状態へ変化していく。変化したライドルロープを、フランケンオルフェノクめがけ投げつけた。
『グッ、動けない!?』
『巧、準備はいいか!』
『あぁいつでもいいぜ!』
【READY】
ファイズは右脚のエナジーホルスターに、ファイズポインターを装着すると、電子音が鳴り響かせた。うまくフランケンオルフェノクを捕まえる事に成功したXライダーは、変身時のように両手を高く上げ、そして水平に構えながら叫んだ。
『真空ゥ! 地獄車ァ!』
身動きの取れないフランケンオルフェノクにXライダーが飛びかかると、グルグルと車輪のように回転を続けた。そして、回転が止まると同時にフランケンオルフェノクを放り投げ、反動で自身も天高く飛び上がった。
【EXCEED CHARGE】
同時に電子音と共に天高くファイズも飛び上がる。
『Xキィィィック!』
『やあぁぁぁぁぁぁっ』
二人のライダーキックが、フランケンオルフェノクに迫る。
『くっそおおおおっ!!』
赤く大きなΦの文字が現れ、フランケンオルフェノクは爆発四散した。
『よし、海堂を追うぞ』
『あぁ!』
二人の仮面ライダーは施設内へ走って行った。
「ふむ…フランケンはあの程度ですカ」
白い服装の男が施設の影から戦いを見ていた。
「やはり、このドライバーでワタシもお手伝いしなければならないようですネ」