(マァ…コンナモンカネ……)
暑い日差しの中、額の汗を拭うと艦載機が飛んできた方角を確認する。
見つけた。空母二隻に重巡駆逐が一隻が止まっていた。
(アレハ…赤城ニ加賀、摩耶と吹雪カ……)
提督をやっていた私だ。これ位はすぐに分かった。しかし不思議に思った事がひとつあった。
(四隻…?オカシイ…二隻足リナイ……)
艦これは普通は六隻、また連合艦隊なら十二隻のはず。
しかし、私の視界に捉えている艦娘は四隻。艦これで四隻編成をするなら1-5が定石だ。
だが編成が明らかにおかしい。1-5なら軽空母と航戦が一隻、駆逐か軽巡、もしくは海防艦が二隻いるはずだ。
どうしてこんな編成をしているんだ、と思考していると…
摩耶「行くぜ吹雪!!」
吹雪「はい!!」
摩耶と吹雪がこちらに向かって前進して来た。
私は微笑みながらも身構え、戦闘態勢を取ると
摩耶「摩耶様の攻撃、喰らえーっ!!」
吹雪「お願い!!当たってください!」
摩耶の20.3cm連装砲、吹雪の12.7cm連装砲の砲撃が命中した。
摩耶「なっ!?」
吹雪「そんな…!?」
砲撃を喰らった私の体には傷一つなかった。
摩耶「なんて野郎だ……!!」
吹雪「かすり傷一つ無いなんて……」
やはり装甲も高いようだ。自分の性能を確かめた所で私は摩耶に話かけた。
「ゴメンナサイ……私ハアナタ達ト戦ウツモリハナイワ…」
吹雪「え!?」
摩耶「ふざけるな!!なら艤装を解除しやがれ!!」
「ワカッタワ……」
摩耶「……は?」
摩耶の艤装解除を受け入れると、ゆっくりと艤装を外し、両手を上げた。
摩耶「マジか…お前……本当に戦う気は無いのか?」
「エエ…アナタ達ノ飛バシタ艦載機ヲ撃墜シテ悪カッタワネ……」
吹雪「摩耶さん、どうしますか?」
すると摩耶は、自分はどうするべきなのかと腕を組みながら考えていくと、
摩耶「……分かった、信じてやるよ。」
どうやら信じてもらえたようだ。
「アリガトウ、所デ…アナタ達ハドウシテ四隻デ出撃シテイルノカシラ…?」
吹雪「実は……」
すると、摩耶の影にひっそりと隠れていた吹雪が説明をしてきた。
吹雪に聞いた話によると、他の艦隊の援護に向かった帰りに大型の嵐に遭い、一緒に出撃していた駆逐艦の睦月、夕立とはぐれてしまったそうだ。
吹雪「…と言う事なんです。」
「ナルホドネ……モシ良カッタラ私ガ探シテオクワヨ、艦載機ノオ詫ビモ込メテネ…」
吹雪「えっ…?いいんですか…?」
「エエ、アナタ達ハ空母ノ2人ヲ護衛シナガラ帰投シナサイ。」
摩耶「悪ぃな…こちらから砲撃したってのに迷子探しまでしてくれてよ…もし睦月達に会ったらこの電探と海図を渡してやってくれ。」
「ワカッタワ、後ハ任セナサイ…」
吹雪「ありがとうございます!!睦月ちゃんと夕立ちゃんをお願いします!!」
摩耶「いつかこの借りを返させてもらうぜ!!」
そして2人は空母2人の元へと戻って行った。
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「サテ……行キマスカ…」
私は摩耶から受け取った電探と海図を艤装の中にしまうと……
ポツ…ポツ……
かなり大粒の雨が降ってきた。空を見上げると、どうやら先程まで見えていた積乱雲が急接近してきてるようだ。
(コレハ急イデ探サナイト……)
そして私は遭難した睦月と夕立を探す為、付近の海域探索を開始した。