「おい摩耶、そろそろ着きそうだぞ」
「おっ…やっとか…着いたら赤城さんと加賀さんに挨拶しねぇとな…あと睦月と夕立も佐世保だったな…」
「それって朝食後に話していた、腕慣らしに出撃した時に居た艦娘の事か?」
「あぁ、吹雪は確か舞鶴だったけどな…吹雪も佐世保に来てたりするのか?」
「赤城さん、どうですか?」
「30機中……25機…上々ね♪」
演習前日のこの日、空には青空が広がり、心地よい風が吹き、絶好の訓練日和になっていた。
そして照月のお願いにより、赤城が対空砲撃の練習相手をしていた。
「秋月姉、私頑張ってるよ〜!」
堤防に座りながら照月を見守ると、褒めてほしそうにこちらを向きながらアピールをしてきた。
「頑張ってるわね、この感覚を忘れないように続けていきなさい」
「はーい!」
照れながらも「えっへん」と自慢げな表情をしていると、堤防近くにある野外スピーカーから提督の声が流れてきた。
「間もなく他の鎮守府の提督を乗せたフェリーが停泊場に到着する。演習場や海上に出ている艦娘は、速やかに陸に上がるように」
「あら…それじゃあ照月さん、続きはまた後でという事で」
「あっ、はい、ありがとうございました!」
いそいそと模擬艦載機を着艦させると、2人は急いで陸に上がっていった。
私と照月の2人で停泊場に行き、降りて来る艦娘を見に行くと、連絡船程の大きさのフェリーが停泊場にやってきた。
1隻、また1隻と各鎮守府のフェリーがやってくると、第一艦隊の演習相手である横須賀鎮守府のフェリーが到着した。
ぞろぞろと艦娘が降りて来る中、最後の方に相手の第一艦隊の艦娘が降りて来る。
すると、軽巡洋艦の天龍と共に、青と白の制服に赤いリボンを付けた重巡洋艦が降りて来た。
「おーい、そろそろ降りるぞ」
「おう、さっさと降りて、体を動かさねぇとな」
艤装を背負い荷物を片手に、スロープから停泊場に降りると、既に他の鎮守府の艦娘で賑わっていた。
「あっ!あれ摩耶さんっぽい!」
「えっ!本当だ!おーい、摩耶さーん♪」
すると、睦月と夕立が摩耶の事を迎えに来ていた。
「おっ、2人とも久しぶりだな」
「お久しぶりです摩耶さん、やっぱり演習に参加するんですね!」
「おう!あたしより勇敢な重巡洋艦は居ねぇからな!」
摩耶から見ると、睦月と夕立は舎弟みたいなもので、かなり愛着が湧いていた。
「そういえば、なんであたしが参加する事を知ってんだ?」
「それなら、秋月さんが教えてくれたっぽい!」
「秋月…?第一艦隊の1人っていうあの駆逐艦か?」
「はい、最近着任した子で…あっ、あそこに!」
睦月の指差す方に目を移すと、白い髪に赤い目をした駆逐艦が目に入った。
すると、思わず2人の目が合ってしまった。
その時、摩耶は一瞬あの時出会った姫級の深海棲艦の事が脳裏を過ぎった。
(フフ······キタンダァ ······?ヘーエ······キタンダァ······)
2ヶ月近く投稿出来なくて申し訳ございません!途中でふと思い付いたスプラトゥーンの小説を投稿していて時間があまりありませんでした。
6月中に出そうとした結果、かなり短くなってしまい、本当に申し訳ございません。
もし宜しければ、少し前に投稿したスプラトゥーン小説「初代からタコですが何か?」も是非ご覧頂けると幸いです。