新タナ私ハ防空棲姫   作:深海提督

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この作品では約1年ぶりです…!もう誰もがこの作品の事を覚えてないうえに内容が2500文字程度しかなく申し訳ございません…!


演習前日

(フフ······キタンダァ ······?ヘーエ······キタンダァ······)

 

「!?い…今のは…!」

 

「…?摩耶さん?どうかしたんですか?」

 

「やばっ……」

 

「秋月姉、どうしたの?」

 

(シマッタ…確実ニ目ガ合ッタ…)

 

「いや…何でもないわ……照月、ドックで汗を洗い流しましょ!」

 

「え?あっ、待ってよ秋月姉ー!」

 

「摩耶さん?摩耶さーん!」

 

「…はっ…!いや、何でもない、気にすんな…」

 

「そうですか?」

 

(……あの駆逐艦…一体なんなんだ……?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ…秋月姉…?どうしたの…?そんな顔まで浸かって…」

 

摩耶から逃げるように去った後、私はドックの湯船に浸かりながらブツブツと独り言を言っていた。

 

(神様ガ居ルナラ私ハ恨ムワヨ……ナンデ3回モアノ摩耶ニ出会ウノカシラ……)

 

今までの摩耶との出来事を振り返ると、初めて出会ったのは私が目覚めたあの海域。

 

2回目は南方棲鬼のいる南方海域へと向かっていた途中。

 

そして今回……港湾と離島を救出しに来た佐世保鎮守府で演習相手として…。

 

神のいたずらなのか分からないが、私と摩耶には運命の糸で結ばれているんじゃないかと思う程の遭遇率に、頭を抱えていた。

 

(イッソノコト摩耶ヲ沈メテ鳥海ト一緒ニ深海棲艦ニシヨウカシラ……)

 

「おぉ!佐世保のドックってこんなに広いのか…!」

 

「おいおい、子供みてーな反応するなよ摩耶…」

 

そんな事を考えていたら、横須賀のフェリーから出てきたあの2人がやって来た。

 

どうやらこちらには気付いてないらしく、しばらくすると照月が声を掛けてきた。

 

「あの2人って…確か秋月姉が戦う横須賀鎮守府の人だよね?」

 

「えぇ、世界最高水準と呼ばれた軽巡洋艦の天龍と、大きな戦果をいくつか上げた重巡洋艦の摩耶ね…」

 

「秋月姉はあの2人に勝てそう?」

 

「勿論よ、空母を倒せて重巡と軽巡を倒せなかったらおかしいからね」

 

「話をしている所悪いけどあんた、第一艦隊の秋月とその妹の照月か?」

 

すると、後ろからやって来ていた摩耶が話し掛けてきた。

 

「え…えぇ…そうだけど……貴女は横須賀の第一艦隊の摩耶さんね…?」

 

「おっ、あたしの事を知っているか、そいつは嬉しいねぇ」

 

「おい摩耶、あんまウロウロするなよ、お互いまだこっちの鎮守府の中覚えてねぇんだから」

 

と言って摩耶の後ろからやってきたのは天龍だった。

 

「隣、失礼させてもらうよ」

 

そして、ニカッとした笑顔を摩耶がしていると、2人は私と照月の隣に入ってきた。

 

「所で…私に何の用ですか…?」

 

「あぁ、さっきちょっと目が合ったから気になってきたのと、私の相手がどんな娘なのか気になって来ただけさ」

 

「あぁ…そういう事ですか」

 

「目が合った…?あっ!摩耶さんと天龍さんが降りてきていた時の事ね!」

 

「そっ。そしたらすぐどっかに行っちゃったから気になってさ」

 

(マズイ…モシカシテ感ズカレタカモ…)

 

このままではバレてしまうと思い、頭の回転をフルに考え、必死に言い訳を考えた。

 

「秋月姉、もしかして照れてる〜?」

 

「違うわよ…対戦相手と親しくなったら、やりにくくなるでしょ。ボクシング選手みたいなものよ」

 

「なるほど、そう考えると不思議と納得するな」

 

「そういう事です」

 

「なるほど、確かに親しくなった人とやり合うのはちょっと躊躇するよな…」

 

「ならよ…俺と摩耶がここに居るのは不味いんじゃねーか?」

 

天龍が気を利かせてくれたのか、フォローを入れてくれた。

 

「確かに…ごめんな秋月!話の続きは演習が終わった後な〜!」

 

と言いながら浴槽から上がると、別の浴槽へ移動していった。

 

「…行っちゃったね?」

 

「そうね…何だったのかしら…?」

 

(……危ナカッタ…)

 

「意外と良い奴そうだったな、あの秋月っていう駆逐艦」

 

「まぁな、だけどこのあたしの敵ではないけどな」

 

(…あの感じ…あたしの勘違いのままでいてくれるといいんだけどな……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は経ち時刻は深夜2時、多くの艦娘は寝静まっている中、私は工廠の隅で通信機を片手に泊地へと連絡を始めた。

 

「泊地、イヨイヨ明日ハ作戦決行日ネ…救助班ハコチラヘ着イタカシラ?」

 

「エェ、既ニ到着シテイルワ。作戦ガ悟ラレテナイ今ノ内ニ2人ヲ…」

 

「分カッテルワヨ、ソレト…泊地達モソロソロ着ク頃カシラ?」

 

「後30分ッテ所ネ…コノママ到着スレバ翌日ノ夜ニハ各メンバーガ作戦行動ニ移セルワ」

 

「了解、ソレジャア…明日ノ夜ニ合流シマショウ」

 

通信を終え、この前と同じように侵入すると、数日ぶりに港湾棲姫と離島棲鬼に再会した。

 

「…港湾、離島、大丈夫カシラ…?」

 

「ンッ…アナタカ……ナントカ耐エシノンデイル…」

 

所々傷が出来ているけど、初めて会った時よりかはそこまで酷くなってなかった。

 

「…アラ……港湾…ソノ艦娘ハ…」

 

すると、前は眠りに就いていた離島棲鬼が顔を上げ、私の事に気が付いた。

 

「泊地ガ私ト離島ノ為ニ送ッテクレタスパイダ、名前ハ……」

 

「ソウイエバ名乗ッテ無カッタワネ…私ハ防空棲姫、防空駆逐艦ヨ」

 

「防空……覚エタワ。コノ前ハ傷ヲ治シテクレテアリガトウ」

 

「所デ…作戦ハ明日決行サレルハズダケド…ドウシタノカシラ…?」

 

「2人ヲ泊地ノ基地マデ送リ届ケル為ノソ級ガ到着シタノ、ココカラ脱出シテモラウワ」

 

「アァ…ヤットコンナ所カラオサラバデキルノネ…」

 

「ソレジャア……マズハソノ手錠ヲドウニカシナイトネ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「防空棲姫様…デスネ…離島棲鬼様ト港湾棲姫様ノオ迎エニ参リマシタ…ソ級デス…」

 

「……(コクリ)」

 

私が佐世保鎮守府に保護された砂浜までやって来ると、長い髪を垂らし、ヲ級のように触手と砲が付いている帽子を被った深海棲艦、ソ級が2隻待機していた。

 

「ソレニシテモ…姫級ヤ鬼級ヲ背負イナガラ潜水ナンテデキルノカシラ?」

 

「私ハ軽イカラ大丈夫ダトハ思ウケド…港湾ハ胸部装甲ガ大キイカラ重イカモネ」

 

「ソレハ嫌味カ?」

 

「冗談ヨ」

 

「ゴ安心クダサイ、港湾棲姫様ノヨウナ重イ胸部装甲ヲ装備シテイテモ潜水ニハ問題アリマセン」

 

その瞬間、港湾棲姫の鉄拳がソ級に落ちたのは言うまでもない。

 

「冗談ナノニ……」

 

「アハハ…ソレジャア、2人ヲヨロシク頼ムワネ」

 

「オ任セ下サイ、必ズオ二人ヲ基地マデ送リ届ケテミセマス」

 

「……(コクリコクリ)」

 

そして2人を背負ったソ級達はゆっくりと歩いていき、深くなった所で静かに潜水し、基地へと向かって行った。

 

「…サテ、私モ戻ラナイト…私ノ妹達ノ元へ…」

 

 

 

 

 




次回は今までのようにちょくちょく出すのではなく、1話で一気に内容が進むようにしてみたいと思います。いつも通り投稿期間が空くと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
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