蒼崎青子と久遠寺有珠(?)が少ない所持金で何とか食事をしようとする物語。

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ロビンストラップ買ったはいいけど、あれストラップとして使うには邪魔すぎない?
まさか、持っていたら自分の死を一回身代わりしてくれたりとか・・・・・・!?


魔法使いの夜で「時そば」

「しまった、お金下ろしてくるの忘れた」

 

秋も終わりに近い季節、蒼崎青子は一人そう呟いた。

昨日使ってしまったから今日下ろそうと思っていたところに、今日は今日で新たな出費。

そんなわけで財布の中はかなり悲しい状況になっているのである。

そういえば冷蔵庫の中身も大分危うかったような気がする。

 

「・・・・・・有珠、今日の夕食ちゃんと用意してくれてるかしら?」

 

それは帰ってみなければわからない。

携帯電話が無いこの時代、気軽に連絡が取れる手段は無い。

電話をかけてもいいが公衆電話で連絡するのも惜しみたいような財布事情である。

 

「・・・・・・まぁ、帰ってみましょう」

 

有珠が夕食を用意してくれているのを期待して。

 

もしまだ帰って無かったら・・・・・・その時は帰って来てから頭を下げて出前にして貰おうか。

それすら遅れるような時間だったら・・・・・・最悪お茶とお茶受けだけで今夜と明朝凌ぐしかない。

 

それは勘弁、と思いつつ帰路に着くのであった。

 

 

 

これはまだ静希草十郎と出会う前のお話。

 

 

 

 

 

門を抜けるとその先に久遠寺家の屋敷。

見ると明かりがついている。

どうやら有珠は帰ってきているようだ。

最悪の事態は回避できたか。

 

「ただいまー」

 

今日の夕食は何でしょう?と思いつつ、青子は即座にリビングに向かう。

が、夕食のいい匂いはしてこない。

はて、まだ用意してないのか、それとも匂いのしない夕食なのか?

ひょいとリビングを覗く。

 

そこにはいつも通りソファーに腰掛け、本を読んでいる有珠の姿があった。

 

「ただいま、有珠」

 

今日の夕食は何?と聞こうとするより早く、有珠は顔を上げて返事をした。

 

 

 

「・・・・・・お、お帰りなさいッス、青子さん」

 

 

 

 

 

どよーんと青子の表情が豹変する。

それは例えるなら河原の石をひっくり返した時に這い出てくる虫でも見るかのような表情だった。

 

誰?と言いかけて止まる。

こんな話し方をする奴なぞ思い当たるのはアレしかおるまい。

 

「・・・・・・何してんの?ロビン」

「ギクッ!?いやいや何言ってるッスか青子さん!自分有珠さんっスよ!?どっからどう見てもマイ天使有珠さんじゃないッスか!どこにも差異はないはずッスよ!?」

「突っ込みどころ満載なんだけど・・・・・・それ本人の前でやったら殺されるわよ。

 あと私の前でも二度とやらないで。

 有珠の顔でそんな言葉遣いしてるの見たら、今後有珠と顔合わせる度に笑っちゃいそうだから」

 

顔を合わせる度に吹き出す同居人。

うむ、間違いなく争いになる。

それはご容赦願いたい。

 

青子はため息をついてコートを脱ぐとソファーに座りこむ。

 

「・・・・・・そんな・・・・・・「もしバレずにいられたら素敵なご褒美をあげてもいいわ」というマイ天使有珠さんの言葉を胸に最善を尽くしたのに、物の数秒も経たずに砕かれるなんて・・・・・・。

 人の夢と書いて儚いってマジッスね。

 ジブン人じゃないッスけど」

「いいから戻りなさいって。

 その姿で話さないで」

 

ブツブツ独り言を呟いているロビンにそう言い放つ青子。

が。

 

「それは無理ッス。

 ジブン有珠さんの力を借りないとこの姿になれないッスから」

「いや、ならなくていいって。

 っていうかなってるとこ見られたら殺されるって言ってるじゃない」

 

だからとっとと戻りなさい、と言いかけて止まる。

有珠の力を借りないとロビンは有珠の姿になれないと言ったか。

それはつまり。

 

「・・・・・・ってことは、有珠があんたをその姿にしたの?」

「そうッスよ」

「何で?」

 

姿は有珠で中身はロビン。

何故そんな自らの評判を下げかねないような仕掛けを施したのか。

 

「本人に聞くのが一番ね。

 有珠はどこ?部屋?呼んできて」

「有珠さんは一度帰ってきたッスけど、また出掛けたッスよ。

 事情説明をするんで、ジブンの自慢の鳥頭を整理するッス。

 少し待っててくださいッス」

 

有珠の姿をしたロビンはそう言って「むむむ・・・」と意識を集中する。

その仕草すら有珠には似合わない。

これは今後有珠の姿を見て笑う事があっても自業自得だと言わせてもらおう。

それと鳥頭は自慢できる言葉ではない。

 

やがてロビンは顔を上げた。

 

「ほい、整理できたッス。

 最初から説明するッスね」

 

そう前置きをしてロビンは説明を始めた。

 

 

 

「ロビン、ロビン。

 あぁ、私の愛おしいロビンはどこに?」

「はい、マイ天使有珠さん。

 あなたのロビンはここッスよ」

「あぁ、そこにいたのね私の愛おしいロビン。

 こちらへ来て、私の肩でその優しい声で囁いて・・・・・・」

 

 

 

「はい、ダウト」

 

バンとテーブルを叩き、話をやめさせる青子。

 

「ちょ!何がダウトッスか!?

 マイ天使有珠さんは確かにこう言ってくれたッスよ!

 自分の鳥頭にかけて!」

「あんたの脳内補正なんかどうでもいいのよ。

 いいからとっとと事実だけを語って頂戴」

 

そういえば夕食は何だろうかと思いながら帰って来た青子だ、そろそろ空腹でイライラしてきたのかもしれない。

そんな事情を知らないロビンは文句を言いつつも話を進める。

 

 

 

「マイ天使有珠さんは帰ってくるなりジブンを呼び出したッス。

 で、ジブンを有珠さんと同じ姿にした後に言ったッス。

 

 「ロビン、私はこれから出掛けてくるわ。

  夕食は外で取るから、今日はあなたが私の代わりとして青子と一緒に夕食を食べて。

  財布を持たせてあげる。

  これで足りなければ青子に借りて頂戴。

  もし最後まで私に化けたあなただとバレずにいられたら、何か素敵なご褒美をあげてもいいわ」

 

 それを聞いて自分は言ったッス!

 

 「マジッスかマイ天使有珠さん!

  ジブンやってみせるッス!

  必ずや有珠さんの期待に応えて見せるッスよ!!」

 

 と。

 

 それを聞いた瞬間の有珠さんの表情は、さっきの青子さんの表情と大体一緒な感じでしたッスよ。

 きっとジブンに期待を寄せてくれている表情ッスね!

 え?ってことは青子さんもさっき自分に何か期待を寄せていたってことッスか?

 何を期待してくれていたか知らないッスけど、今のジブンは有珠さんの期待に応えるのを優先してるッス。

 だから後でお願いするッスよ!」

 

 

何か知らないが無性に殴りたくなって拳を握る青子。

だが姿は有珠のままなので下手なことはできない。

例え本物の有珠にこれっぽちも全く影響が無いにしても、有珠の姿をした物を殴るというのは気が咎められる。

 

そして今の説明では有珠が何のために自分と同じ姿のロビンを用意していたのか全く理解ができない。

おそらくロビンにも説明していないのだろうし仕方ないだろうが。

 

 

「そんな訳なんで青子さん。

 正体バレちゃったッスけど、一緒に食事に行くッスよ」

「いや、何であんたと食事に行かなきゃならないのよ」

「「青子さんと一緒に食事に行って来い」っていうのが、有珠さんの指令ッスから」

「正体バレたのに?」

「・・・・・・その指令だけでも果たしてマイ天使有珠さんの評価を少しでも上げておきたいっていう魂胆ッス」

「正直ね」

 

そんな事情は知ったことではない。

そして指令が果たせなくても青子に実害は無いだろう。

きっとロビンがドリブルされるだけである。

だから無視無視、構ってやることは無い。

 

と、そう考えたところで止まる。

自分は今財布事情が危うい。

さっきのロビンの説明では有珠はロビンに財布を渡しているはず。

ならば、それで美味しい食事を取らせて頂くというのも魅力的な提案ではないか。

 

少しだけ考える演技をして、やがて青子は立ち上がり先程脱いだコートを再び手に取る。

 

「たまにはそれもいいかもね。

 ロビン、食事に行きましょう」

 

てっきり断られると思っていた提案が通り、一瞬キョトンとした後にロビンは笑顔で立ちあがった。

 

「マジッスか!?青子さんマジいい女!最高ッス!

 一緒に美味しいもの食べるッスよ!」

 

ひゃっほーい!とロビンはコートを取りに行ったのか、リビングから姿を消す。

 

 

しかし、有珠の姿ではしゃいだような声を出しつつも表情は普段とほとんど変わらない。

最低限のイメージを守る為に有珠が表情が崩れないように何か施して行ったのだろうか。

それは知らないが、有珠が「ひゃっほーい!」なんてはしゃいでいる姿は見たいような見たくないような気分の青子であった。

 

 

 

 

 

さて、街に繰り出してきた青子とロビン(姿は有珠)。

時間は午後8時近く、夕食時を過ぎようとしている。

もうそろそろお店が空いてくる頃合いか。

 

ところでこの状態のロビンを何と呼ぶべきか。

姿は有珠だし有珠と呼んでもよさそうだが。

しかしこの口調と中身に対して有珠と呼ぶのはかなり抵抗がある。

考えた挙句にやっぱりロビンでいいかと結論を付ける青子であった。

 

「ところでロビン、何か食べたい物ある?」

「ジブン何でもいいッスよ。

 但し共食いは勘弁ッス」

 

鳥以外をご希望か。

まぁ、それしか条件が無ければ割と何でも食べられるだろう。

あとは予算の問題だ。

 

「じゃあどこかその辺で食べましょう。

 ところでロビン、お金はどれくらいもらってるの?

 私今ピンチだから助けを借りたいんだけど」

 

青子は何気なくそう告げる。

有珠なら色々文句を言われそうだが、ロビンなら上手く言いくるめられるだろう。

 

そう思っていたのだが、ロビンは青子の言葉に敏感に反応を示す。

 

「へぇ・・・・・・青子さん今お金無いんスか。

 それでマイ天使有珠さんにたかろうと企んでたッスか。

 今ここにいるのはジブンな訳で、それはつまり鳥に頭を下げてお金の便宜を図ってもらおうという絵の完成なわけッスね!」

 

ロビンは口元に手を当てて「プークスクス」と笑う。

ひくっと青子の頬がひきつった。

 

「・・・・・・うるさいわね、無いものはしょうがないでしょ?

 明日には何とかするから今日だけ頼むわよ」

「いやー、まぁ別に構わないッスけどね。

 ちなみに青子さんのお財布には今どれくらい入っていらっしゃるんで?」

 

外面の有珠の表情はあまり変わらないが、おそらく内面ではニヤニヤ笑っているに違いない。

むかつく。

 

「べ、別にいくらだっていいでしょ?

 無いって言ってるのよ、明日には何とかするって言ってるのよ。

 それでいいでしょ?」

「あー、ジブンなんだか一人で高級料理店に入りたい気分ッス。

 青子さんついてきてもいいッスけど、一人で水でも飲んでてくださいッス」

 

ビキッと頭に怒りのマークが浮かぶ青子。

だがここで怒りをぶつけたところで事態は解決しないだろう。

くそ、こんな鳥ごときに・・・・・・。

ぐぬぬと呻きながら青子は財布を取り出し、中身をひっくり返す。

チャリチャリーンと10円玉が現れた。

 

 

「・・・・・・130円・・・・・・」

 

「え?何スか?よく聞こえなかったッスけど。

 もう一回所持金を教えてもらえるッスか?」

 

「・・・・・・だから・・・・・・130円・・・・・・」

 

 

130円・・・・・・。

 

あの蒼崎青子の財布の中身が130円?

 

 

次の瞬間ぼふーっと、有珠の姿では決して上げてはいけない感じの笑い声が聞こえた。

 

笑い声の合間に「ちょwwww青子さんwwwww130円ってwwwww130円で何が喰えるッスかwwwww」とどう聞いてもむかつく声が聞こえてくる。

 

「うっさいわね!!そういうあんたの所持金教えなさいよ!!」

「いいッスよ!貧乏人にマイ天使有珠さんからの愛の金額を見せつけてやるッスよ!!」

 

無駄にテンションが上がったらしいロビンは取り出した財布をひっくり返し、その中身をチャリチャリーンと晒した。

 

 

 

「・・・・・・120円・・・・・・」

 

 

 

先程、有珠の姿をした物を殴るというのは気が咎められると言った気がしたがスマン、ありゃ嘘だった。

 

青子の強烈なアッパーが有珠の姿をしたロビンの顎を直撃した。

 

 

 

 

 

「・・・・・・しかし困ったわね。

 二人合わせて所持金250円とは・・・・・・。

 しかも無駄に全部10円玉・・・・・・」

「それもこれも全部青子さんが貧乏なのがいけないんス」

「貧乏じゃないわよ!今たまたま手持ちが無いだけよ!!」

 

がーっと言い返すが余計に空腹に響くだけ。

とにかくこの手持ちで何とかしなければ。

 

「・・・・・・仕方がないわね、安いかけ蕎麦でも分けて食べましょうか」

「同じ釜の飯を食った仲ならぬ、一杯のかけ蕎麦を分け合うって事ッスか。

 一杯のかけ蕎麦を鳥と分け合う魔術師見習い・・・・・・絵にならない光景ッスね」

 

何故この鳥はいちいち人のカンに障る事を言うのか。

黙っていれば今の姿はただの有珠だというのに。

もう一発殴るわよ?と拳を見せる。

ロビンはハッとした表情でがくがくと震えていた。

 

 

「・・・・・・まぁ、ともかく行きましょう。

 確かこの辺に蕎麦屋があったはず・・・・・・あった」

 

青子が案内した場所には確かに蕎麦屋があった。

移動屋台の蕎麦屋だ。

他に客もいない。

 

「青子さんの行きつけッスか?」

「いいえ、入るのは初めてよ。

 安いって噂だし、大丈夫でしょう」

 

二人は揃って暖簾をくぐった。

 

「おじゃましまーす」

「へい!らっしゃい!」

 

威勢のいい親父さんの声が迎える。

 

「かけ蕎麦一杯頂戴」

「はいよ!かけ蕎麦一杯ね。

 そっちのお嬢さんは?」

「ああ、ごめんなさい。

 今手持ちがなくて・・・・・・申し訳ないんだけど一杯を二人で食べさせてもらえないかしら?」

 

断られたら断られたで仕方がない。

そう思いつつお願いしてみたのだが、親父さんは「おやおや」と言った表情になる。

 

「苦学生かい?大変だねぇ。

 別に料金払ってもらえればいいよ」

「ありがとう」

 

二人は座って蕎麦ができるまでの暫しの時間を待つ。

 

あらかじめ沸かしておいた湯に蕎麦を入れ、さっと茹でる。

湯から上げるとざざっと湯切りをし、丼に移す。

その上から(つゆ)をかけ、ネギとワカメを少量乗せて出来上がりだ。

「はいよ、かけ蕎麦お待ち!」と二人の前に丼が置かれる。

 

「ありがとう。

 早いのね、やっぱりお蕎麦はこうでないと。

 注文してすぐに茹でて出来上がり、すぐに食べられる、最高だわ!」

 

一頻り褒めると青子は割り箸をパキッと割り、丼を手に取る。

 

「頂きまーす」

 

ずるるるる~と蕎麦をすする青子。

 

「ん!茹でてから時間が経ってないから温かいお蕎麦でも柔らかすぎない、いい固さだわ」

 

続いて汁をじゅるるると飲む。

 

「出汁がしっかりきいてておいしいわ!」

「そんだけ美味しそうに食べてもらえると嬉しいよ」

 

親父さんが笑顔でそう言う。

美味しい蕎麦が食べられて嬉しい青子と、褒められて満更でもない親父さん。

食べる側と提供する側の両方が幸せになれる、ここに真の幸せの形が存在した。

 

 

そんな中、一人不満げな少女がいた。

正確には少女の姿をした鳥だが。

 

「青子さん青子さん、ジブンにもくださいッス。

 一人で食べるなんてずるいッスよ」

 

ロビンは青子の服の袖をぐいぐいと引っ張る。

 

「ちょ、引っ張んないでよ。

 お汁が零れちゃうでしょ?上等のお汁が。

 ほら、親父さんこっち見てくすくす笑ってるじゃないの、もう・・・・・・」

 

傍目には一杯の蕎麦を取り合う美少女二人と言う微笑ましい光景。

しかしその実態は死活問題。

片やこの蕎麦だけで明日の朝まで凌がなければならない身。

片や別に食べなくても平気だけど主に言われてついてきただけの鳥。

ともなれば、青子としてはここで少しでも多く食べておきたいところ。

なので必死である。

またロビンはロビンで人の姿で食事をすることなど無かったので、人間の食事に少しばかり興味があったりする。

なので青子に少しでも多く譲ってもらいたい所。

というか、お金を出し合ったのだからきっちり分けて食べるべきなのであるが。

 

「・・・・・・全く仕方ないわね・・・・・・ほら、あと食べていいわよ」

 

ようやく青子は丼を手放し、ロビンに譲る。

やっと食べられるッスと受け取ったロビン。

その中身を見て開いた口がふさがらない。

 

「・・・・・・蕎麦・・・・・・10本くらいしか残って無いッス!!」

「あらそう?ごめんね。

 食べるのに夢中で気づかなかったわ」

「絶対嘘ッス!酷いッス青子さん!」

 

涙目で訴えるロビン。

姿は有珠なので可愛いものである。

 

「まぁとにかく残ったの食べなさい。

 いらないなら私が食べちゃうけど」

「いるッスよ!うぅ・・・・・・」

 

ちゅるちゅるちゅる・・・・・・と残った蕎麦を食べるロビン。

確かに美味しい。

青子が褒めちぎるのも分かる気がする。

じゅるじゅると汁を飲む。

確かに美味しい。

 

が。

 

かたんと丼をテーブルに置く。

 

「もう終わりッス!!」

「じゃ、さっさと帰りましょう。

 お勘定お願いします」

 

ロビンの泣きごとに全く耳を貸さずに、非情にも青子は立ち上がる。

 

「はいよ!」

 

親父さんは丼を片づけると笑顔で告げた。

 

 

 

「かけ蕎麦一杯で260円頂戴します!」

 

 

 

 

 

さーっと青ざめた。

さっきも確認した通り、所持金は250円。

たった10円が払えない・・・・・・どう捻くっても悲劇にも笑い話にもなりそうは無い。

 

そんな青い表情をしている青子の肩を、ロビンはポンと叩いた。

 

「・・・・・・青子さん、あとお願いしますッス」

 

ロビンは既にその手だけを残し、暖簾の外に出ていた。

 

「逃がすわけ無いでしょ!?」

 

がしっと手を捕まえる。

が、ボフンと音がして鳥の羽が周囲に散らばる。

 

「!?」

 

何事?と暖簾の外を見た時にはすでに時遅し。

青子の手には青い色のムクドリかっこはてなが握られていた。

 

「あ、あんた・・・・・・!!」

『どうしたッスか?青子さん。

 早いとこ支払いするッスよ。

 まさか10円の代わりにジブンを差し出すなんて真似しないッスよね?

 そんなことしたら明日以降この街にどんな噂が流れるか!』

「・・・・・・あ、あ・・・後で覚えてなさいよ・・・・・・!」

 

ギリッと歯軋りの音がする。

 

「お客さん?お支払いは?」

 

親父さんの表情が何やら険しくなってくる。

青子はチッと舌打ちし、ロビンを放り投げると財布から大量の10円玉を取り出す。

 

「ごめんなさい、細かくて。

 数え間違いがあるといけないから一緒に数えてもらえるかしら?」

「ええ、構いませんが」

 

親父さんが見守る中、青子は手の中の10円玉を一枚ずつテーブルに出して行く。

 

「1、2、3、4、5、6、7・・・・・・」

 

と、そこまで数えて青子は「あっ」と声を出した。

 

「ところで親父さん、今何時か分かる?」

「今?」

 

その言葉に親父さんはスッと腕時計を見る。

 

「・・・・・・8時過ぎですが」

「そ、8時ね、ありがとう」

 

そしてまた数える作業に戻る。

 

「9、10、11、12・・・・・・」

 

チャリン、チャリン、と10円玉を出して行き。

 

「・・・・・・22、23、24、25・・・・・・」

 

そして、チャリーンと最後の一枚を出した。

 

「・・・・・・26・・・・・・。

 これで260円ね」

「へい、確かに」

 

親父さんは支払われた大量の10円玉を受け取る。

 

「御馳走様」

「またおこしを!」

 

親父さんに見送られ、青子は屋台を後にした。

 

 

 

『青子さん、青子さん』

 

屋台から離れた青子の方にロビンがやってくる。

それを青子は即座に捕まえた。

 

「後で覚えてなさいよ、って言ったわよね?

 さぁ、どうしてくれようかしら。

 少し物足りなかったところだし唐揚げにでもしてやろうかしら」

『ちょ!食べるのは勘弁ッス!せめて死に方くらい選びたいッス!』

 

身代わりとして死ぬ事を引き受ける鳥が何をぬかしているのやら。

青子はぐりぐりと頭を指で回す。

 

『ちょ!痛いッス!青子さんやめて欲しいッス!』

「大丈夫よ、首がもげたりしないように加減してるから」

『マジ痛いッス!青子さん痛いッス!

 ジブン死ぬときは有珠さんの胸の中って決めてるんス!』

「知ったこっちゃないわよ」

 

ぐりぐりぐりぐり。

 

『痛いッス!マジ痛いッス!もげるッス!』

「だから加減してるって」

『それでも痛いッスよ!青子さん!許して下さいッス!』

「許さない、絶対によ。

 最後に残す言葉くらいは聞いてあげてもいいけど」

 

ぐりぐりと最後に一転がしして止める。

ロビンは目を回しながらも言った。

 

『あ、青子さん・・・・・・人が悪いッス。

 ちゃんと二人合わせて260円あるのに250円しかないって・・・・・・』

「あら、気付かなかったのね。

 まぁ、気づかれてたら困るんだけど」

 

青子はそう言うとパッとロビンを解放する。

 

「私が支払ったのは間違いなく250円よ」

『何言ってるッスか?親父さんと一緒に260円数えてたッス。

 自分の鳥頭を馬鹿にしたらダメッスよ?』

 

鳥頭を馬鹿にするな、とは何とも矛盾に満ちた言葉である。

青子は「しょうがないわねぇ」と言いながら解説をしてくれた。

 

「途中で時間を聞いたでしょ?

 あの時に数字を一つ飛ばしたのよ」

『へ?そうだったッスか?』

「試しにやってみましょうか?」

 

青子はそう言い、指を立てながら数字を数えて行く。

 

「1、2、3、4、5、6、7」

 

ここまでは数字も指も一緒。

だが。

 

「そこまで数えたら・・・・・・

 

 「親父さん、今何時か分かる?」

 「そ、8時ね、ありがとう」

 

 ってやりとりをして・・・・・・9」

 

指の数字は8、だが口で数えている数字は9。

ここでズレが生じている。

 

『本当ッス!おかしいッス!』

「このまま数えて行けば実際に払ったのは250円でもお互いに260円確認したように錯覚するってわけ。

 屋台に入る前に8時前だったのは確認したし。

 時間の8時を、数えていた8枚目の10円玉と勘違いさせるのがポイントね」

『凄いッス!青子さん!まるで詐欺師ッス!』

 

そう言った直後スパァンと放たれた拳により、ロビンは地面と壁をバウンドした。

 

「うっさい!詐欺師言うな!

 私だってね!やりたくてやったんじゃないわよ!

 これはあんたの・・・・・・引いては有珠のせいだわ!

 もう二度とやらないからね!」

 

フン!と青子はさっさと歩いて行ってしまった。

 

『あー!待ってくださいッス青子さん!』

 

その後ろをパタパタとロビンが追いかけて行った。

 

 

 

 

 

『いやぁ・・・・・・しかし面白かったッスね』

 

家に戻る途中、ロビンは一人・・・・・・いや、一羽で物想いに耽っていた。

 

『青子さんが詐欺師だったのは別にいいんス。

 でも騙されたのに気づかないってのが面白かったッス。

 きっと魔術を知らない人間が初めて魔術を見た時って言うのもあんな感じッスね』

 

どうやら青子の詐欺師っぷりに惚れ惚れしているようだった。

そしてその果てにこの鳥が至った思考は。

 

『ジブンもやってみたいッス!』

 

これだった。

 

『別にお金が無いわけじゃないッスよ。

 いや、ジブン鳥なんで無いっちゃ無いんスけど。

 ただ目の前で見た面白いネタをジブンもやってみたいっていうだけッスよ。

 ジブンがいい感じに相手を騙す・・・・・・。

 

 はっ!もし鳥に過ぎないジブンが人間を上手く騙すことができたら、きっとマイ天使有珠さんもジブンを見直してくれるはずッスよ!』

 

ろくな事を考えていないこの鳥は、「そうと決まれば!」と主を探しに飛び回るのだった。

 

 

 

家で待っていればよかったのに、飛び回って飛び回って有珠を見つけたロビン。

 

『詐欺師青子さんみたいにジブンも上手く人を騙せるようになりたいッス!

 だからたくさん10円玉くださいッス!』

 

そう言って必死に訴えた。

初めのうちこそ河原の石をひっくり返した時に(略)のような表情だった有珠だが、その熱意が伝わったのか、もしくは何か面白いことでも思いついたのか、ロビンの頼みにこくりと頷いた。

 

ただし、と有珠は二つほど言葉を付け加えた。

一つは、今日は疲れているので明日にすること。

もう一つは、「その姿で戻ってきたということは青子にバレたということでいいのね?明日お仕置きするから覚悟していなさい」と言う事であった。

その言葉にロビンは震えながらも、『明日こそ必ずやり遂げて有珠さんに良い報告をしてみせるッス!』と意気込むのだった。

 

 

 

翌日、有珠はロビンの姿をちょちょいと変えて家を出る。

そしてその後に、青子も家を出たのを確認してからロビンは行動を開始した。

 

財布の中にはやはり大量の10円玉。

何故これだけたくさんの10円玉が用意できたのかは謎である。

そして謎はもう一つ。

 

 

「・・・・・・何で今日は青子さんの姿なんスかね?」

 

 

ロビンが呟く通り、今日は有珠の姿ではなく青子の姿だった。

何故かの説明は当然のようにされていない。

 

もしかしたら、ロビンが一人で行動するなら何かしら絶対ミスをやらかすに違いない、その時評価が下がるのは自分よりも青子の方がいいだろう、とか考えての事かも知れない。

有珠さん黒いよ有珠さん。

 

 

「まぁ、ともかく時間を見て蕎麦屋に行くッスよ。

 昨日の所はやめておいた方がよさそうッス、別の所を探すッスよ!」

 

ロビンは一人意気込んで家を出るのだった。

別に蕎麦屋じゃなくてもいいだろうと思うのだが、昨日の食事で気に入ったようである。

 

 

 

街中をぶらぶら歩きながら蕎麦屋を探すロビン(姿は青子)。

時折声をかけてくるナンパな男共は「退くッスよシャバ僧共、ジブン今大事な用の最中ッスから!」と一言告げてやれば呆然とした後にあっさりと離れて行く。

便利なものである、ある意味。

 

そうして歩き周り、やがて昨日とは別の屋台の蕎麦屋を発見した。

 

「見つけたッス、さっそく食べるッスよ」

 

屋台の前まで来て軽く呼吸を整える。

柄にもなく緊張しているようだ。

 

「・・・・・・昨日青子さんはあっさりとやってのけたッスけど、いざ真似しようとすると緊張するッスね。

 大丈夫、きっとやれるッス!

 ジブンは有珠さん一の使い魔ッスから!」

 

自分にそう言い聞かせて気合いを入れる。

 

「・・・・・・それはそれとして、ミスをしたらまずいッスよね。

 ミスがないように・・・・・・青子さんがやったとおりにやっていけば問題ないはずッス!」

 

昨日青子が何をどうやって話を進めて行ったか。

それを思い返しつつ、ロビンは暖簾をくぐるのであった。

 

「おじゃましまーす」

「あ、いらっしゃい」

 

親父さんの声が迎える。

 

「かけ蕎麦一杯頂戴」

「かけ蕎麦一杯、かしこまりました」

 

注文を受けて親父は蕎麦と器の用意をする。

よしよしと思いつつ、ロビンは昨日の青子を思い浮かべ「あっ」と話を続けるのだった。

 

 

「ああ、ごめんなさい。

 今手持ちがなくて・・・・・・申し訳ないんだけど一杯を二人で食べさせてもらえないかしら?」

 

 

「!?」

 

蕎麦の用意をしていた親父さんが顔を上げてきょろきょろと見回す。

が、当然そこには一人しかいない。

 

「・・・・・・ふ、二人・・・・・・ですか?」

 

む、とロビンは考え込む。

昨日の青子の時のように「苦学生かい?大変だねぇ」と返って来ない。

やはり実践は違うッスね!

ならばどうする?と考えた後。

 

「お願いしますッス」

 

と笑顔で告げてやった。

 

「・・・・・・・・・・・・!?」

 

親父さんは何か納得がいかなそうだったが「は、はぁ・・・・・・」と相槌を打って作業に戻った。

よしよし、どうやら順調なようッス、とロビンは小さく笑うのだった。

その鳥頭では何をやらかしたのか全く分かっていない様子。

 

さて、次の台詞は何だったか、とロビンは思い返す。

そう、確かこんなことを言っていたはず。

 

「注文してすぐに茹でて出来上がり、すぐに食べられる、最高だわ!」

 

ビシィ!とロビンは親父さんを指差した。

 

 

「・・・・・・す、すみません、まだお湯を沸かしてる所なんですが・・・・・・?」

 

 

そんな返事は無かったはず、と思いつつロビンは自慢の鳥頭をフル回転させて返事をする。

 

 

「・・・・・・あ、うん・・・・・・まぁ、その・・・・・・

 

 待つのも楽しみの一つッスよね」

 

「・・・・・・なんかすいません。

 すぐ作りますんで」

 

 

おかしい、こんなにも上手くいかないものッスか?とロビンは考え込む。

台詞は間違っていないはずである。

しかし親父さんの反応が違う、返事も違う。

昨日の蕎麦屋ではないからか?

人が違うと台詞も違う。

ふむ、青子はどうやら様々なパターンを考えて行動していたようだ。

さすが詐欺師、対応力が違う。

 

 

そんな事を考えているうちに蕎麦が出来上がり、ロビンの前に置かれた。

 

「お待たせしました、かけ蕎麦です」

 

よし来た!とロビンは蕎麦を受け取って声を上げる。

 

「ありがとう。

 早いのね、やっぱりお蕎麦はこうでないと。

 注文してすぐに茹でて出来上がり、すぐに食べられる、最高だわ!」

 

「・・・・・・・・・・・・い、嫌味ですか?」

 

親父さんの反応が良くない、一体何が悪かったッスか!?

ロビンは必死に考える。

自慢の鳥頭をフル回転させて一応答えを出してみた。

 

(青子さんの台詞は万人受けするセリフじゃないんスね)

 

 

とりあえずロビンは割り箸をパキッと割り、丼を手に取る。

 

「頂きまーす」

 

昨日はあまり食べられなかったのだ。

今日は一人で一杯食べられる、最高ッス!と、ロビンは蕎麦をすする。

 

茹でてから時間が経ってないから温かいお蕎麦でも柔らかすぎない、いい固さのはずの蕎麦を。

 

ずるるるる~と。

 

 

「あ、ふにゃふにゃッスね」

 

 

昨日青子が食べた後で残った蕎麦を食べた時もここまで軟らかくは無かったはずなのだが。

 

どうしよう?ふにゃふにゃの蕎麦を「柔らかすぎない、いい固さ」なんて褒めるわけにはいかない。

今ふにゃふにゃって言ってしまったし。

しかし青子は昨日ひたすら蕎麦を褒めていたし、ジブンも何とかして褒めなければ。

 

 

「・・・・・・ま、まぁ・・・・・・消化にはいいッスよね」

 

 

ずるるるる~と蕎麦をすする。

続いて汁をじゅるるると飲む。

今度こそしっかり褒めるッスよ!

 

 

「出汁がしっかりきい・・・・・・あ!辛い!からいッス!」

 

 

慌てて水を飲む。

昨日の蕎麦屋とは全く違う。

蕎麦も違うし汁も違う。

 

昨日のお店の方が美味しかったなーと思いつつ、しかし褒めないわけにはいかない。

 

 

「・・・・・・まぁ、これから寒くなる季節だし丁度いいッスよね」

 

「・・・・・・なんかすいません」

 

 

沈黙が流れた。

 

これからどうするッスか・・・・・・ずるるるる~・・・・・・ふにゃふにゃ・・・・・・じゅるるる・・・・・・うぐ、辛い・・・・・・。

 

悩みながら、ロビンは昨日の青子を思い出す。

 

 

そうだ、確か次はこんな事をしたッス。

 

 

ロビンは丼を置くと、ヒュッ、シュパァ!と右手を振るった。

そして台詞を口にする。

 

 

「ちょ、引っ張んないでよ。

 お汁が零れちゃうでしょ?上等のお汁が」

 

 

「!?!?」

 

 

親父さんの表情が変わった。

 

 

「あ、あの・・・・・・そ、そこに誰かいるんですか?」

 

 

反応があった、よしよし、とロビンは笑いながら台詞を続ける。

 

「ほら、親父さんこっち見てくすくす笑ってるじゃないの、もう・・・・・・」

 

ロビンはそう言って再び蕎麦をすする。

 

 

 

一方親父さんの顔はさーっと青ざめていた。

 

こ、このお客さんは一体・・・・・・!?

 

ま、まさか、幽霊か何かがそこに・・・・・・!?

 

 

 

「・・・・・・全く仕方ないわね・・・・・・ほら、あと食べていいわよ」

 

ロビンはそう言うとぐいっと丼を横に移す。

 

や、やっぱりそこに幽霊が!?と親父さんが見守る中、ロビンは自分でそれを再び受け取った。

 

 

 

「・・・・・・蕎麦・・・・・・10本くらいしか残って無いッス!!」

 

「いやあなたが食べたんでしょう!?」

 

 

思わず突っ込んでしまった。

 

突っ込んだというか、その後に「大丈夫ですか!?しっかりしてください!」と続けたかったので、本気で心配している模様である。

 

 

それを知らないロビンはちゅるちゅるちゅる・・・・・・と残った蕎麦を食べる。

 

ふにゃふにゃ・・・・・・とか、辛い・・・・・・とか呟きつつ、やがて全て食べ終わった。

 

かたんと丼をテーブルに置く。

 

 

「もう終わりッス!!」

 

「だからあなたが食べたんでしょうが!」

 

 

ちょ・・・・・・なんなんだこの客!

 

誰か他のお客さん来てー!!

 

 

親父さんは心の中で泣き叫んだ。

 

 

だが、そんな恐怖も終わりを告げる。

 

 

「じゃ、さっさと帰りましょう。

 お勘定お願いします」

 

 

やっと帰ってくれる!と親父さんは涙を浮かべながらも笑顔で丼を片づけて告げた。

 

 

「かけ蕎麦一杯で260円頂戴します!」

 

 

よし来たッス!とロビンは財布から大量の10円玉を取り出す。

 

 

「ごめんなさい、細かくて。

 数え間違いがあるといけないから一緒に数えてもらえるかしら?」

「え、ええ、構いませんが」

 

 

親父さんが見守る中、ロビンは手の中の10円玉を一枚ずつテーブルに出して行く。

 

「1、2、3、4、5、6、7・・・・・・」

 

と、そこまで数えてロビンは「あっ」と声を出した。

 

「ところで親父さん、今何時か分かる?」

「今?」

 

その言葉に親父さんはスッと腕時計を見る。

 

 

「・・・・・・2時ですね」

 

 

 

ただいまお昼時である。

 

ロビンの鳥頭はどうやら「時間の8時を数えていた8枚目の10円玉と勘違いさせるのがポイントね」と言う青子の肝心の一言を忘れていた模様。

 

この窮地をどう脱するのか?

 

 

ニコッと極上の笑顔で、ロビンは続きの台詞を口にした。

 

 

 

「そ、2時ね、ありがとう。

 

 

 3、4、5、6、7、8、9・・・・・・」

 

 

 

 

こうしてロビンは自慢の鳥頭により、10円ちょろまかすつもりで50円損したのであった。

 

同じことを他の店でも繰り返したので損失は中々のものである。

 

当然帰ってから有珠によりドリブルされたり、青子とのキャッチボールに使われたりお仕置きを受けたのだった。

 

 

 

そしてその日から、街に「幽霊とお話しする長い髪の少女が蕎麦屋を巡っている」という噂が流れ始めるのだが、青子の耳に入るのはまだ先である。

 

 




有珠さんが出掛けてた理由?
多分美味しい夕食を食べに行っていたとかそんな感じじゃないでしょうか。
青子さんと鳥には簡素な食事を与えて自分は豪華な食事とか。
さっすが有珠さん、俺達にできない事を平然と(

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