人狼ゲーム 狂信者の惨劇 ~The Atrocious Of Fanatic~ 作:MOGIぴー
西園寺は、胴に深々とナイフが刺さった状態で、発見された。
「なんて、残虐なやつなんだ」
と、由良もさすがに青い顔をした。
峰花も保も、流れ出た血を見て思わず目を背けた。
西園寺の部屋は、血で真っ赤に染まっていた。
部屋の中央部分にあたるところに、西園寺は倒れていた。
「やつらは人を殺めることに抵抗が無いのね・・・」
津岡がメガネをかけなおして言った。
盲目の福渡でさえ、顔をしかめている。その部屋の雰囲気でも感じ取ったのだろうか。
「そろそろ、占いで黒はでたところだと思うな」
いつもの広間に戻ったときに大駅が言い出した。
「よくわかったわね、福渡さんが黒よ」
山月が言う。場は騒然とする。
「いや、彼女の言うことを信じちゃダメ。本当の黒は由良だよ」
と、今度は琴石が声を荒げる。
「私が黒ですって? 何という嘘を・・・」
あくまで冷静な福渡に対し、由良は、
「おいおいおい、俺は黒じゃない! 絶対に!」
と慌ててしゃべる。
「このおどおどした感じ、由良が黒でいいのでは?」
津岡はみんなを見渡して言った。
峰花は由良黒には賛成だった。
「待て、待ってくれよ!」
由良が悲鳴に近い声をあげる。
「福渡さんが黒なのよ、処刑は福渡さんよ!」
山月も慌て始める。
すると峰花が、
「福渡さんって盲目だから狼なのはありえないんじゃ・・・?」
「たしかにそうだ」
と保。
夕日が窓から差し込むと同時に、投票は始まった。
峰花は「由良」に投票した。
全員の投票が終わると、昨日同様、モニターの結果が現れた。
「由良6票 福渡2票」
由良が処刑されることになった。
「お前ら・・・。絶対に許さんぞ」
由良は憎悪と恐怖の入り混じった表情をしている。
「うるさいわよ、この人殺し」
琴石が言い放つと由良の首にひもをかけた。
「今夜も眠れそうにないわね」
と津岡は窓の外を見ながら呟いた。
窓の外は闇に包まれている。
「それにしても・・・、狼って誰なのかしらね・・・」
独り言を言う津岡の後ろに既に影があった。
その影は持っている花瓶を、思い切り津岡の頭に振り下ろした。
鈍い音、血しぶきの音。
津岡の体は人形のように崩れ落ちた。
死に顔は、まさに恐怖であふれている。
「さて、ここからは慎重に行かなければ・・・」
その影は言った。
峰花は、自分の役職カードを見つめた。
「猫又」と書かれたカードを見るたびに、峰花の気分は重くなっていった。
「私が死んだら、誰かを道連れにする・・・」
彼女はまだ恐怖から脱出できていなかった。
襲ってきた睡魔に彼女は勝てず、深い眠りへと入っていってしまった。
ぼっちのMOGIぴーです。
12人の参加者がいた人狼ゲーム、ついに半分まで減ってしまいました。
さて、人狼が誰かかなりわかりやすくなったと思われます。
どちらの占い師が真か判明すれば、人狼の正体は見えてくれるかもしれません。
ということで、また次回にお会いしましょう。