伝説となった男の人理修復   作:Seli

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新しい水着鯖でテンションが上がっているseliです。
一応今回で特異点Fは終わりです。

その後、カルデアの日常を挟んで、次の特異点に移ります!


10話

………………逃げられたか。

 

「キャスター、やったの?」

 

 

「いや、逃げられたみたいだマスター。

オルガマリー、魔力をだいぶ使ってしまったが大丈夫か?」

 

 

すると、オルガマリーに抱きしめられた。

 

「私の心配より、貴方よ!

バーサーカーでの戦闘では、一人だけ残って、セイバーとの戦いでは無茶するし、レフの時にだって宝具や固有結界まで使って!

体は大丈夫なの?

お願いだから無茶はしないで。

貴方にまでいなくなられたら私は……………

私を残して行かないで。」

 

 

オルガマリーは泣いていた。

 

 

オルガマリーの頭を撫でながら、

 

 

「お人好しで優しいマスターだな。涙を拭くんだオルガマリー。

約束しよう。

君を残していなくならないということを誓うよ。 君は私のマスターだからな!」

 

 

「ハルキ、約束よ!

いなくなったらダメだからね!」

 

 

彼女は笑顔になって、俺から離れた。

 

 

「二人ばかり仲良くなってズルいよ!

私もまぜてよ、二人とも!」

 

頬っぺたを膨らました立夏が、俺達に文句を言ってきた。

 

 

「立夏!? 何を言ってるのよ、貴方は?

私達は既に友達でしょ? ねぇ、キャスター?」

 

 

 

「そうだな。マスターの言う通りだ。」

 

 

「えへへ~ ありがとう、二人とも!

私だってハルキさんがいなくなったら嫌なんだからね?

みんな、これからもよろしくね!」

 

 

「はい、先輩! 私も頑張ります!」

 

 

「ハルキくんモテモテだね~

所長と立夏ちゃんに囲まれて。うらやましいなこのこの~

って痛いよ、レオナルド!

何するの!? え? 君が仲間はずれにされて、みんなが仲良くしてるのがなんかおもしろくないって、僕関係ないよね!?

悪いんだけど、四人ともすぐに戻ってきてもらえるかい? カルデアに転送するから。」

 

 

「分かったわ。帰りましょう、みんな!」

 

 

 

オルガマリーがそういうと、俺達はカルデアに転送されるのだった。

 

 

 

 

カルデアに戻ると、ダ・ヴィンチが笑顔で迎えてくれた。

 

 

「お帰り、みんな。」

 

 

「ただいま。みんな無事に帰れて良かったよ。 なぁ、マスター?」

 

 

「そうね! 今日は、ゆっくり休みましょう。」

 

 

 

「おっと! その前に、オルガマリーと立夏くんには、戦力増強の為に新しいサーヴァントを召喚してもらうよ!

此方のサークルの前に来てもらえるかい? これが終わったら、休んでもらって大丈夫だからね。」

 

 

「分かったわ。行きましょう、立夏。」

 

 

 

「分かったよ、ダ・ヴィンチちゃん!」

 

 

ダ・ヴィンチが、オルガマリーと立夏の二人を召喚サークルの前に案内した。

 

 

二人は、ダ・ヴィンチに言われた通りに呪文を唱え、召喚を開始した。

 

 

良かった。

オルガマリーもちゃんと召喚できているみたいだな。

 

? 何か嫌な予感がするが気のせいか?

 

 

オルガマリーが召喚した箇所の光が収まると、

 

 

「問おう! 貴方が私のマスターか?」

 

よし、全力で逃げよう!

このままだとオルタの方まで来る気がする!

この二人が顔を合わせると、俺が間違いなく大変なことになる!

 

って逃げれない!

結界張ってるのか?

 

 

「そうよ。私の名前はオルガマリー・アニムスフィア。

貴方のマスターは、私よ。

これからよろしくね。

クラスはセイバーで良かったの?」

 

「そうです。オルガマリーですね。

よろしくお願いします。

私の真名は、アルトリア・ペンドラゴン。

クラスはセイバーです。」

 

 

「アーサー王じゃないの!

私のもう一人のサーヴァントを紹介するわね。

キャスター! って何してるの?」

 

 

「……………いや、何も」

 

俺は出来るだけ、顔を隠しながら答えた。

 

 

「??? もう一人のサーヴァントですか?

………………!」

 

 

アルトリアは、俺の姿を確認した瞬間凄い勢いで飛び込んできた。

 

 

「ちょっ!? 危ないぞ、アルトリア!」

 

 

俺は何とか受け止めることに成功した。

 

 

「ようやく会えました! お久しぶりですね、ハルキよ!」

 

 

 

「ああ、久しぶり。」

 

 

俺もアルトリアの笑顔に、笑顔で返すのだった。


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