俺は今、
「どうして、君がここにいたんだ?
アルトリア達もいるし....。
これでジャンヌまできたらあの時のメンバーが勢揃いだな。」
「そうなったら、ホント笑えないんだが……
ジャンヌとアルトリアは、いつもトラブル運んできてたからな………
俺も含めて、みんなを巻き込んでたし。
一番の問題点は、食費がヤバいことになる…………
アルトリア2体だけでもだいぶだぞ?
それにジャンヌまで来たら、カルデアの料理スタッフを補充しない限り、俺達が過労で死ぬぞ………」
「確かにな。セイバーとジャンヌの胃袋は異常だからな…………
ハルキも含めて、3人でトラブルばかり起こしてたからな………
今では、あの日々が懐かしいよ。」
「そうだな…… やばい、早く作るぞ!
アルトリアが待ちきれなくなっている!
ってどうした、エミヤ?」
エミヤは俺の背後を見ながら
「君のマスターが何か言いたそうにしてるぞ。
ほら、後ろを見てみろ。」
とエミヤは俺の後ろを指差した。
そちらを見るとオルガマリーがいた。
「どうした、オルガマリー?」
「キャスター、えっと、その…………
料理を教えて欲しいのだけど、ダメかしら?」
オルガマリーは、不安そうにしながら俺に尋ねてきた。
「そう言えば約束してたな。よし! 教えるからこっちにおいで。」
「うん! よろしくねキャスター!」
俺はオルガマリーに、やり方を教えながら一緒に料理を作った。
「やっぱり、キャスターみたいに上手に出来ないわね……………
エミヤさんも料理の手際がすごい良いですし。」
「これから上手くなっていけばいいんだよ。
俺達も始めから上手かったわけじゃないぞ?
最初は下手で、しっかり練習してからここまでなったんだよ。
たがら大丈夫だよ。
数をこなせば上手になるさ!
しっかり教えてやるから、これからも一緒に作っていこう。」
「ありがとう、キャスター!
これからも指導よろしくお願いします。
料理上手になって、キャスター驚かせてみせるから!」
オルガマリーは笑顔で宣言し、俺もつられて笑顔で返した。
「そうか、楽しみにしてるよ。 」
「やれやれ。仲が良いな、君達は。
なあ、マスター?」
「そうだねー。
オルガマリーの頑張りが凄いと思います!
私も料理してみたいから、二人とも今度教えてよ!」
「了解した、マスター。俺はハルキも料理に関しては手を抜かないから、覚悟しておくんだな。」
「オルガと立夏も料理ができるようになったら、色々と便利だろうから俺で良ければ最後まで教えるよ。」
俺とエミヤは立夏のお願いに答えた。
そして、数分後
料理が完成した。
「よし、こっちは完成だ。
リクエストにあった、日本食だ。
焼き魚に、俺特製肉じゃがだ。
エミヤの方は?」
「もちろん完成したぞ。こっちはパスタなどの洋食だ。」
「すごく美味しそうね! 初めてで、ここまで作れるとは思わなかったわ………。
でも、こんなに作る必要があったの?」
「ああ。他のカルデアのスタッフ分も纏めて作ったからな。」
「私達だけだと食べきれないね、マシュ!
春来さんの料理もエミヤの料理もすごく美味しそう!」
「はい、先輩! 初めて見る料理もあるので、楽しみです!」
「立夏、涎が出ているぞ。
ほら、これで拭くんだ。」
立夏はナプキンで、口元を拭いながら言った。
カルデアのスタッフ達も食堂に呼び集め、
「それじゃあ、みんな揃ったことだし、食べましょう。いただきます!」
「いただきます!」
みんなで楽しく食事をするのだった。