次回から、オルレアンに入ります!
「失礼するぞ、ロマン。」
「おや、どうしたんだい?」
「ちょっと用事があってな。
ロマンは、レフの正体を知っているだろう?
あれは、恐らく魔神柱の一部分だろう。
そう、ソロモン王のな。」
「!! どうして、ソロモン王の名を僕に話すんだい?」
「お前とソロモン王の魔力の流れが似ているからな。それにロマンが身に付けている指輪は宝具だろう?
今は完全に魔力を失っているみたいだが、俺の目は誤魔化せないよ。」
「やれやれ。君には叶わないな。
僕は、ソロモン王の一部分と言った方が正しいかな?」
「いや、一部分ではなく正確にはソロモン王が願ったことの果てがロマンってことではないのか?」
「そこまで見抜くのか。君はホントに恐ろしいね。」
「力を付ける必要があっただけだ。俺の中にある物を暴走させない為にもな。
ロマンは既に気づいているんだろう?」
「まぁね。君の強さの一端の理由が分かったよ。 それを人間の体内に宿すなんて聞いたことが無いよ?」
「だろうな。まあ、俺にも事情があったんだ………… お互いに大変だな。」
「確かにね。
所長は知ってるのかい?
言うつもりは無いのか?」
「知らないよ。パスがつながっているはずだから、寝ている時に俺の過去を見て知る可能性はあるけどな…………」
「そうかい………… その時が来るまで僕の胸にしまっておくよ。」
「俺もロマンの正体については黙っているよ。」
と話していると、放送がかかり、召集がかかった。
「立夏、マシュ、ロマニ、サーヴァント達は、至急所長室に集まってください!
よろしくお願いします。」
オルガマリーが召集をかけたということは、何かあったみたいだな。
「行くぞ、ロマン!」
「ああ!」
俺達は、急いで所長室に向かうのだった。
所長室に着くと、全員が集合していた。
「すまない、マスター。遅くなった。」
「いえ、大丈夫よ。キャスター。
みんなには、聞いて欲しいことがあるの。
次の人理修復の特異点の座標が分かったわ。
この地点よ。
A.D.1431のオルレアンよ!
人理定礎値は、C+ってところね。
次の人理修復に向かうとします!
作戦の決行日は明日で、向かうメンバーは、私、立夏、マシュ、私と立夏の全サーヴァント達で向かいます!
よろしいですね?」
「分かりました、所長!」
「了解した。それとオルガマリー、1つ質問良いか?」
「どうしたのキャスター?」
「レイシフト先の座標は分かったが、安定していない可能性が高い。全員同じ位置に送られれば大丈夫だが、そうならなかった場合はどうする?」
「そうね。指揮系統が私だけだと混乱が起こるわね....。
もし、私がいなければロマニのサポートの元、立夏の指示に従うようにしましょう。
それでどう?」
「良い発想だ、オルガマリー。
私からは以上だ。」
「分かったわ。スタッフも含めて各自明日に備えること! それじゃあ、解散!」
各自は解散し、次の日のレイシフトに備えるのだった。
そして、次の日になった。