ぐだ子は、ヒロインの1人です!
光が収まり、俺は目を開いた。
俺はまず、近くで気絶していたオルガマリーの無事を確認した。
良かった。さっきの爆発は明らかに、オルガマリー達を狙ったものだった。
何か理由があるのか?
まあいい。俺の大事なマスターに手を出した罪は、償ってもらうとしよう。
俺はオルガマリーを抱き抱え、周りを見渡した。
するとそこは、火に包まれた見慣れた町の風景だった。
ここは冬木か?
似てるが微妙に違う気がするな。
つくづく冬木とは縁があるな。
俺の生前の故郷でもあるし、当たり前か。
アイツも気に止まず、元気にしてると良いが。
この地には、サーヴァント反応もあるし、最悪戦闘は避けられそうにないな。
それとは別に不純物的な存在も感じられるな。
まあ、どのクラスが来ようが対応するつもりではいるが。
とにかく移動するか。
俺は移動を開始した。
「んっ。ここは?」
「ずいぶんと遅い目覚めだな、マスター。」
「へ? キャスター!? 何してるのよ!?」
オルガマリーは、驚き暴れ始めた。
「起きたばかりで暴れるなよ、マスター。
落ちたら危ないだろ。
今はゆっくりしておけ。」
「ありがとう
ここはレイシフト先よね?
周りは火に包まれてるし、すごい所ね。
それにさっき見てた夢で出てきた場所にそっくり。」
「ああ、レイシフトしてるのは間違いない。
夢でみた場所か・・・・。
他のサーヴァント反応もあるし、マスターと同じ人間がここに1人レイシフトしてきている。
俺の判断で今そこに向かってたんだが良かったか、マスター?」
「なんですって!? 急いで向かいなさい、キャスター! 恐らく私達の仲間よ!」
と話していたら、
遠くから女性の悲鳴が聞こえた。
「どうやら急いだほうが良いみたいだ、マスター。
しっかり捕まっていろよ。
行くぞ!」
「ええ! 急いで、キャスター!」
俺は全速力で移動し、悲鳴が聞こえた地点に来た。
すると、目の前には沢山のガイコツがいて、その中心には、女の子とそれを守るように盾を持った、デミ・サーヴァントがいた。
俺は、オルガマリーを下ろし、
杖を出し魔法を使いガイコツどもを駆逐した。
「やれやれ。どうやら間に合ったみたいだ。
大丈夫か、二人とも?」
と言い、二人を庇うようにして前に立つのだった。
とりあえず、モンスターの撃退はできたみたいだな。
オルガマリーに安全を念話で伝えると近づいてきた。
「キャスター、ありがとう!
大丈夫、貴方たち!?」
「腰が抜けたけど大丈夫です。マシュも大丈夫?」
「はい、大丈夫です。先輩も大丈夫ですか?
それと所長も無事だったんですね。」
「マシュ!? その体は?
サーヴァントになったの!?」
「いえ、デミ・サーヴァントですね。
現状宝具も使えないですし、私が憑依した英霊が誰かも分かりません。」
「そうなの。そちらは、私が説明してる時に寝てた子よね?」
「ははは。藤丸立夏です。マスター候補生の1人でしたが、レイシフトで飛ばされたみたいです。所長の横にいる方は?」
「俺のことか? カルデアに召喚されたサーヴァントだったが、今はオルガマリーと契約しているサーヴァントだ。
天羽ハルキで、クラスはキャスターだ。
名も知られていない英霊だが、よろしくな。」
「はい! 私は藤丸立夏です!
よろしくお願いします、ハルキさん!」
「マシュ・キリエライトです。先輩のデミ・サーヴァントで、クラスはシールダーです。
よろしくお願いします。」
「キャスター!? 何勝手に真名をばらしてるの!?」
「別に問題ないだろう。名前が知られていない英霊だし、宝具もばれる心配ないしな。」
「そういう問題じゃないでしょ!? 全く……。
まあ、その緩さが貴方らしいのよね。
これからどうしましょう?」
とオルガマリーが話していたら、
オルガマリーと立夏の端末の音がなった。
「はい、こちらオルガマリー。」
「所長、無事だったんですか!?
ってすみません!
ロマニ・アーキマンです。
こちらの被害ですが、爆発が起こり
Aクラスのマスター候補生達が重症です。
私以外数名のスタッフしか残っておりません!」
「マスター候補生達をコールドスリープ状態にしなさい! 命を何としてもつなげるのよ!
レフはいないのね……………。
報告、ありがとう、ロマニ。」
「失礼。ロマニさんで良かったか?
私は、オルガマリーのサーヴァント 天羽ハルキだ。クラスは、キャスターだ。
一つ確認したいんだが爆発の原因は何だったかわかるか?
爆発する前に魔力の流れを感じたんだが………」
「ロマンで良いよ、キャスター。
君の名前は聞いたことがないな………
爆発の原因だよね?
爆弾が仕掛けてあったんだよ……………
すごいね!
レオナルドに調べてもらったんだけど、魔力の痕跡があったらしいよ。
何者かが魔法で爆弾を爆発させたのは間違いないみたいだね。
それと僕のことはロマンで良いよ。」
「ありがとう。助かったよ、ロマン。
オルガマリー、次の方針はどうする?」
「そうね。レイシフトしたってことは人理修復しなければならないわね……。
私達でこの地の反応が大きい場所へ向かいましょう。ロマン、座標のデータを送ってもらえるかしら?」
「分かりました! 今から送ります!
って不味い! 所長達の近くにサーヴァント反応です!」
言った瞬間、遠くから弓のようなものが、立夏目掛けて飛んできた。
「伏せていろ、マスター!」
と言い、俺は立夏を庇うようにして立つのだった。