伝説となった男の人理修復   作:Seli

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6話

「よう、俺も混ぜてくれよ。

自己紹介しておかないとな。

俺は、クーフーリン。

クラスはそっちの奴と同じキャスターだな。

よろしくな。」

 

「クーフーリン、ケルトの大英雄か。

俺は天羽 ハルキだ。

よろしく。

 

槍はどうしたんだ?

スカサハから譲り受けたものだろう?

あの人、自分が認めた人に対しては武器あげるからな。」

 

 

「お前、師匠を知ってるのか?!

今回はキャスターで現界してるから、槍は持ってねぇんだよ。」

 

 

「まあな。俺の師匠から、『君は鍛えた方が良いよ! 専門家に頼んでおいたから!』

って言われて、影の国に連れてかれたからな…

そこで、スカサハに鍛えてもらったよ。

魔猪とか軽く倒せるレベルになった時には、現実逃避してたな………………」

 

 

 

「魔猪を軽く倒せるって時点で、師匠と並ぶぐらいのバケモノだぞ。師匠と充分やり合えるレベルなんじゃないか?」

 

 

 

「スカサハにもそう言われたよ。『お主は、私を殺せるかもしれん存在かもしれんな。』ってな。それを聞いて、もちろん言い返したが……」

 

 

 

「何て言い返したんだ?

すごく気になるんだが…………」

 

 

 

 

「俺はお前を殺す気は無いぞ。

死にたがっているようだが、それを否定して

生きたいと思うようにしてやる!

って言い返したな。」

 

 

「うへー。お前は、命知らずだな。

殺されそうになったんじゃないか?」

 

 

「『約束したからには責任をとってもらうぞ!』

って大笑いされたよ…………

しかも、ゲイボルクの槍と首飾りみたいなの渡された。

槍は分かるが、首飾りの意味が分からん……」

 

 

「槍ならまだしも首飾りももらったのか!?

完全に師匠に気に入られてるレベルだな。

首飾りもらう地点で、完全に師匠から離れられなくなったな………

面白いことになってきやがった!」

 

「やっぱり、この首飾り何か意味あるのか……?

今はそのことは置いておこう。

この地の状況が分かるか、クーフーリン?」

 

 

「意味は内緒だ。師匠から直接聞け!

ああ、分かるぞ。

影に包まれた、シャドウサーヴァントってのが6騎いる。そいつらを倒さないといけないんだが、元は英霊だった。

しかし、黒い塊に飲み込まれてから暴走状態になった。

ライダー、アサシン、ランサーはもういない。

残るは、バーサーカー、アーチャー、セイバーなんだが、協力してもらえるかい、お嬢ちゃん達?」

 

「分かったよ、キャスター!

頑張ろう! マシュ!、オルガマリー!」

 

 

「はい、先輩! 先輩を一生懸命守ります!」

 

 

「貴方達、敵の情報が無いのよ?

クーフーリン、敵の英霊の情報は分かる?」

 

 

「バーサーカーは、長身でガタイがよく斧剣持ってたな。

アーチャーは弓を使わず、剣で戦うスタイルだ。

セイバーは、風を剣にまとっていたんだが、

ってお前さん心当たりありそうだな?」

 

 

ここまでサーヴァントの特徴が似ることってあるのか?

偶然にしては出来すぎてる気がするな……

 

 

俺の様子が変わったことに、オルガマリーが気づき声をかけてきた。

 

 

「キャスター、何か知ってるの?」

 

 

「ハルキさん、分かるんですか?」

 

 

「確定とは言えないが、心当たりがある。

クーフーリン、こちらの戦力で3体の相手は流石にキツいぞ? 間違いなく格が違うのが2体はいる。」

 

 

「バーサーカーとセイバーか?」

 

「ああ。アーチャーはクーフーリンで対処できるだろうが、バーサーカーとセイバーは間違いなく無理だ。

俺でも単体でなら相手はできるが、2体来たら今の状況では、厳しいな。」

 

 

 

「ふむ…………… お前さん、マスター達を気にしない状態になれば2体相手でもいけるか?」

 

 

 

「いけないことは無いが、骨が折れる戦いになるな。 それに宝具を使った場合、魔力を大量に消費するから、オルガマリーが動けなくなる可能性が高い。」

 

 

俺はオルガマリーの身を案じながら言った。

 

 

「キャスター、2体相手いけるの!?

英霊の正体を教えなさい。

それと私の体は気にせず、力を使いな 」

 

 

「聞きたいのか? 不安になるぞ、マスター?」

 

 

「甘く見ないで…………

私は貴方のマスターよ!

キャスターと一緒なら怖くないわ!」

 

 

「そうですよ、ハルキさん!

私もマシュもまだまだだけど、隣に立って一緒に戦い、歩くことが出来るんですから!

私はマシュと春来さんも信じてます!」

 

 

「先輩! ハルキさん、私も精一杯がんばります!」

 

 

「お前さん、良い嬢ちゃん達に囲まれているな。」

 

 

「やれやれ。眩しい光達だ。何がなんでも守らないといけないな…………

バーサーカーは、ヘラクレス

セイバーは、アーサー王で間違いないだろう。」

 

 

「アーサー王にヘラクレスですって!? どちらも最高クラスの英霊じゃない!」

 

 

「ああ。厳しい戦いにはなるぞ。」

 

俺は、遠くを見渡した。

すごい魔力の塊がこちらに向かって来ているな。

アルトリアの方は、じっとして動いてないし、大丈夫だな。

 

まあ、俺が魔力解放したら察知して動くかもしれんが。

 

 

「どうしたのキャスター?」

 

 

 

「ハルキさん、大丈夫?」

 

 

「クーフーリン、頼みがある。

ここから北西の位置にアーチャーがいる。

そちらへ、オルガマリーと立夏とマシュと向かえ。

その間にマシュに修行つけてやってくれ。

ルートは、このルーンの魔術を宿した紙に書いてある。

そこを通れば、最低限の戦闘で済むはずだ。」

 

 

 

「…………ここが気付かれたのか?

分かった。行くぞ、嬢ちゃん達。

絶対死ぬんじゃねーぞ。」

 

 

 

 

「キャスター!? そんなのダメよ!

私も残って一緒に戦うわ!」

 

 

駄々をこねるオルガマリーの手を立夏が掴んだ。

 

 

「オルガマリー、マシュ、行こう。

私達がいても足手まといだよ。

ハルキさん、私とも約束してください。

絶対に死なないでください。」

 

 

 

「立夏!? ダメよ! キャスターをここにおいて残すなんて出来ない! ピンチになったら誰が彼を助けるの? 私が…………」

 

 

 

パチン!という音が響いた。

立夏がオルガマリーの頬を叩いたのだ。

 

 

 

「オルガマリー、いい加減にしなさい!

マスターである貴方が、ハルキのことを信じてあげなくてどうするの!」

 

 

「…………立夏。ありがとう、目が覚めたわ!

令呪を持って命じます。キャスターは、絶対に私のところに戻ってくること! 良いわね?」

 

 

オルガマリーは、令呪を1つ消費し俺に命令した。

 

 

 

「分かったよ。 マスターと立夏の約束を守ると誓おう! 君達の未来を見届けるまで死ねないからな。 それじゃあ、また後で。」

 

 

「ええ!(はい!)」

 

 

オルガマリー達は、俺が指定した場所へ向かって行った。

 

 

俺は1人で待っていると、目の前には2メートルを越える斧剣を持った、ヘラクレスがいたのだった。

 

 

「よう、バーサーカー。マスターとの約束もあるのでお前を倒させてもらうぞ!」

 

 

俺は、バーサーカーと戦闘を始めるのだった。

 


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