「面白い。貴方との戦いは楽しいからな。
行くぞ!」
「遠慮してもらいたいんだが・・・。」
俺はアルトリアと剣を打ち合っていた。
アルトリアのこの力は何だ?
何か不純物が混ざっているような気がする。
魔力を探ってみると
これは、杯?
聖杯か!
厄介な物があるな!
「考え事か? 随分と余裕があるな!」
と瞬時に距離を詰めて剣を振ってきた。
エクスカリバーで受け止めたが、力が思ったより大きく俺は吹っ飛ばされた。
「がはっ!」
「キャスター!」
俺は瞬時に体制を立て直し、アルトリアに近づき一撃を入れかえした!
「ぐっ。相変わらず出鱈目な動きだな。
いつもこちらの予想を裏切ってくれる!」
アルトリアは再度こちらに近づき、2人の剣戟が始まった。
周りからは目で追えないレベルの戦いだった。
「すごい…………!
これが英霊同士の戦い。私達が入っても本当に足手まといになるわね………
キャスター、お願い! 負けないで!」
オルガマリーは祈るように、二人の戦いを見守っていた。
「これがハルキさんの実力………。すごいな。
彼ははどんな経歴で英霊になったんだろうね?
マシュ、私達もオルガマリーとハルキさんみたいな、マスターとサーヴァントの関係を目指して頑張ろう!」
「はい! 先輩!
私が英霊となったのも意味があるはずです。これかも頑張って先輩を守れる、最強のサーヴァントを目指します!」
剣戟が30分以上続いていた。
お互いに所々ダメージを受けている箇所があるが、平然としている。
「手加減しているのか?
私は貴方がたが倒すべき明確な敵だ。
私は貴方を倒し夢を叶える!」
「手加減してるつもりはない!
マスターに手を出すつもりっていうなら容赦はしない!
次の一撃で決める!」
お互い距離を取り、剣を構え直し魔力をため始めた。
魔力がお互いに充分たまり、アルトリア・オルタから動き始めた。
「『卑王鉄槌』、極光は反転する。光を呑め!
「束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。受けるが良い!
互いに宝具を開放し、大きな力と力のぶつかり合いが始まった。
ちっ、押されているか。
聖杯の力がアルトリアに上乗せさせられてやがる!
不味いかもしれないな………
と思っていたら、手を添えて体を支えてきた人物がいた。
「キャスター! 負けることは許しません!
令呪を持って命じます!
セイバーの宝具を打ち破り勝利しなさい!」
「マスターの命令なら仕方ないな。
力を借りるぞ、マスター!
はぁぁぁぁぁぁぁ!」
「何!? 押し負ける?!」
の光がアルトリアを包んだ。
俺はマスターの力を借り、アルトリアの宝具を打ち破るのに成功するのだった。