伝説となった男の人理修復   作:Seli

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8話

「面白い。貴方との戦いは楽しいからな。

行くぞ!」

 

 

「遠慮してもらいたいんだが・・・。」

 

 

俺はアルトリアと剣を打ち合っていた。

 

 

アルトリアのこの力は何だ?

何か不純物が混ざっているような気がする。

魔力を探ってみると

これは、杯?

聖杯か!

厄介な物があるな!

 

「考え事か? 随分と余裕があるな!」

 

 

と瞬時に距離を詰めて剣を振ってきた。

 

エクスカリバーで受け止めたが、力が思ったより大きく俺は吹っ飛ばされた。

 

 

「がはっ!」

 

 

「キャスター!」

 

 

俺は瞬時に体制を立て直し、アルトリアに近づき一撃を入れかえした!

 

「ぐっ。相変わらず出鱈目な動きだな。

いつもこちらの予想を裏切ってくれる!」

 

 

アルトリアは再度こちらに近づき、2人の剣戟が始まった。

周りからは目で追えないレベルの戦いだった。

 

 

「すごい…………!

これが英霊同士の戦い。私達が入っても本当に足手まといになるわね………

キャスター、お願い! 負けないで!」

 

 

オルガマリーは祈るように、二人の戦いを見守っていた。

 

 

 

「これがハルキさんの実力………。すごいな。

彼ははどんな経歴で英霊になったんだろうね?

 

 

マシュ、私達もオルガマリーとハルキさんみたいな、マスターとサーヴァントの関係を目指して頑張ろう!」

 

 

「はい! 先輩!

私が英霊となったのも意味があるはずです。これかも頑張って先輩を守れる、最強のサーヴァントを目指します!」

 

 

 

剣戟が30分以上続いていた。

 

 

お互いに所々ダメージを受けている箇所があるが、平然としている。

 

 

「手加減しているのか?

私は貴方がたが倒すべき明確な敵だ。

私は貴方を倒し夢を叶える!」

 

 

「手加減してるつもりはない!

マスターに手を出すつもりっていうなら容赦はしない!

次の一撃で決める!」

 

お互い距離を取り、剣を構え直し魔力をため始めた。

 

 

魔力がお互いに充分たまり、アルトリア・オルタから動き始めた。

 

「『卑王鉄槌』、極光は反転する。光を呑め!

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!」

 

 

「束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。受けるが良い!

 約束された勝利の剣(エクスカリバー)!」

 

互いに宝具を開放し、大きな力と力のぶつかり合いが始まった。

 

ちっ、押されているか。

聖杯の力がアルトリアに上乗せさせられてやがる!

 

不味いかもしれないな………

 

と思っていたら、手を添えて体を支えてきた人物がいた。

 

 

「キャスター! 負けることは許しません!

令呪を持って命じます!

セイバーの宝具を打ち破り勝利しなさい!」

 

 

「マスターの命令なら仕方ないな。

力を借りるぞ、マスター!

はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「何!? 押し負ける?!」

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)

の光がアルトリアを包んだ。

 

 

俺はマスターの力を借り、アルトリアの宝具を打ち破るのに成功するのだった。


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