That day, it was missing one of the month 作:サイバーエタニティー
あたしのおねーちゃんは最善最高のおねーちゃんでした。
「紗夜おねーちゃんなんか大っ嫌い!!」
「日菜!」
日菜が部屋を飛び出してしまった…すぐに追いかけなければならないはずなのに私の身体は言う事を聞かなかった。
「どうして…どうして動いてくれないのよ!」
私は後悔した。部屋に日菜はよく来るのに電話なんてするんじゃなかった…私のせいで姉さんも日菜も遠ざかってしまう…2人は寄り添おうとしているのに私が遠ざけてしまっている…
ごめんなさい…ごめんなさい…
そんな思いが頭から中枢神経を通り身体中に広がっていった。
それと同時に身体中の筋肉が収縮していくのが自分で分かった。正直立っているのもやっとだ。
私はずっと日菜から逃げていた。これからもずっと日菜を遠ざけて逃げ続けるの…?
「そんなこと絶対にダメ!!」
私は部屋着のまま家を飛び出した。靴もかかとを踏んでいるため非常に走りにくい。上着もまったく着ていないため非常に寒く身体が動きにくかった。
しかしそんなことは日菜のことを考えればどうでもいい事だった。
「日菜!どこにいるの!?」
はじめに近所の公園から探し始めた。
しばらく探していると昔の記憶が鮮明に思い出された。
ここは昔私たち三姉妹が幼い時一緒に遊んだ場所だ…日菜と姉さんがブランコやすべり台で遊んでいる中私は砂場で思いついたものを片っ端から形にしたりベンチで二人が遊んでいるのを見守りながら読書をしたりした。
砂で作った創作物が風などで崩れたときはよく泣いた。
そうした時には必ず二人が遊びを中断して一緒に私の建造を手伝ってくれた。
今思い返すと小さいころから二人に支えられていたのだと思うと私の小さな胸の中で様々な気持ちが渦を巻いた。
感謝や後悔…それと同時に日菜を探して一緒に帰りたいという思いがより一層強くなった。
ここではないのなら…あそこかしら…!
私は商店街に向かった。
「日菜!日菜!どこにいるの!?いたら返事をしてちょうだい!」
反応はない。
ここも私たちにとっては思い出の場所だ。
日菜と姉さんが七夕祭りに出かけた際に私は行かなかったのだが、母さんにお使いを頼まれたので二人に会わないように祈りながら買い出しに向かった。
残念ながら出会ってしまったのだが。
でもその時も二人は嫌な顔ひとつせずに私に呼びかけてきた。
「おねーちゃん!短冊書こうよ!」
「紗夜…一緒に行こう?」
「…仕方ないわね…ちょっとだけよ。」
私はそっけない態度をみせたがその時ほど心臓がバクバクして嬉しかったことは無かった。
「日菜や姉さんに素直になれますように。」
私はそう書いた。
「おねーちゃんはなんて書いたの?」
「…内緒よ。」
「えー?教えてよ〜!」
「ちょっと日菜。紗夜が嫌がってるじゃん。ごめんね?」
「別に…気にしてないわ。」
「ふふっ…ありがとう。短冊をかけに行こう?」
「はい。」
私が短冊を飾っている時に見てしまったのだ。
日菜と姉さんの短冊を。
「紗夜(おねーちゃん)と仲直り出来ますように。」
二人ともそう書いていた。
とても嬉しくて帰って一人で泣いたのをよく覚えている。
日菜を探し出して謝ろう。そう誓ったその時…
道路に飛び出していく日菜を見つけた。
その前方にはトラックが速度をあげて日菜の元へ近づいてきていた。
今から日菜に声をかけても間に合わない!
だから私は…
「日菜!!」
「キキーッ!」
「おねーちゃん…?おねーちゃん!」
私は日菜を庇って代わりに轢かれたのだ。
頭からは水色の髪を伝って鮮血が流れていた。
まるで私と日菜の関係を断つように。
適当に思いつきで書いたんでおかしいとこあったら遠慮なく言ってください。