That day, it was missing one of the month 作:サイバーエタニティー
5話
Collision of the sun and the moon
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私はダメな子だ。姉さんと向き合えずに逃げてしまうなんて。やっぱり姉さんを見ると突き放してしまう。本当は仲良くしたいのに。そう思っていた時だった。
キーッ!グシャッ!
紗夜「えっ…」
優香「ぁ………」
私は目の前で起きていることが信じられなかった。
姉さんが…私が愛した姉さんが目の前で…
紗夜「嘘…姉…さん…」
私は膝から崩れ落ちた。震えが止まらなかった。
歯はガタガタと音を立て、震えを止めようとしても止まらなかった。
市民A「誰か救急車を!」
市民B「私は胸骨圧迫をするわ!」
助けなきゃ…そう思っても体が言うことを聞かない。意識が朦朧とする…
歪む視界の先にあるのは姉さんの特徴的な水色の髪が真っ赤に塗り替えられている光景…嫌…助けて…姉さんを失いたくない…誰か助けてよ!!
その時、今井さんが走ってくるのがぼんやり見えた。
リサ「なにこれ…ねぇ紗夜!しっかりして!紗夜!」
私はそのまま今井さんに倒れ込み意識を失った。
事故から5時間後のこと
紗夜「ぅ…ここは…」
日菜「病院だよ。紗夜おねーちゃんが突然気を失ったから搬送してきたんだ。」
紗夜「そう…」
日菜「紗夜おねーちゃん…大丈夫?」
紗夜「貴女に心配されるほど落ちぶれてないわ。」
日菜「それもそっか…」
紗夜「それより姉さんは?」
日菜「……………」
紗夜「…日菜…?」
日菜「言えない。言えないよ。」
紗夜「どうしてよ!まさか姉さん…」
日菜「………」
日菜は静かに首を横に振った。ということは姉さんは死んではいないという事ね…よかった…
日菜「……本当に言っていいの…?」
紗夜「えぇ。姉さんはどうなったの?」
日菜の言葉は途中から聴こえなくなった。聴かなければよかった。だって…だって…こんな酷なことないじゃない…
日菜「……なんとか一命は取り留めたよ。いつ意識を取り戻すかわからないけどね…脳を激しく損傷しててかなり危なかったんだって。でも…」
紗夜「でも…何?」
日菜「腕が…潰れてるんだって。」
紗夜「えっ…」
…姉さんと一緒にギターを弾くという私の夢はいとも簡単に崩れ去ってしまった。
もう姉さんのギターを聴くことも…姉さんがギターを弾く姿も見ることが出来ない。
あのライトグリーンのギターを完璧に操っていた姉さんはもういない。
いるのは腕が潰れいつ意識を取り戻すかわからないまま眠っている氷川優香という人間〈ドール〉だけだった。
ねむい。お気に入りとしおりありがとナス!
以上。