That day, it was missing one of the month 作:サイバーエタニティー
8話
When the moon hides the reservoir positive
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リサside
アタシは優香が倒れてからバイトや練習に遅れてでも優香のお見舞いに毎日通った。
そんな毎日を繰り返して1年が過ぎようとしていた。
今日は卒業式だ。本当は優香も出席するはずだった。
けど優香はまだ昏睡状態だった。
アタシはトイレの鏡で自分の顔を見た。…やめよう。こんな悲しい顔をしていたら優香が悲しんでしまう。
近くのコンビニで調達した昼ごはんと花屋で調達した青薔薇を持って優香の病室の前に立った。
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コンコン。
リサ「優香。入るよ?」
返事はない。当たり前だ。アタシは足早にドアを開け病室に入った。
リサ「優香…今日は卒業式だったよ。先輩達とっても立派になってたよ。」
そう言ってアタシは優香の卒業証書を取り出し、優香の手に握らせた。
リサ「優香も卒業したんだよ。3年間お疲れ様。」
ダメだ。優香に話しかける度に涙が溢れる。
アタシは気持ちを抑えきれずに泣いて語りかけた。
リサ「優香…早く起きてよ…いつまで寝てるつもりだよ…早くアタシ達に笑顔を見せてよ…!」
と、その時だった。優香の潰れた指が少しだけ動いた気がしたんだ。
リサ「優香…?優香…!」
その時だった。
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優香side
優香「ん……ここは……」
リサ「優香!優香!」
優香「リサ……?私は…」
リサ「よかったよぉ!優香ぁ!」
私はリサに強く抱きしめられた。
優香「ちょっとリサ…痛いよぉ…」
リサ「だって…!だって…!」
優香「分かったから。ね?女の子には優しくしないと嫌われるよ。」
リサ「うん…」
リサはようやく離れてくれた。
優香「でさ………」
リサは私が眠っている間のことをわかりやすく話してくれた。
腕が潰れていると聞いた時はショックだったけど、治療法が確立しているみたいで少し安心した。
この機会に紗夜と仲直りしたい。そう思った。
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2時間後、紗夜がやってきた。どうやら紗夜も入院しているみたいだったけどもう少しで退院できるみたいだ。
紗夜「姉さん…」
優香「紗夜…心配かけたよね。ごめんね。」
紗夜「姉さん…うわぁぁん!!」
紗夜は私の胸で泣きだした。高校生から全く見なくなった紗夜の泣き顔。何故かそれが見れて嬉しかった。
優香「紗夜…ごめんね…ごめんね…」
私は紗夜の頭を撫でながら一緒になって泣いた。
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