紡物語(仮題)   作:バリスタ

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絡む糸

 

「…ここが今回の……確かに…すごいな…」

 

 

 

着崩したスーツ姿の男が呟く

 

 

 

「…まずは拠点……」

 

 

 

 

落書きのような地図を見る

 

 

 

「…先輩の絵か…適当な事しやがって…」

 

 

 

 

宛もなく歩く男

 

 

 

 

 

ザザッ

 

 

 

 

「…拠点探しの前に…仕事か?」

 

 

 

 

 

この男

 

 

 

「……吹き溜まりとは聞いていたけど…

 

…なんだあれ…蜘蛛?

 

って、あれ?…消えた…」

 

 

 

 

 

妖怪・怪異の退治屋である……一応

 

 

 

 

??

「待って!タロウ!」

 

 

リードを引きずり走る犬

 

それを追いかける少女

 

 

 

 

『オイデ…オイデ…』

 

 

 

 

タロウ

「バヴッ!」

 

 

??

「どうしたのタロウ…何か……

 

何あれ…」

 

 

「見えるなら動くな!」

 

??

「は、はい!」

 

 

 

 

 

『オイデ…オイデ…』

 

 

「断る!」

 

 

『……』スゥ

 

 

 

??

「…なんかよく分からないけど…

 

助けてくれてありがとうございます…

 

 

さっきのは…なんですか?」

 

 

「…ねぇ、ここら辺って事故多い?」

 

??

「…んー…あぁ…多いですね…なんか…」

 

「うん、当たりだ…君、あれにあと一歩でも

 

近付いてたら引き込まれてたよ」

 

??

「うっひゃぁ!?マジですか?」

 

「あれはね…意図せず人を事故に引き込む

 

一種の怪異…お化けだね」

 

 

??

「へぇ…叔母さんみたい…」

 

「…ん?叔母さん?」

 

??

「…あれ?お兄さんお名前は?」

 

篠宮

「篠宮…篠宮直也」

 

??

「あれー?叔母さんから聞いた名前と一緒だ…」

 

 

篠宮

「叔母さん…西野木って苗字?」

 

西野木

「はい!私も西野木って言います!

 

現役JKです!」

 

篠宮

「叔母さんから俺の泊まる場所聞いてない?」

 

西野木

「うちです」

 

篠宮

「…親御さんは?」

 

西野木

「…………」

 

篠宮

「ごめん、失礼な事聞いた…」

 

 

 

 

 

 

 

 

西野木

「叔母さんから信頼出来る人を送るって

 

聞いてましたが…私の見えるものを

 

見える人が来てくれるとは…

 

叔母さん…ありがとう…」

 

 

 

 

 

西野木

「あ、そうそう…襲われない様にね♪

 

って言われたんですが…」

 

篠宮

「大丈夫…仕事出来てるから終わり次第…

 

叔母さんが来るよ

 

(西野木先輩…今度会ったら絶対シバく!)」

 

西野木

「篠宮さん、ついてきてください!」

 

 

全速力で走っていく少女

 

 

篠宮

「お、おう……ん?糸?

 

あれ?見えなくなった…」

 

西野木

「置いて行きますよー!」

 

篠宮

「それは困るな」

 

 

 

 

 

 

 

 

西野木

「やぁ、シノミー」

 

篠宮

「キュゥッ」

 

 

コメカミにアイアンクロウ

 

 

西野木

「痛い痛い痛い!」

 

篠宮

「…うーん…先輩と呼び分けないとね…」

 

西野木

「離して!痛い!

 

悪かったって!痛い!」

 

麗華

「あ、私の下の名前麗華って言います

 

麗しの華で麗華です」

 

篠宮

「OK、麗華ちゃんね」

 

西野木

「…………」

 

篠宮

「あ、気絶してる…」

 

 

 

 

 

 








…まぁ、暖かい目で見守って下さい
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