赤い戦士と帝王(天)と欲望の王と。   作:proto

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時間かかるわりには短いですが、お許しを。


第2話 友情と夢とギアテストと。

授業が終わると、一直線に火野 映司の元へ行く。

「初めまして、稲生 拓海です。」

「はじめまして。俺は、渡部(わたなべ) 映司。よろしく。」

(渡部?あぁ、そういえば有名政治家の息子だったな。確執が出来てから火野を名乗るんだったっけ?)

「こちらこそ、よろしく。」

「で、どうしたの?」

「あ、いや。クラスに友人が居ないのは辛いからな。君は話しかけやすそうな雰囲気だったから。」

「あぁ、なるほどね。あ、俺の方は映司でいいよ。」

「なら、俺も拓海でいい。」

ここに赤い戦士と後の欲望の王の友情が芽生えた。

 

 

 

拓海は栄司に聞いておきたかったことを聞いた。

「なぁ、映司は夢とかあるのか?」

「あぁ、あるよ。俺、世界中の難民の子達を救ったり、そんな世界を変えたいって思ってる。」

「良い夢だな。叶うと良いな。」

「そう言う拓海は、何か夢とか無いの?」

「俺か?俺に夢はない、今はな。でも、誰かの夢を守ることはできる。そう考えてる。」

「そっか。見つかると良いな、お前の夢。」

「あぁ、そうだな。」

「じゃあ、また明日。」

「あぁ、また。」

こうして、学園生活初日は幕を閉じた。

 

 

 

 

学校が終わりバイクを走らせ、人気のないところへ向かう。最終的に森の奥地に収まった。

「さてさてさーて、いざ使ってみますか。」

オートバジンの後ろから、ギアボックスを取り出す。

「ほー、CSMに勝るとも劣らないクオリティですな。それじゃあ…。」

【5 5 5 enter】

『standing by…』

「変身!」

『complete!』

ファイズドライバーのバックルのサイドから赤い光『フォトンブラッド』が伸び、光が拓海を包む。

「おぉ、スッゲェ。マジでファイズになれんじゃん。それじゃあ……。」

ファイズは落ちている木の枝を纏めて、丸太ほどの太さに縛った。それを、遠い所に置く。

そしてファイズフォンのディスプレイ部分を左に倒し、フォンブラスターへ。

【1 0 3 enter】

『Single mode!』

単発の光線銃にする。が……。

「うっへぇ。俺って射撃下手だなぁ。」

5発撃って2発しか当たらなかったのである。

「それじゃあ…。」

【1 0 6 enter】

『Burst Mode!』

連射モードにしてもそれは変わらなかった。

「そういえば、本編未登場のモードがあったな。」

ファイズポインターをアタッチメントを付け、フォンブラスターに接続する。すると、ポインターから弾道線が出るので、命中率が格段に上がった、

「うっし、まともに当たるようになった。後は……。」

この後、ファイズショットとファイズエッジを試して、テストを終えた。


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