ウマ娘 プリティーダービー 〜レース前には欠かせない存在〜 作:てこの原理こそ最強
ー三日目ー
「今度こそタイマンでぶっちぎってやるぜ先生!」
「こら動かないで。それにタイマンて誰とですか」
「そんなの全員とに決まってる!」
「それはタイマンとは言いませんよ」
「先生は相変わらず細けぇなー」
「あなたが大雑把なだけです」
まったくこの娘はいつからこんな娘になってしまったのか。まぁ今でも本質は昔と変わらないのだけど
「寮長の方は変わらず順調ですか?」
「ん?おう、特に問題はないぜ」
「ま、そうでしょうね。タイマンタイマンと言ってはいますが後輩の面倒見がいい寮長ですもんね」
「なっ!んなこたぁねぇよ!」
「そう謙遜せずに。後輩の頼まれごとは断れませんもんね」
「クッ!」
「それでこの前調子に乗っちゃって生徒会に呼び出されてましたね。生徒会長さんから聞きました」
「うぐっ!」
「それでいて意外にも料理が得意で家庭的なところもあると。タイキシャトルさんがもらったクッキー美味しかったと嬉しそうでしたよ」
「んんんんんんがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ちょっ!まだ終わって!」
ちょっとからかいすぎたか
<フジキセキ>
「やぁ先生。今日はよろしく頼むよ」
「えぇもちろんです」
この娘は本当にイケメンよなー
「ところで先生。さっきヒシアマゾンが顔を真っ赤にして寮に飛び込んできたんだが、原因を知らないか?」
「さ、さぁ...自分には見当も」
「ふむ、先生のせいであったのだな」
「別にいじめていたわけではないんですがね。少しからかいすぎたと言いますか」
「ヒシアマゾンはそういう耐性を持っていないんだ。お手柔らかにしてやってほしい」
「次は気をつけましょう」
次会ったとき謝っておこう
「それにしても先生の人気は止まることを知らないな」
「それを言うならフジキセキさんもでしょう?」
「いやいや先生に比べたら私なんて足元にも及ばないさ。学園のポニーちゃん達がどれだけここを訪れているのやら」
「自分には日頃からポニーちゃんなんて使えませんけどね」
「そうか。先生など耳元でポニーちゃんと囁けばみんなイチコロだろう」
「そんなことないですよ」
「いいやあるね。断言してもいい」
「ふむ。ならば試してみましょうか」
「えっ?」
オレはフジキセキの耳元に顔を近づけ
「今日は、どこをすればいいんだい?ポニーちゃん」
「ひょわっ!!!」
ひょわっ?フジキセキから聞いたこともない声が溢れた
「せ、しぇんせ〜...こりぇは、ダメ〜...」
「フジキセキさん?おーい」
ありゃま。こんな効果があるとは...
<ダイワスカーレット>
「せ、先生...」
「はい、どうかされましたか?」
「え、あ、えっと...何でもないです,,,」
「?そうですか。なら続けますね」
「はい...」
「...」
「...」
(あーもう!せっかく先生と二人きりなのに緊張してなに話せばいいかわかんない!)
「...」
「...」
(いざこういう状況になると、恥ずかしい)
「...」
「...」
(先生は私のことどう思ってるのかしら...聞いてみる?いやでもどうとも思ってないって言われたらショックで寝込んじゃう!)
「...」
「...」
(でもなんかこうして黙って身を任せるのもいいかも♡)
「〜♪〜♪」
「おや、何かおもしろいことでも思い出しましたか?」
「へっ?あっ!いや、違います!」
「そ、そうですか。失礼しました」
(あーもう!先生に気を使わせてどうすんのよ私ー!!)
「先生は、こういう時間は...嫌いですか?」
「こういう時間?」
「その、無言の時間というか...」
「うーん。自分は相手に合わせる方なので。まぁ嫌いではないですよ」
「そう、ですか...」
「それに大体の気持ちは反応でわかりますから」
「反応!?」
「はい」
(え、私どんな反応してたの!?もしかして気持ちバレちゃってる!?)
(始めてからずっと尻尾振ってるんだよなー)
<テイエムオペラオー>
「さぁ先生!僕が華麗に登場だよ!」
「はいお待ちしていました寝てください」
「ふふふ、流石の先生といえど僕の美しさに口調が定まらないようだね!」
「ええそうですね早く寝てください」
「先生にまた新たな罪ができてしまうね。なぜならこの美しい僕の身体を触っt「はよ寝ろ!」...はい...」
「まったく。自信を持つのはいいが人の話はちゃんと聞くこと。いいな?」
「はい...」
「あまり酷いとリギルのトレーナーさんに報告させてもらうからな」
「そ!それだけは!」
「ならしっかりしてください。そういう内面まで完璧になれば君の人気はより上がるぞ」
「ふふふ、さすがは先生だ。この僕の新たな魅力に気づくとは!」
「えーっとリギルのトレーナーさんの電話番号はっと」
「あー!お兄ちゃん!ごめんなさい!」
あ、昔に戻った
「久しぶりだな、オペラにそう呼ばれるのは」
「だ、だってもう先輩として威厳を持たないとって思ったから,,,」
「まぁそれは確かにな。昔は惜しいとこで二着のことが多くてよく泣きついてきたもんな」
「は、恥ずかしいから昔のことは止めてよぅ」
「ははっ、こんなオペラみんなが見たらどうなるか」
「やだよお兄ちゃん!バラしちゃやだよ!」
「わかってるよ。前にシャルにバレそうになって大変なことになったもんな」
「あ、あのときは...いつもみたいにここに来たらタイキシャトルがもういて...それで」
「まぁあれから頑張ったもんな。それで今やGⅠ最多勝だろ?変わるもんだなー」
「むぅ...今日のお兄ちゃんはイジワルだ」
「いや素直に感動してんだよ。よく頑張ってな、オペラ」
「うん!♪」
学園内じゃあんななのに根っからの甘えん坊なのよなこの娘
<エアグルーヴ>
「ふぅ」
「異常なしですね」
「それはよかった。まぁ何かあったら先生やトレーナーに大目玉だろうな」
「そうですね。何かあったらお説教が待ってるところです」
「それは怖いな。いつぞやのタイキを思い出す」
「あれは自分ではなくリギルのトレーナーとシンボリルドルフさんでしょう」
「それもそうだったな。なぁ先生」
「はい?」
「トレーナーも言っていたのだが、リギルのケアマネージャーになってはくれないのだろうか」
「それはできません。自分はあくまでもトレセン学園に赴任した教師ですので」
「そうか。先生が来てくだされば私達はもちろんトレーナーも喜ぶと思うのだがな」
「そう言っていただけると嬉しいです」
「ま、先生は文字通りみんなの先生だものな」
「教師冥利につきますね」
「まったく、先生を落とすのはGⅠを制するより大変そうだ」
「対にするものが間違ってますね」
「ふっ、では私はこれで失礼しよう」
「おや、まだ次まで時間がありますがよろしいんですか?」
「いいさ。それに」
エアグルーヴがドアをチラッとみると見覚えのある影が落ち着きのない様子でソワソワしている
「もう来てるみたいだな」
「そうみたいですね」
「彼女には何度も助けられているんだ。こういうときくらい気を利かせるさ」
「申し訳ないですね」
「なぜ先生が謝る。まぁあとは!」
「ひゃっ!」
エアグルーヴがドアを開けると外にいた娘が驚いた
「二人で楽しめ」
「ちょ、ちょっとエアグルーヴ!」
「ははは、ではな」
<マルゼンスキー>
「気を使われちゃったわね」
「そうみたいだな。誰かさんのせいでな」
「なによ〜。先生は私に会いたくなかったわけ〜?」
「そんなこと言ってないだろ?こんなに早く来るとは思ってなかったんだよ」
「むぅ〜納得いかないわ」
「はいはいすまんね。ほら、おいで」
「っ!は〜い♡」
スキーは変わらんな。でも何だろうな。この感じが心地いい
「調子に変わりはないか?」
「先生に会えるんだもん。おめかしバッチリよ〜」
「そっちじゃない。身体の方だ」
「そっちも問題なしよ」
「さすがだな。じゃあ始めるぞ」
「はいせんせ♪」
まずは足から
「んっ....」
爪先、足裏、踵、足首異常なし
「ん〜っ...」
太もも、膝、腿異常なし
「次上半身な」
「はい、せんせ...んぁっ...」
腰、背、肩異常なし
「はぁう...」
腕、手首、指先まで異常なし
「よし、異常なし」
「はぁ...はぁ...」
「大丈夫か?」
「えぇ...でも、ちょっとこのまま」
「スキーで最後だからな。ゆっくりしな」
「ありがと、せんせ」
オレはスキーを寝かせたまま机に向かった
「ねぇせんせ」
「ん?」
「先生は結婚ってどう思ってるの?」
「結婚か。考えたこともなかったよ」
「それって」
「でも最近考えるようになったよ。なぜか知らないが毎月うちのポストに婚姻届が入ってるからな」
「あら、先生ならもう犯人はわかってるんじゃない?」
「あぁ。まぁその娘のおかげっていうのも何だけど結婚というものを考え始めた」
「そう...それで?」
「特にこれといった答えは出てないな」
「そうなのー?」
「まぁな。でも近いうちにある程度答えを出そうとは思ってる」
「...ねぇせんせ」
「どうした...っ!」
呼ばれたのでベッドの方を向くとスキーが目の前にいて両頬を触れられた
「私は先生のことが好き」
「...」
「反応がないのは悲しいわ」
「もうわかってたことだからな。だいぶ前から」
「ま、そうよね。あんだけアピールしてるのにわからないやつは私が蹴飛ばしてやるわ」
「おー怖いなー」
「ふふふ♪先生、明日のレース私が勝つわね」
「自信があるみたいだな」
「当然よ。何たって明日勝ったウマ娘には先生を自由に使える権利が授与されるんだもん♪」
「...」
は?
「覚悟しててよね、せんせ♡」
ナニソレ...