ウマ娘 プリティーダービー 〜レース前には欠かせない存在〜   作:てこの原理こそ最強

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第三R

 

テイオーは良く頑張った。めげず諦めず、そして焦らずリハビリをこなしていった。そして菊花賞の三日前、医師の診断は"NO"だった

 

その診断を聞いたスピカのトレーナーはまだ何か手があるはずと最後まで足掻いたのだがテイオーが止めた。トレーナーは悔しさを隠しきれず俯くがテイオーは泣くのをグッと堪え笑顔だった

 

そして菊花賞。テイオーはトレーナーに頼み菊花賞の舞台である京都競バ場に連れて行ってもらったらしい。なんでも自分の走る予定だったレースを間近で見たかったとのこと。その時ばかりは堪えきれず涙を流したと

 

「そうか」

 

「だがテイオーはこんなところで挫けるようなウマ娘じゃない。先生もわかっているだろ?」

 

「そうだな。テイオーは強い娘だもんな」

 

「テイオーは言っていたよ、無敗の三冠ウマ娘にはなれなかったけど無敗のウマ娘にはなれるって」

 

「確かに怪我はしたがその前は0敗。なら復帰後も勝ち続ければいいのか」

 

「新たな夢が見つかったみたいだ」

 

「それはよかった」

 

ルドルフは既にテイオーと話した様子だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テイオーの足は順調に治っていきもう走っても大丈夫なほどになっていた

 

「ありがと先生」

 

「急にどうしました?トウカイテイオーさん」

 

「僕がここまで走れるように戻ったのは先生のおかげだよ」

 

「いいえ、頑張ったのはトウカイテイオーさんです。菊花賞よく決断してくれたと思っています」

 

「それでも先生がいなかったら治るのもっと遅かったんでしょ?」

 

「いやそんなことは...」

 

「大丈夫、トレーナーから全部聞いてるから」

 

あんのやろうは...余計なことを

 

「だからありがと」

 

「どういたしまして」

 

それからすぐ年末となり、テイオーとマックイーンがなんと今年のURA賞に輝いた。URA賞とはたくさんある部門の中からその年にレースで活躍したウマ娘達を選出し称える賞である

 

テイオーは無敗の三冠ウマ娘にはなれなかったもののファン投票数が一番だったため年度代表ウマ娘に選出。マックイーンは年間三勝に二位が二回と言う戦歴から最優秀シニア級ウマ娘に選出された

 

そして年が明けオレはゆっくり休めるかと思いきやスキーに呼び出され初詣に連れ出された

 

「リギルの娘達と行けばいいじゃないか」

 

「それもいいんだけどせっかく先生が休みなんだもん。一緒にいたいじゃない?」

 

「せっかくの休みなんだから文字通り休みたかったんだけどな」

 

「昼間十分休めたでしょ?ほら行くわよ」

 

「わかったから腕を組むな」

 

「あらいいじゃない。未来のお嫁さんなんだし」

 

「いつの間にそんなこと決まったんだ」

 

「出会った時から」

 

「横暴すぎる。オレはそんな横暴に下ったりしないからなー」

 

「もぅ、こういうときはノリに乗っちゃった方が楽なのよ?」

 

「そうして後が壊滅的なら最悪だ」

 

「私は構わないわよ」

 

「オレが構うんだ。だから離れてくれ」

 

「ああん。仕方ないわね、これで我慢してあげる」

 

離したはいいものの今度は手を繋いできた

 

「これぐらいは許してもらうわよ。はぐれたら困るでしょ?」

 

「まったく困ったお嬢さんだよ」

 

「自分の気持ちに素直なだけよ」

 

「もっと慎みを持ったらどうだい?」

 

「先生の前でそんなもの持ってたら他の娘に取られちゃうもの。そうなるんだったら慎みなんてポイッよ」

 

「ちょっ」

 

「はーいこれ以上の意見は受け付けませーん。いいから行くわよ」

 

「わかったわかった」

 

とまぁこんな感じで休むことはできなかったが楽しく過ごすことはできた

 

 

 

 

 

 

 

聞いたところよるとテイオーの復帰戦が決まったらしい。4月に行われる大阪杯、そこがテイオーの復帰レースとなった。そしてもっと驚いたことにテイオーとマックイーンが春の天皇賞で戦うとゴールドシップが広めていた。トレセン学には多くのチームが存在しているが、同じチームのウマ娘同士が戦うことは滅多にないので驚きだった

 

テイオーの復帰戦の前にまずはマックイーンが出走する阪神大賞典があるためその調整を行なった

 

「最近はあなた達の話題で持ちきりですね」

 

「周りが勝手に叫んでいるだけですわ」

 

「そう言う割にはワクワクしてるって感じが伝わってきますよ」

 

「やはり先生に隠し事はできませんわね。(わたくし)はテイオーが春の天皇賞に出ると言った時からずっと楽しみにしておりましたわ」

 

「二人はいつの間にライバルのような関係になってましたからね」

 

「先に突っかかってきたのはテイオーの方ですが」

 

「懐かしいですね。二人がトレセン学園に入学したばかりの頃にお互い遅くまで残ってよく注意したものです」

 

「その時が先生と初めて出会った時でしたわ。本来ならもっとロマンチックにお会いしたかったです」

 

「学園の教師と生徒なんですからいつかは出会ってたでしょう」

 

「乙女はそういうところも気にするのですわ」

 

「そうですか...」

 

マックイーンとテイオーが入学した年、早々から二人はお互いを意識していた。一方が残っていれば自分も、一方が帰らなければ自分も帰らないといった感じでいたところをオレや他の教師に見つかって幾度となく怒られていた

 

「特に問題はなさそうですね。もう起きて結構ですよ」

 

「ありがとうございます」

 

「トウカイテイオーさんとの対決より先に阪神大賞典ですね」

 

「えぇ。今年最初のレースです。テイオーよりも先に勝利を手にしますわ」

 

ベッドから起き上がり胸の前でグッと拳を握るマックイーン

 

「先生は私のレース見にきていただけますか?」

 

「申し訳ありません。その日は予定がありまして」

 

「予定?」

 

「えぇ、新しく調整師となる方々への研修の手伝いで北海道に行かなければいけないので」

 

「そうですか...」

 

「中継で拝見しますね」

 

「っ!仕方ありませんわね。テレビで私の勇姿を目に焼き付けてください」

 

「そうさせてもらいます」

 

タイミングの悪いことに新たにウマ娘の調整を担う新人の研修があるために阪神大賞典及び大阪杯の観戦に行けないのだ

 

「そういえば今度メジロのお宅にお邪魔しますね」

 

「本当ですの!?はっ!まさかお婆さまに挨拶に!」

 

「?えぇご挨拶に伺います」

 

「そ、そんな突然言われても心の準備が...」

 

「準備?いえ、そんなお気遣いなく」

 

「先生!それはデリカシーに欠けますわよ!」

 

「いや本当に...」

 

「こうしてはいられません...早速じぃに連絡して準備を始めなくてわ!」

 

「ちょっ...」

 

マックイーンは勢いよく飛び出していった

 

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