ウマ娘 プリティーダービー 〜レース前には欠かせない存在〜 作:てこの原理こそ最強
ウマ娘アプリやってますか?自分はやってます。面白いですね
ウマ娘のSSも増えましたね。みなさん面白いのが書けて羨ましいです。自分も頑張ります
今回はアプリ内で聞いたことを載っけてみました。よろしくお願いします
「ねぇ聞いてよ先生!タイシンがさー!」
「私は悪くない。あれはチケットが」
春の天皇賞が終わってから約1ヶ月後の5月後半、クラシック三冠の1つである日本ダービーが近日に迫っていた
今日はダービーに向けて仲良しBNWの3人の調整を行なっていた
「何があったんですか?」
「先日3人で買い物に出かけてな。その時にチケットとタイシンが少し喧嘩をしてしまったんだ」
「それは珍しいですね」
「私はいろいろ見れるからと思って大通り行くって言ったらタイシンが!」
「私が人混みが好きじゃないの知ってるだろ。静かな裏道を行きたかったのにチケットが」
「なるほど。2人と長く一緒にいるビワハヤヒデさんならそうなることは予想できていたんじゃないですか?」
「確かに予想し極力2人が言い争わないようなプランを立てたんだ。しかし...」
「しかし?」
「周りの人から見られる羞恥を計算に入れてなかったんだ...」
「私は別に3人で手を繋いだままでもよかったんだけどなー」
要するにハヤヒデは事前に2人のいざこざを起こさせないよう3人で手を繋いで行くプランを立てたものの、実際は周りから見られて恥ずかしくなり結局言い争いが起きてしまったと、こうなる
「なぁ先生。どっちが悪いと思う?」
「うーん。この場合どっちが悪いってこともないでしょうね。でもお互いを知っているからこそ相手に合わせるということも大事なんじゃないですか?」
「相手に...」
「合わせる...」
「ウイニングチケットさんとナリタタイシンさんは真逆の性格と言っていいでしょう。ならなぜこんなに仲良く過ごせているんですか?」
「それは...」
「そういえば何でだろ」
「2人の仲をビワハヤヒデさんが繋いでいるからですか?まぁそれもあるかもしれませんが、普段から無意識にお互いのことを想ってるからでしょ?」
「そうなのかな?」
「ナリタタイシンさんは本当ならお昼は1人静かなところで食べたいけど、3人でいたいから食堂に顔を出す」
「っ!」
「ウイニングチケットさんは本当ならカラオケに行きたいけど、3人でいたいから散歩に付き合う」
「っ!」
「そういう風にできる仲の良い友達を、親友と呼べるのだと自分は思いますよ?」
「...ごめんタイシン」
「いや、私の方こそすまない...」
「さすが先生だな」
「君達のメンタルケアや相談事も仕事のうちですからね」
「ありがと、先生」
「先生は何でもわかっちゃうんだね」
「そんなことないですよ。自分の知ってることしか知りません」
「先生にも知らないことがあるんだ」
「それはありますよ。まぁただ、ナリタタイシンさんはゲーム専用のプレイヤー名があったり」
「えっ...」
「ビワハヤヒデさんは実は愛用しているヘアスプレーのレビュアーだったり」
「なっ!」
「ウイニングチケットさんがインナーだけはとてもこだわっていたり」
「ちょっ!」
「そういうことぐらいしか知りません」
「「「何で先生がそのことを知ってる(んだ)(の)!!!」」」
おっといけない。口が滑ってしまった
そして迎えた日本ダービー当日。今日もBNW3強対決が見られるのかと多くのお客さんが会場に来ていた。学園でも3人の勇姿を見ようと誰もが中継に釘付けになっていた
レースが始まってからハヤヒデとチケットが中団、タイシンが後方からといつのも形となった。その形は第4コーナー付近まで続いた
動いたのは第4コーナーを回ってすぐにチケットとハヤヒデが前へ出てそれを追うようにタイシンも前へ出た。しかし競り勝ったのはチケット。ハヤヒデは2着、タイシンは3着だった
皐月賞は1着をタイシン、2着をハヤヒデに獲られ自分は4着となってしまったが、念願だった日本ダービーでその雪辱を果たすことができたチケット。今後にも期待がかかる
「やはりここでは上半身の傾きを2度ほど下げるべきか」
「はい。そして加速に入るタイミングを0.4秒早くすべきかと」
「なるほど」
5月を過ぎて6月に入り、食堂ではハヤヒデが菊花賞に向けて出走経験のあるブルボンに助言を求めていた
「2人は気が合いそうですね」
「先生」
「お疲れ様です先生。さ、こちらへどうぞ」
「いえ、すぐに失礼しますので」
「いや、先生に今後のトレーニングプランを見て欲しいんだ」
「そういうのはトレーナーさんに」
「無論トレーナーにも見せる。しかし休むこともトレーニングの一環と教えてくれたのは先生だろ?」
「確かに言いましたが」
「先生に言われた休息方法を取り入れた結果、私の筋力は以前の10%、トレーニング効率に至っては以前の37%増加しました」
「私の計算だとこのスケジュールに先生の意見を入れなければ効率値が約13%は落ちてしまう」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟ではありません。しっかりとした計算とこれまで経験したことからの理論、そして多くのウマ娘からのアンケートを元にしたデータからそうなると結論に至ります」
「そうですか。なら自分も期待に応えないとですね」
「あぁ、よろしく頼む」
「その後は私にもお願いします」
この後たまたま来たシャカールも加わってお昼終了のチャイムがなるまで2人のメニューを詰めていた
「さて、そろそろ帰るか」
「お兄様!」
「おっと」
下校時間もとうに過ぎオレもそろそろ帰ろうとすると、ライスが大声をあげて入ってきて抱きつかれた
「どうしたライス」
「お兄様!おおおおお...!」
「落ち着いて、な?」
慌てているライスを落ち着かせるべく頭を撫でる
「〜♪これ気持ちい♪」
「それはよかった。それでどうしたんだ?」
「そうだ!実は...「先生!」」
「今度は君かターボ」
ライスと同じように入ってきたのは"ツインターボ"。現在チーム"カノープス"に所属しており、いつも走り回っているウマ娘。同世代に比べ幼い性格で臆面なく感情を伝えられる素直な娘
「出たんだよ先生!」
「何が」
「「オバケ!」」
「オバケ?」
「そう!」
「とういうか何でこんな時間まで。もう下校時間はとっくに過ぎてるぞ?」
「あ、えっと...ターボさんが夜の学校で肝試しするって話されて」
「ターボがライス誘ったの!」
「まったく。それでオバケが出たって?」
「うん!」
「怖かった...」
「どこで見たんだ?」
「調理室!」
「そうか。一応確認してくるから2人はもう帰りなさい」
「お兄様と一緒にいたい...」
「ターボも行く!」
「ダメだ。これ以上いると反省文書かせるぞ?」
「「すぐに帰ります!」」
「はい、気をつけてな」
オバケは一応信じてる。みんなが言ってる怖いオバケとは亡霊だとか怨念だとかだろうけどそうじゃないオバケもいるだろうと思っているからだ
「調理室、ここか」
調理室に着くと入り口からそっと中を見てみると確かに中には誰かがいる。でもその後ろ姿はどこか見覚えがあった
「もう下校時間は過ぎたぞ、カフェ」
「先生...」
中に入り、そこにいたのは"マンハッタンカフェ"だった。漆黒の長髪が美しく、一見何を考えているのかわからないが、実は強い執着心を持つウマ娘
「こんな時間まで何してたんだ?」
「精神...統一を...」
「今か?」
「嘘、です...今日...ここにいれば...待ち人に会えると...フクキタルさんが... 」
「そうか。会えたのか?」
「はい、たった今...」
「それはよかった。ならもう帰るぞ」
「むぅ〜...もう少し...構ってください...」
「はいはいまた今度な。今日はもう帰るぞ。送って行くから」
「わかりました...ゆっくり帰りましょ♡」