ウマ娘 プリティーダービー 〜レース前には欠かせない存在〜 作:てこの原理こそ最強
話的には進んでいませんが楽しんでいただけたらと思います。
あとこのウマ娘出して欲しい!とか
このウマ娘とこのウマ娘のやりとり欲しい!とかありましたら感想と一緒にお送りください。
アプリ内で絡んでいるウマ娘はどんどん出していこうかなと思いっています。
(オペラオーとドトウのライバル。グラス、エル、タイキシーキングザパールのアメリカ勢。キングヘイローとカワカミプリンセスのおほほ。などなど)
今年も秋のファン第感謝祭が間近に迫っていた。ルドルフ生徒会長率いる生徒会が指示を出しながら屋台の設置や出し物の準備など慌ただしくもウマ娘達も感謝祭を待ち遠しにしているようだ
「これ、逆ではないでしょうか」
「いいや、今日はこれでいいんだ」
オレは準備の見回りをしていると突然シチーに声をかけられそのまま連行された。
シチーは毎年同様美容室を開くのだが、オレはそこでシチーの髪を梳いていた
「やっぱり先生は上手いな」
「日頃からよく頼まれますからね」
「みんなが羨ましいよ。私はモデルの仕事もあるから先生と一緒にいれる時間はみんなよりも少ないのに」
「でもそんなウマ娘滅多にいませんよ。なんたって100年に1度と言われてるんですから」
「そうだね。素直に嬉しいよ。でも肝心のお目当ての人に響かないんじゃ普通のウマ娘だよ」
「...そうですか」
「あ、ごめん。別に先生を困らせたいわけじゃないんだ」
「わかっていますよ」
「シチーきたよー、って先生!?」
「こんにちはトーセンジョーダンさん」
トーセンジョーダン。ヘリオス並みにギャルギャルしいギャル。口調も今時なのかどうかもわからない若者言葉を使い毎日ネイルのケアを忘れない。努力、根性という言葉を嫌いながらもレースでは泥臭く結果を出している
「ちょっ!待って!先生がいるなんて聞いてないんですけど!?」
「あ、この後ジョーダンの髪やってあげる約束してるの忘れてた」
「なんでアタシとの約束の方忘れるし!マジ意味わかんない!」
「お、落ち着いてください」
「落ち着けるわけないっしょ!あーメイクも雑で髪も結いただけなのに!」
「えっと...」
「いいから先生はさっさとどっか行く!」
「は、はい!」
オレは咄嗟に部屋を出た
「あ、先生...もう、いいとこだったのに〜。ジョーダン?」
「マジ恥ずぅ...これは全然ウケないってー!」
完璧ないつもの自分ではなく全くのオフ姿を晒してしまったジョーダンは1人身悶えた
「あ!先生だ!」
「本当だ!」
ジョーダンに追い出されたオレは見回りをしようと思ったのだが、途中今度はマヤノとカレンに捕まってしまった
「こんにちはカレンチャンさん、マヤノトップガンさん」
「もー先生!カレンのことはカレンちゃんでいいって言ってるでしょ〜」
「マヤのこともマヤでいいよ〜」
「今は仕事中ですので。ご勘弁を」
「むぅ〜、先生は堅いな〜」
「先生のせいでカレンちゃんのほっぺぷくぷくだー♪」
なんとなく同じようなシンパシーを感じさせるこの2人。セットでよく見かけるが仲が良くて結構結構
「先生何してるの〜?」
「ファン大感謝祭に向けての見回りです」
「そうなんだ!じゃあマヤが手伝ってあげるよ!」
「あ、カレンも手伝う!先生と一緒に行動できるってことでしょ?」
「まぁ。でもただ校舎を進捗がどうか見て回るだけですよ?」
「カレンはそれでも全然大丈夫!なんだか先生とデートしてる気分になれるし♪」
「あ、マヤニンジンクレープ食べたい♪」
「まだ屋台完成してませんから食べれませんよ」
話の流れ的に一緒に回ることになりそうだ
「じゃあ行こマヤちゃん!」
「うん!先生、ちゃんと付いてきてね!」
「わかりました」
マヤノとカレンが先頭で歩き出す。まだ独身でわかるはずもないのだが、女の子の子供ができたらこういう気分なのだろうか?
「ん?先生今カレン達のこと子供扱いした?」
ナゼワカッター
「そんなことないですよ」
「あやしい〜」
「2人とも十分大人な女性ですよ」
「本当!?やったねカレンちゃん!」
「んー、まいっか♪」
小さく見える娘でもレースでは大活躍してるんだもんな。見かけによらないとはこのことを言うのかね。でもまぁ、2人ともオレと手を繋いで歩くあたりが子供っぽいな
「苦い〜!」
「ミルクと砂糖ありますから」
「でもブラック飲めると大人なんでしょ?」
「自分もブラックは苦手で砂糖とミルク使ってるので」
一通り回って休憩がてら入ったのはカフェのカフェ。・・・?マンハッタンカフェが出店するカフェだ
「そうなの?じゃあカレンもミルク入れよー」
「先生。来てくれて嬉しいです」
「美味しいコーヒーをありがとうございます」
「うー、まだ苦い...」
「ならばこれを入れてみたまえ。苦味が感じなくなるだろう」
「本当!?」
「ダメですよカレンチャンさん。それを入れて飲んだら苦味どころか味覚が失われてしまいます」
「え...」
「おや、なぜわかったんだい?」
「いつものことなので」
乱入してきてカレンのコーヒーに薬物を混入させようとしたのはアグネスタキオン。科学力を駆使し限界を追い求める研究者肌のウマ娘。それと同時に学園内トップの変人でもある
「コーヒーへの冒涜は許しません...」
「やぁカフェ。こっちには先生をメロメロにする薬もあるんだが」
「え...」
「お、少し揺らいだね」
「お止めなさい」
「邪魔をするな先生。もう少しで私は新たな境地に」
「行かせるわけないでしょう」
「ふっ、先生もなかなかしぶといじゃないか...」
「もう!カレンの味覚消しちゃダメでしょタキオンさん!」
「安心したまえ。消えるのはほんの10秒ほどさ」
「その根拠は?」
「それを確かめるためにここに来たのさ」
「ダメじゃないですか」
「先生、お一つどうだい?」
「いりません」
『バクシンバクシーン!』
そこへ学園のパトカーサイレンことサクラバクシンオーが向かってきているのが見えた
「ほら、お迎えが来ましたよ」
「これはいけないな。それでは諸君!さらばだ!」
逃げるタキオン、追うバクシンオー。いつもの光景だ
「せ、先生...」
「おやニシノフラワーさん。どうかされましたか?」
ニシノフラワー。大人しくて純粋無垢な少女。誰よりも慈愛に満ちたウマ娘だ
「その、助けて欲しいことがありまして」
「何かあったんですか?」
「じ、実は。お庭でセイウンスカイさんがお昼寝中なのですが、時間になったら起こす約束をしていて。でも全然目を覚まされなくて」
「そうですか...わかりました。自分が行きましょう」
「すみません」
「いいえそもそもみんなが準備で大変だって言う時に昼寝など」
「わ、私が起こすからいいって言ったんです...!」
「...わかりました。ニシノフラワーさんに免じて説教はなしにしましょう」
「先生フラワーちゃんに甘ーい」
「マヤ達もそれぐらい優しくしてほしいなー」
うーん。この3人は比較的おんなじような接し方をしてるはずなんだが...3人とも娘みたいな感じだし
「とにかく行きましょう。マンハッタンカフェさん、ごちそうさまでした」
「また来てくださいね」
「えぇ、もちろん」
「〜♡」
娘、違う。ウマ娘3人を連れて庭へ。すると芝生の木陰になってるところで気持ちよさそうに寝ているセイを発見。これが仕事中でなければ水でもぶっかけてやるくらいだ
「セイウンスカイさん、起きてください」
「ん〜...Zzz...」
「セイウンスカイさん、起きてください」
「うひっ...Zzz...」
「全然起きないね」
「どうするの?先生」
「少々手荒になってしまいますが、致し方ないですね」
オレはセイを起こすべく力強くデコピンをくらわした
「っ!いったーい!!!」
「ようやく起きましたかセイウンスカイさん」
「うぅぅ...あれ〜、先生〜?なんでここに〜」
「...」
「え、あれ?確かフラワーが起こしてくれるって....」
「...」
「せ、先生...もしかしなくても、怒ってます...?」
「...」
「いやーうっかりしちゃってさ。あはは...」
「...」
「ごめんなさい!だから無言で睨むの止めて!」
「...はぁ。ニシノフラワーさんと約束したので今回は説教はなしにします」
「ホント?なーんだ」
「ですが、このことはあなたのトレーナー、担任、クラスメイト、生徒会、生徒会長、理事長にお伝えします」
「え...」
「ファン大感謝祭の準備で皆さん準備を頑張っている中、あなただけサボって昼寝していたと知ったら、どうなるでしょうね」
「ちょっ!待って先生!お願い!謝るから!なんでもするから!」
「なら今すぐ自分のクラスの準備に戻りなさい!」
「は、はい!」
素早く行動するセイ。今の走りができていればダービーを勝って三冠ウマ娘になれたかもしれんな
「すみません先生...」
「いえ、ニシノフラワーさんが謝ることはないですよ」
「はい...」
「ところで2人はどうしました?」
謝罪してくるフラワーに対してマヤノとカレンはお互いに抱き合ってガクブル状態にあった
「せ、先生って...実は怒ったらすごく恐い...」
「うん...マヤノ、腰抜けちゃった...」
「それはすみません。ですが大人をナメてはいけませんよ?いいですか?」
「「はい!」」
「よろしい。マヤノトップガンさんは自分がメディカルルームまで送りましょう。カレンチャンさんは歩けそうですが」
「た、多分...」
「それならニシノフラワーさんも一緒にメディカルルームでホットミルクでもご馳走しましょう。怖がらせてしまったお詫びです」
「先生のホットミルク!?」
「あの有名な!?」
「有名?」
「はい。先生の作るホットミルクは精神安定剤として最高のものってタキオンさんが」
「あの娘は...」
「しかも滅多に出されないって」
「確かにそんな出したことはありませんけど。そんな薬みたいな効果はありません」
「でもマヤ飲みたい!」
「カレンも!」
「わ、私もいただけるなら...」
「構いませんよ。それでは行きましょう」
「「「やったー♪」」」
本当に娘みたいだな。癒される