色々な能力と能力のぶつかり合い、短編集的な感じ   作:カリントウ

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何故だか知らないがサブタイトルをつけ忘れていた。

不思議だ


気功法使いvs無限の手

【今回のフィールドは海沿いのビル群(夜)デス】

 

【隣接した超高層の建物の屋上を伝いながら戦闘をしつつ相手を突き落としたりすることができるマス】

 

【ちなみに、ビルの屋上から地面に足をつけた時点で失格として死にますし、落下死も用意しておりマス】

 

バァァァ...

 

大型船が放つ汽笛の音を合図に戦闘が始まる。

 

「ふぅ〜」

 

気功法使いが開始早々口を丸くし、肺の中にある空気を吐き出し始める。

 

はぁぁぁぁ〜......

 

吐き出す。

 

ぁぁぁぁ...

 

吐き出し終わり、肺の中が空っぽになる。

 

____意識しろ、身体中にある気功穴に意識を向け、そこから酸素を取り込んだ...

 

気功穴に意識をし始める。

 

すると呼吸をしなくても酸素を取り込めるようになる。

 

____気功法とは外部から気功穴を通して直接筋肉や細胞に酸素を送り込む技術、それが出来れば六感を司る部位に酸素を直接送り込んで普段はできないほどの力を出すことが出来る!!

 

気功法使いは耳に意識を向け始め、普段は聞き取れないほどの音を聞く。

 

「相手は...空を飛んできているのか?風を何かが切る音が聞こえる...」

 

ヒュォォォォ...

 

手使いは試合開始直後に自らが生み出した手を乗って空高くに自分を上げ、気功法使いの位置を確認し飛んできていた。

 

「ふむむ...ビルとビルの間が密集しているところが2つあるが、その2つの密集地の間は離れている...それなら大量の手で追いかけまわせばいつかは倒せるはずだ...流石に気功法で空を飛ぶことはできまい」

 

そう呟き身体中から大量の手が出てくる。

 

その手はギチギチと音を立てながら高速で伸びて気功法使いに近づく。

 

「はぁぁ!!」

 

いきなり気功法使いが真上に飛び上がり空飛ぶ手との間合いを詰める。

 

その速度はとても生身の人間が出来るような動きではなかった。

 

手使いは少し焦って手に攻撃を命令するが、

 

パァーン!!

 

ものすごい勢いで振られた腕に当たって破裂してしまった。

 

「まっ、まだ!」

 

手使いは何本も出した手に足、腕、脇腹、首などの当たると致命傷、又は行動困難になる部位を攻撃させるが、蹴りやパンチ、回し蹴りなどで全て破裂させられてしまった。

 

「ちっ、一旦着地するか...」

 

自分の乗っている手がそろそろやばそうなので、気功法使いとは違うビルの屋上に着地する。

 

それと同時に乗っていた手をしまう。

 

するとこの時を待っていたかのように気功法使いが飛び上がる。

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

どうやら足の筋肉に酸素を取り込んだらしく、両足がふんわりとした光に包まれているのが見える。

 

そのふんわりとした光に包まれている足の力は凄まじく、高低差が5mもあり幅は9mぐらいありそうなところをジャンプ、自分の脚力だけで飛んできたのだ。

 

「覚悟ッ!!黄金孤月二式!!」

 

身体の中では一番気功穴の多いとされる左手から全力で気功霧を出す。

 

気功霧とは体内で大量の酸素と血液を混ぜ合わせそれを気功穴から噴出させた時に発生する黄色っぽい霧であり、気功霧から奥義に繋がることが多い。

 

気功霧を出した左手を横に振る。

 

すると、腕の軌道と同じところに気功霧が固まっている。

 

そして気功法使いはこのまゆ月の様な気功霧の中心を思いっきり殴る、すると先程までは右手に無かった黄金色の一筋の線が入っているのが見える。

 

「なっ!防御体制!!!」

 

手使いは肋骨の所から大量の手を出して前に出す形で防御体制をとる。

 

「馬鹿め!!黄金孤月二式は地形破壊が主な使い方なのだぁ!!」

 

気功法使いの右手の親指を手使いに向けながら屋上の地面を思いっきり殴る。

 

ゴォォォン!!

 

まるでビルが音響しているかのような音を立てた後、殴ったところを起点として50m以上ある様な建物が真っ二つに割れる。

 

「なぁ!!」

 

手使いの両足はビルの倒壊と同時に上下にズレ、それによりバランスを崩す。

 

「はぁぁぁぁ!!!気功拳零式!!」

 

気功法使いは単純に左手の気功穴から酸素を超大量に取り込み、左手が1.5倍ぐらい大きくなる。

 

その迫力を感じたのか、自分の出した手に宙を浮かせてもらう様指示を出す手使い。

 

もちろんその判断は間違っておらず、次の瞬間におぞましいほどの大きいと音と共に1つのビルが一瞬で粉々になった。

 

しかしここで手使いは疑問を覚える。

 

気功法使いがいない、と

 

しかしその疑問の答えはすぐに出る。

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

自分の上から酸素を取り込む声が聞こえる。

 

「上かっ!!何か...まずい!」

 

手使いは何かを悟ったのか大量の手を身体中から出しまくり、その手を全て合体させ東京タワーすらも簡単に掴んで引っこ抜くことができるぐらいの大きさにする。

 

気功法使いはまだ酸素を取り込んでいる。

 

「この巨大な手で殴ってくれるわ!!!」

 

グググッ、とパーの状態からどんどんグーの状態へと変わって行く。

 

「はぁぁぁぁ!!!!」

 

気功法使いがギョロッと目を見開かせ、技名を叫ぶ。

 

「黄金孤月三式!!!」

 

左手から気功霧を超大量発生させ、目の前で十字の軌道を描く。

 

その十字形の気功霧が徐々に固まってくるが、そこにもっと大量の気功霧を流し込む。

 

すると、おぞましいほど輝く気功霧が出来る。

 

十字の中心を左手で殴る。

 

一方手使いの超巨大な手は完璧なグーの形になり、先ほどとは比べ物にならないぐらいのスピードで接近してくる。

 

気功法使いの左手に十字形の線ができ、しかも左手の大きさが1.5倍ぐらいになっている。

 

「そう!!この合わせ技こそが!黄金孤月三式だぁぁぁ!!!!」

 

「この巨大拳に勝てるわけがなかろうッ!!!」

 

 

バァァァァァーーーン!!!!

 

 

物凄い衝撃波が発生し、周りのビルの窓ガラスは割れ、酷いところでは超高層の建築が根本から引っこ抜け、25mほど吹っ飛ぶほどの衝撃波である。

 

その衝撃波は十字形に発生し...

 

 

 

手使いの身体を滅茶滅茶にしたのだった。

 

 

 

ちなみに気功法使いはその衝撃で吹っ飛び、海に落ちたらしい。

 


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