綺麗なまま死ねない【本編完結】   作:シーシャ

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34.理想の男性とは

「ルシーさんはどんな人と結婚したいんですか?」

 

「へ?ケッコン?」

 

「若様みたいな人?コラさんみたいな?」

 

「躊躇いもなく兄の名前を出すあたりベビちゃんってすごいなって思うわ…。うーん…えー?結婚でしょ?普通に普通の結婚?」

 

「?」

 

「たぶんねぇ、私、ドフィの道具として結婚させられる可能性が高いのよ。うちより強い相手と対等の同盟結びたい時とかで。だから別にあんま期待を持っても辛いというか…」

 

「あっ……」

 

悪いことを聞いてしまった、とばかりにうろたえたベビー5を見ていると、じわりと罪悪感が胸に滲んだ。きっとこの子は裏も何もなく、純粋に私と恋バナをしようとしていただろうから。そうだなぁ、とワンピースの世界のメンズを思い浮かべた。好きなキャラ…ダンナにしたいくらい好きなキャラ……あ、いたわ。

 

「………せっかく結婚するなら、カッコイイ人がいいな。見た目はその辺の樽みたいなのでもいいから、裏切り者とかでもいいから、何が何でも絶対に私の味方になってくれるカッコイイ人がいい。嫁の家族を敵に回しても、嫁の一番の味方になってくれるひとがいい」

 

具体的に言うと、カポネ・ベッジさんな。あの人見た目はアレだけど、めちゃくちゃカッコイイじゃない?部下から慕われ、家族と部下を大切にし、営業上手で隙があれば下克上するしたたかさがある。綺麗好きだし食事作法も綺麗だし、センスもよさそう。決して美女というわけではないシフォンさんと政略結婚したはずなのにめちゃくちゃ愛妻家で、嫁のワガママにギリギリのギリギリまで付き合うし、いざって時は嫁を抱っこして一目散に逃げるし、嫁のために命まで張ってた。何より我が子をめちゃくちゃ溺愛している。あの人、旦那にするには最高だと思うんだけど。独身時代は母親から散々な目に合わされてたシフォンさんだけど、結婚してからはベッジさんと一緒に世界一の幸せ者になったと思う。未だ実兄にべったりされてる身としては、心底羨ましい。

 

「じゃあ、じゃあ……ダメだわ、コラさんでもコラさん…ヴェルゴさんでもないのね。みんなルシーさんの味方だけど、若様の味方だもの。グラディウスなんて特にダメね」

 

「よくご存知で」

 

「若様を敵にする人なんて、いるかしら…」

 

「…まあ、いないわね。だから、結婚相手は別に誰でもいいのよ」

 

ベッジさんと真反対の男とか嫌だけど。そんな男はさすがにドフィも好かないだろうし、結婚相手に選ばないよう考慮してくれるはずだ。そういった面ではドフラミンゴのことを信用できる。

 

「いーい?ベビちゃん。ベビちゃんはイイ男を探して結婚するのよ?具体的に言うと、顔がどんなゴリラでも、口調が乱雑でも、家族と喧嘩してても、婚約者がいても、ベビちゃんのことを大切にしてくれるような人!ベビちゃんの命を守るために体を張って、ベビちゃんと結婚するために婚約者を捨て去ることのできる人!」

 

「る、ルシーさん落ち着いて…」

 

「だから、絶対!絶対に!ベビちゃんにお金を要求したり、何か買わせようとしたり、便利とか言ったり、道具扱いしたり!ベビちゃんの大切なものを傷つけるような男は!絶・対・に!選んじゃダメだからね!」

 

「わ、分かったわ…?」

 

首傾げながら曖昧に頷かれた。この子まだ全然分かってないな!?

 

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