綺麗なまま死ねない【本編完結】   作:シーシャ

72 / 125
54.もしもし元気ですか?

そろそろデリンジャーも仕事に連れて行く、と言ったドフラミンゴにちょっと批難をして抵抗を見せつつ、渋々といった形のアピールをしてデリンジャーを託した。言葉を話すようになってから、油断ならない相手になりつつあるのだ。そう、例えばロシナンテたちと電話をする時とか。うっかり聞かれると、誰に喋るか分からない。バッファローのように買収することもできないから、この子のことは結構気を使うのだ。

 

「もしもし、兄上?二人とも元気?」

 

「ああ…元気だ」

 

「嘘。元気じゃなさそう。…ローは?進行してる?」

 

「まだそんなに辛くねェ」

 

「…そっか。こっちはまだオペオペの実を探してる。ヴェルゴから情報を得る算段みたいだけど…」

 

「……そうか」

 

「あと今ルブニール王国の東隣の島に向かってる。あと2日ほどかな」

 

「分かった。センゴクさんに伝えておく」

 

「……なあ、あんた…なんでコラソンのこと手伝うんだ?ドフラミンゴは反対してんだろ?それに、コラソンが喋れることも…」

 

「まあ、どっちも私の兄だからね。ローのことも心配だし。こういう兄たちを持つと妹がしっかりするものなのよ」

 

「ふうん…」

 

「…ロー、兄上は無茶していない?」

 

「してねェ」

 

「コイツ、すぐドジするんだ。昨日も逃げる時に坂道で転んだし」

 

「あっ!バラすなって言ったろ!?」

 

「あはは。…兄上が危なくなったらローが助けてあげてね」

 

「仕方ねェな…」

 

「兄上、ローは無理してない?」

 

「……無理させてばっかりだ」

 

「バカね、兄上。それなら兄上がローのことを、ちゃんと守ってあげてね。悲しいことばかりにならないように、ちゃんと側にいてあげてね」

 

「…ああ!」

 

「別にいらねェよ!」

 

「もー。ローは意地っ張りさんだもんねぇ…」

 

「…アンタはどうなんだ?」

 

「ん?」

 

「ルシー、お前は大丈夫なのか?」

 

「私?あー、うん、別に普通。…ねえ、ロシー兄上的にどう?この歳の妹がニートとか」

 

「いや、別にいいんじゃねェか?ルシーだしな。なァ、ロー」

 

「んー、まあな。あんたが働くとか想像できねェし」

 

「え?ひどくない?退屈なんだよ?」

 

「全部終わったら助けに行く。それまで待っててくれ」

 

「…ロシーって男前だよねぇ。ねえ、彼女とかいないの?」

 

「いねェよ!!!」

 

「えー?…まあ、うん、じゃあ…助けてください。あ、ローの次にね。手のかかる妹ですが、よろしくお願いします」

 

「…任せろ」

 

「……オレも助けてやる」

 

「よろしく!ロシーだけじゃ頼りないもんねぇ」

 

「ほっとけ!」

 

「あはは。ロシー、ロー、大好き。今日も気をつけて行ってらっしゃい」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。