そろそろデリンジャーも仕事に連れて行く、と言ったドフラミンゴにちょっと批難をして抵抗を見せつつ、渋々といった形のアピールをしてデリンジャーを託した。言葉を話すようになってから、油断ならない相手になりつつあるのだ。そう、例えばロシナンテたちと電話をする時とか。うっかり聞かれると、誰に喋るか分からない。バッファローのように買収することもできないから、この子のことは結構気を使うのだ。
「もしもし、兄上?二人とも元気?」
「ああ…元気だ」
「嘘。元気じゃなさそう。…ローは?進行してる?」
「まだそんなに辛くねェ」
「…そっか。こっちはまだオペオペの実を探してる。ヴェルゴから情報を得る算段みたいだけど…」
「……そうか」
「あと今ルブニール王国の東隣の島に向かってる。あと2日ほどかな」
「分かった。センゴクさんに伝えておく」
「……なあ、あんた…なんでコラソンのこと手伝うんだ?ドフラミンゴは反対してんだろ?それに、コラソンが喋れることも…」
「まあ、どっちも私の兄だからね。ローのことも心配だし。こういう兄たちを持つと妹がしっかりするものなのよ」
「ふうん…」
「…ロー、兄上は無茶していない?」
「してねェ」
「コイツ、すぐドジするんだ。昨日も逃げる時に坂道で転んだし」
「あっ!バラすなって言ったろ!?」
「あはは。…兄上が危なくなったらローが助けてあげてね」
「仕方ねェな…」
「兄上、ローは無理してない?」
「……無理させてばっかりだ」
「バカね、兄上。それなら兄上がローのことを、ちゃんと守ってあげてね。悲しいことばかりにならないように、ちゃんと側にいてあげてね」
「…ああ!」
「別にいらねェよ!」
「もー。ローは意地っ張りさんだもんねぇ…」
「…アンタはどうなんだ?」
「ん?」
「ルシー、お前は大丈夫なのか?」
「私?あー、うん、別に普通。…ねえ、ロシー兄上的にどう?この歳の妹がニートとか」
「いや、別にいいんじゃねェか?ルシーだしな。なァ、ロー」
「んー、まあな。あんたが働くとか想像できねェし」
「え?ひどくない?退屈なんだよ?」
「全部終わったら助けに行く。それまで待っててくれ」
「…ロシーって男前だよねぇ。ねえ、彼女とかいないの?」
「いねェよ!!!」
「えー?…まあ、うん、じゃあ…助けてください。あ、ローの次にね。手のかかる妹ですが、よろしくお願いします」
「…任せろ」
「……オレも助けてやる」
「よろしく!ロシーだけじゃ頼りないもんねぇ」
「ほっとけ!」
「あはは。ロシー、ロー、大好き。今日も気をつけて行ってらっしゃい」