甲子園を目指す?
明法学園高校グラウンド
3人の女子高生が部活終わりの整理運動をしていた。
「部員何人入ってくるかな~?」
先程まで投球練習をしていた女の子が言う。
「試合したいから6人は欲しいね」
キャッチャーをしていた女の子が返す。
「出来れば男の子も欲しいー」
外野から送球の練習をしていた女の子も反応する。
明日は入学式。それと同時に女子生徒の部活動勧誘日である。今年から男子生徒も入学しているのだが、混乱を避けるためか男子生徒の部活動勧誘日は女子生徒よりも後に設定されている。
投球練習をしていた女の子の名前は白崎真希。最速145キロのストレートに変化量の同じシュート、フォーク、スローカーブを持つ左投げのスリークオーターの好投手である。
キャッチャーをしていた女の子は本条結衣。キャプテンを務めている強肩強打の捕手。リトル時代は男の子に混じりながら4番を打っていた。
外野をやっていた女の子は川崎麻衣。俊足の外野手で陸上部からも勧誘を受けたらしいが断ったとのこと。ずっとセンターをしていたのでレフトやライトは嫌らしい。
全員2年生に進級したばかりである。
白「部員も良いけどさ~、結衣、顧問はどうするの~?」
本「気になる?」
川「それはそうだよー。部員が集まっても顧問がいないんじゃ大会に出られないしー」
本「大丈夫。条件付きだけど顧問引き受けてくれる先生見つけたから」
白「流石だね~。でもその条件は~?」
本「部員を9人以上。つまり試合出来る状態にすること」
川「なら勧誘が勝負だねー。ところでその先生って誰ー?」
本「それは言えないのよ。裏取引したみたいだから他言無用って言われててね。だけど9人集まれば自ずと分かるでしょ」
白「それもそうだね~。選手だけじゃなくて記録つけられるマネージャーも欲しいね~」
本「何も考えていないようで意外と考えてるのね真希は」
白「意外は余計だよ~」
本「アハハ。ゴメン。しゃべり方からつい」
川「でも勧誘も難しいかもねー」
白「なんで~?」
川「野球部は長期休み以外寮暮らしだからそこがネックになるかもしれないー」
本「それだけじゃないわよ。大浴場や部屋外のトイレは別々とはいえ、理事長の方針で男女同室。私達は気にしないけど他の子はどうだか」
白「結衣~。理事長の娘なのによく反対しなかったね~」
本「言ったでしょ。私達は気にしないって。私としても男の子とは話してみたいし」
川「それはわかるかもー」
本「とにかく明日は頑張るわよ。出来れば明日で6人以上欲しいんだから」
白「私も頑張るよ~。チラシも完璧だし~。」
川「真希は声かけで私と結衣は説明よねー?」
本「うん。じゃあ、今日は解散。寮に戻りましょう。」
時間があるときにまったり更新していきます。