永「こんなとこかしらね」
野球部顧問永野加奈子はそうひとりごちた。
元々高校球児だった彼女だが、其をひた隠しにして生きてきたのである。
永「どうやって知ったのかしら?…いや、それしかないか。理事長もお喋りね」
本条結衣は恐らくその事を知って顧問を頼んできた。それは理事長が娘に喋ったことは推察できた。
永「最初はどうなることかと思ったけどレギュラーは決定ね。発表は辛いけど」
翌日
永「じゃあレギュラー発表するわよ。
1白崎
2本条
3川星
4串田
5大空
6小山
7林
8川崎
9美藤
10早川
11橘
12太刀川
13六道
14小鷹
15小嵐
16柳生
17八尺
18西野
19前田
20美園
予選はこれで行くわよ。甲子園に行けたらベンチ入りは18人に絞られるからレギュラーも油断しないようにね」
レギュラーに選ばれた選手は喜び、外れた選手は次こそはと頑張る。3年生がいないので諦める選手はいない。
本「じゃあ引き続き練習ね。明日は組合せ抽選会だから遅れないようにね」
翌日
本「流石の緊張感ね」
白「初めてだから特に慣れないね~」
川「凄い数だねー」
白「結衣、良いところ引いてきてよ~」
川「出来るだけ勝ち進みたいからねー」
本「無茶言わないでよ」
串「何処でも良いですよ。強い相手と当たっても勝てば問題無いですから」
林「むしろ強い所と当たりたいです。番狂わせを起こしたいから明法に入ったんですから」
本「そうね。ありがと。気楽に行くわ」
アナウンス「続きまして明法学園高校」
会場から様々な声が聞こえる
「聞いたことあるか?」
「いや、知らないな」
「なんでも新設らしいぞ」
「うまいこと初戦であたりたいものだな」
「女性がキャプテンかよ。ふざけてんのか」
「女しかいないんじゃないか」
本「(やっぱりナメられてるわね。気にしないでいくけど)」
アナウンス「5番」
抽選会終了後
白「1回戦は鉄道高校だね~」
川「勝てばおそらく星座高校かなー」
本「3回戦でシード高の国際学院ね」
白「まあ先ずは1回戦だね~」
川「結衣。データ分析はこれから?」
本「うん。一応データは監督からもらったけど分析は済んでないわよ」
白「私も参加して良い~?」
本「良いけどすごく大変よ。これ」
白「打者の特徴知りたいし~」
本「確かに真希は知っておいた方が良いわね」
白「それでその資料は何処~?」
本「部室にあるわ。行きましょ」
ガチャ
林「あ、先輩。お疲れ様です。」
本「お疲れ。何してるの?」
串「マネージャー2人と協力して4人でデータ分析です。今ちょうど終わりました。」
白「凄いね~。今からやろうとしてたのに~」
本「ちょっと見せてね。…凄いわね。分かりやすく書いてあるし。これは役に立つわ。資料は誰が作ったの?」
明「みんなで協力しました」
倉「まとめと分析と両方やりましたから」
本「そう。ありがとね。助かったわ。早速ミーティングに使いましょう。」
次回は1回戦開始です