半年ぶりぐらいの更新となってしまったこと、本当にごめんなさい。
受験期ということでまた1ヶ月ほど更新出来ませんが、失踪はしないので読んで頂けると嬉しいです
旅禍が侵入したという一報が入ってから数日。
期待通りと言えば期待通りのことが、予想外であると言えば予想外の出来事が起きていた。
1つは旅禍の対処に隊長格が駆り出されるという事態に陥ったということ。彼らの力量が予想以上だったとはいえ、たかが旅禍相手に隊長格が駆り出されてしまったのは護廷十三隊としても大きな問題だろう。
もう1つは、隊長格の敗走と言ったところだろう。敗走と言っても完全に負けたわけではないが、相打ちや旅禍の逃走を許した時点でこちらの敗北であることには変わりない。
そして、極めつけは五番隊隊長である藍染惣右介の惨殺だろう。この混乱の中で隊長格が惨殺されたことが各隊員に与えた影響は大きく、みんなを疑心暗鬼にするには十分だった。現に、雛森ちゃんと吉良くんが幽閉される事態となっている。
「………夜一さん、あなたがここで何をしているんですか?」
今、私の目の前には旅禍の青年を抱えた女性が立っている。女性の名前は四楓院夜一。浦原さんらとともに、護廷十三隊を除名された元貴族である四楓院家の当主であり、現二番隊隊長砕蜂の前任者でもある。
「久しいのぉ、陽菜。お主こそ、敵が目の前におるというのに殺意の欠片すら出さないとはどういうことじゃ?」
全てを見透かしたようにこちらを見つめる夜一さん。これだから、夜一さんにはかなわない。
「……はぁ。別に私は夜一さんとは敵じゃないんてすけどね。そこの彼には用がありますが……まぁ夜一さんに本気で逃げられたら私じゃ捕まえられませんからね」
私はそう言って振り返って夜一さんたちから離れる。
「…恩に着るぞ、陽菜」
夜一さんはそう言い残すと彼と共にその場から立ち去った。
◇◇◇◇
夜一さんが彼を連れて消えてから、2日。ルキアちゃんの処刑日となったにも関わらず未だに彼が現れる気配はない。
私が彼を買い被り過ぎたのだろうか。
「小鳥遊隊長、久しぶりだねぇ?全く霊圧を感じなかったからてっきりやられちゃったかと思ったよ」
私の横に来たのは京楽隊長。彼の言うとおり、私は旅禍が尸魂界に来てから1度も戦闘を行っていない。と言うよりは、あの日からずっとある人物の霊圧を探り続けていたのだ。結局何も見つけることは出来なかったが。
「私の持ち場には残念ながら誰も来ませんでしたからね」
実際、誰も来なかったのは事実。私は最後の砦の役割であったため、私の所まで旅禍が辿り着いていたらそれはそれで大問題でもある。
「それもそうだね…それにしても、随分少なくなったものだねぇ。隊長格も」
京楽隊長の言う通り、ここには隊長たちは山爺含め7人しかいない。戦いにより、負傷したもの。謀反により、旅禍サイドに着いたもの。その理由は様々だが、私としてはこの場に更木がいないのは私としては幸いだった。
勝つ自信がない訳では無いが、この人数に加えて彼も相手にしなければいけなくなるのは救出の確実性を下げる要因になる。
「…小鳥遊隊長もあまり無茶はしないようにね」
京楽隊長はそう言って私から離れた。
私のやろうとしていることを悟っているのか、彼の飄々とした態度は未だに読めない。
「ええ、わかってますよ……」
私の呟きに反応する者はもちろん誰もいない。
「これより朽木ルキアの処刑を開始する」
山爺の無慈悲な言葉と共に双極が発動する。
この瞬間。この瞬間を私はずっと待っていた。処刑台である双極から直接彼女を救い出せるこの瞬間を。
「卍解 月読尊」
短くてごめんなさい。