一輪の花   作:雪楓❄️

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今回は特に進まず、閑話です!

次回から破面編へと入る予定です。


6話

 

旅禍による瀞霊廷の混乱、護廷十三隊隊長4名を含む隊士による隊規違反行為、そして藍染、市丸、東仙3名の元隊長たちの尸魂界からの離反。それに伴う、藍染による四十六室の惨殺。

これだけのことがこの短期間に起きたことは、護廷十三隊に多大な影響を与えた。

 

「…暇だなぁ」

 

私は目の前で揺れる百合の花をかれこれ二時間ほど眺めている。

藍染のこともあり、私たしの行為は名目上隊規違反ということになっていて特にこれといって重い処罰などを科されることはなかった。

藍染の手により惨殺された四十六室についても、代わりの人たちが既に運営しており。ルキアちゃんの処刑の話も新たな四十六室によって白紙となった。

一番の問題である藍染たちについては、消息は未だつかめておらず調査隊により捜索が行われているところだ。

かく言う私はというと、一番隊隊舎に絶賛軟禁中である。

浮竹さんや京楽さんにはこれと言った処罰はなかったのだが何故か私だけ「一番隊隊舎に待機せよ」と山爺直々の命が下され、今に至る。

 

「楓ちゃんも暇でしょ?一緒に散歩いかない?」

 

柊楓。

私の副官であり、お目付け役。副官という立場だが実力は隊長と遜色はなく卍解も習得している。彼女が副官でいる理由の大半は私なのだけど。

 

「ダメですよ?隊長のせいで、私まで外に出られないんですから反省しててください」

 

「…………はーい」

 

楓ちゃんは私のお目付け役ということで、ここ何日か一番隊隊舎から出ていない。

そのためかここ最近機嫌があまりよくないのだ。

 

(ルキアちゃん無事らしいけど、会いに行きたいなぁ。それに旅禍のあの青年とも話してみたかったのに…………)

 

旅禍の青年たちはあの騒ぎから数日後に現世へと帰ってしまったため、会いに行くことは叶わない。

彼が死神代行として活動するかはわからないが、あれほどの霊圧の持ち主ならばまたどこかで出会う機会もあるだろう。

 

(……………暇だし、そろそろルキアちゃんに会いに行こうかな)

 

ふと思い立ったが、タイミングよく楓ちゃんは近くにはいなかった。

私は屋根へと駆け上がり、ルキアちゃんが療養している白夜の家へと出向くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「元気みたいだね~」

 

白夜の屋敷につくと、襖の間から布団から上半身だけを起こし、白夜と話しているルキアちゃんの姿が見えた。

本来なら会って話をしたかったのだが、せっかくの兄妹水入らずを邪魔するのは気が引けたため、塀の上から様子を見るだけにしておいた。

こちらに気が付いたルキアちゃんに手を振った時の反応は可愛かったが、白夜にばれるといろいろ面倒なため私は早々にその場から立ち去ることにした。

 

 

 

そのあとはというと、十三番隊隊舎と八番隊隊舎へと隊長2人に文句を言いに行き、待機中の愚痴をずらずら言ってきてあげた。

そこから一番隊隊舎に向かう途中で卯ノ花に見つかってしまったが、見逃してほしいと懇願したところ、特にお咎めもなくお茶を淹れてくれた。

 

それらが一通り済み一番隊隊舎についたころには出たころには真上にあった太陽が沈みかけてきていた。

 

「あ…………」

 

隊舎の入り口が視界に入り、それに気が付いたときには遅かった。

隊舎入り口に立ち今にも斬魄刀を抜かんとしている我が副官と私は目が合ってしまったのだ。

 

「た.い.ちょ.う?」

 

そう言った彼女の瞳には、光はなかった。

これ以降、山爺から許可が出るまで私は一番隊隊舎から抜け出すことさえ叶わなくなった。

 

 

 

 

 

 

 






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