第七話です。
特に進展はないかも…………です。
藍染たちが離反してから、数ヶ月。
未だに大きな動きはなく、こちらも情報は掴めていなかった。
「…………それでその破面が藍染の手下と」
緊急で集められた私たち隊長に告げられたのは、現世にて破面の虚が出現したということ。
それらが藍染の部下である可能性を考慮した上で、死神代行である黒崎一護たちの護衛という名目で現世に部隊を派遣するとのことだった。
(…………現世にいける!?)
普段現世にいくことが許可されていない私たちにとって、現世に行ける好機は数少ない。
基本的に現世にいけるのは、霊圧により影響を与えることがない隊士のみで私たち隊長格は勿論許可は下りない。
また、現世に行く際に霊圧を制限しなければいけない。
「現世への先遣隊として、日番谷十番隊隊長と松本副隊長の二名を中心として編成することとする」
(…………だよね)
私はわかってはいたが、現世に行ける一縷の望みはついえた。
総隊長である山爺はもちろんだが、一番隊隊長というのもあまり自由の利く立場ではなく、あまり尸魂界から離れることは好ましくない。
「これにて解散とする。小鳥遊一番隊隊長は残るように」
私のみを残し、隊長たちはみな散っていった。
「それで私に話とは?」
現状、大きな問題は藍染。
だが、ここ最近虚の動きが活発になってきていることも気にかかるが、それに関しては他の隊が調査している。
「お主には、現世へと行き浦原喜助の元から虚圏へと行ってもらいたい」
「虚圏?」
虚圏といえば、虚たちの巣窟。
あそこへ行く手段など、藍染たちのように虚に連れていってもらうぐらいなものだけど。
「虚圏に行く方法は確立されてないって」
涅隊長は未だに解析できてないらしいけど、浦原さんは既に往来すら可能にしたのだろうか。
「箕奴には既に指令を下してある」
山爺曰く、浦原さんから近いうちに黒腔を開き、あちらへ行く方法を確立できるとのこと。
「なるほど」
「副官を連れていけ。一番隊はその間わしが預かっておく」
少数精鋭がいいのだろうが、敵の本拠地に二人というのは普通ならばあり得ないがそのための私たちの選出なのだろう。
とはいえ、私だけでなく副官をそんなところに連れていくわけにはいかない。
「私だけで大丈夫です。柊副隊長には留守をお願いします」
さっきの話の通りだと、虚圏への黒腔はこちらからは開けるがあちらから開く術はない。
そんなところに大切な副官を連れていくわけにはいかない。
「……わかった。この件はくれぐれも内密に頼む」
「…………ご配慮感謝します」
それだけ言って私は一番隊隊舎へと戻った。
「じゃあ、そういうことだから当分の間留守よろしくね」
私は一番隊隊舎に戻り、楓ちゃんに単独任務のため留守にすることを伝えた。
単独任務自体、そんなに珍しくないため楓ちゃんはすんなり?と受け入れてくれた。
「今度は早く帰って来てくださいよ?隊長がいないとみんな寂しがりますし」
まるで母親のようなことを言っているが、その体勢は私に膝枕されている状態。
この子は毎回こうである。
(戦いのときはあんなに頼もしいのに…………)
私は楓ちゃんが満足するまで、普段からは想像がつかない自分の副官の頭をなで続けた。
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それではまた