お久しぶりの投稿ながら、内容が短いこと先に謝罪しておきます
これからも投稿を続けようと考えているので、よろしくお願いします。
「浦原さんって、絶対慕われたことないでしょ」
現世に来てからというもの、私は何をするわけもなく暇を持て余していた。
時折、浦原さんの元を訪れる旅禍の子たちの訓練を眺めているぐらいしかやることもない。参加しようにも、浦原さんから全力で止められたためそれも叶わない。
「なんすか、藪から棒ですね…いくら、僕でも傷つきますよ?」
「だって、よく知らなかったら胡散臭さの塊だもん」
浦原喜助という人物の人となり、そしてその聡明さを知らなければこの人ほど信用したくない人はいない。それこそ、涅隊長と並んで私の中では胡散臭い。
「そーいえば、昔総隊長から聞いたんすけど小鳥遊さんなんで剣八になるの拒んだんすか?」
「あー、そんなこともありましたね~」
あれは、私が一番隊の隊長になる前のこと。
それこそ、山爺がまだ一番隊隊長だったころの話。
その頃の私は、まだ子供で死神になることすら考えてもいなかった。流魂街の中でも比較的平和な場所で過ごしていたためそれこそ、争いごともしたことはなかった。
しかし、私自身剣術が他人よりも優れているのはわかっていた。当時の十番隊隊長であった彼のおかげでそれはわかっていた。
それから彼がいなくなり、入れ替わるようにたまたま出会った卯ノ花さんの紹介により山爺に剣術を鍛えられその後真央霊術院を経て、護廷十三隊へと入隊した。
その際、当時の十一番隊隊長と手合わせをし始解しか使えなかった私が彼を倒したときに剣八という制度を知り、それを継ぐことを打診された。
私はその際、「性格上合わない」という理由でその打診を断った。
なぜ断れたかいうと、周りにいたのが山爺と卯ノ花さんの二人のみで隊士が一人もいなかったからである。
その後卍解を習得するとほぼ同時に山爺から一番隊の席を渡され今に至る。
「…まぁ単純に合わなかったってだけかな~。剣八じゃないと最強の剣士じゃないっていうわけでもないし、それに私よりも今の人の方が剣八っぽいでしょ?」
私は戦うことは好きだが、彼と違って戦闘狂ではない。
「……確かにそうっすね」
浦原さんは少し納得したようにうなずいた。
剣八という名にはどこか最強というより、戦闘狂という方が正しいような人が多いことも、彼の方が似合う理由だろう。
「……それより、例の計画の方は進んでるの?」
「えぇ。あなた一人ぐらいなら、あと一週間ほどで」
そう言った蒲原さんの表情はどこか自慢気で癪に障った。
(……とはいえ、さすが天才ってところだよね。また涅隊長が嫉妬しそう)
「涅隊長なら、このことは知ってますよ。彼にも手伝ってもらってますんで」
「……勝手に人の考えを読まないでください」
そう言ってケラケラ笑いながら彼は、旅禍の人たちの訓練に戻っていった。
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