2500文字!私的には頑張った方です。
では、どうぞ!
「…………うーむ。ジンオウガが翼を持ち高い知性を有する…か。また、高官会議が紛糾しそうだなぁ、こりゃ。」
「しょうがないだろ。文句はあいつに言えよ。」
ギルドマスターの執務室。
ギルドマスターはヴィリーの持ってきた手帳を見て渋い顔をしていた。
ジンオウガの特異個体が友好的、かつ高い知性を有するなんてことを会議でいえば、頭の固い高官はなんだかんだ言って狩猟の方向にもっていこうとするのが常なのだ。
「仕方ないか。嘘を言うわけにもいかないしな。おい、これ、明日の会議までにまとめておいてくれ。」
とギルドマスターは言い、手帳を後ろに控えていた秘書に手渡し、
「少し飲むか?」
とヴィリーに言い、執務室を出て行った。
NOW LOADING……
「なっ……!?」
翌日、ギルド会議室。
高官たちは一枚の資料を見て目を丸くしていた。
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ジンオウガ特異個体・雷神の生態
1、身体的特徴について
雷神は生後4か月にも拘らず、すでに成体とほぼ変わらない大きさを持っている。
また雷神は、翼を持ちまだ完全ではないものの飛行が可能である。
長距離の飛行は難しいと思われるが、今後の成長によっては変わることもあり得る。
2、攻撃等について
雷神は帯電をもはや雷光虫に頼っておらず、背中の「雷殻」とでも呼ぶべき甲殻での発電が主となっている。
また、電竜の放つブレスと酷似したブレスも放った。
更に水を吐きそこに電気を放つことにより、簡易的なシビレ罠を展開。獲物を捕縛したことから高い知性を持つと考える。
3、街への影響について
雷神は調査者が30分以上至近距離で観察を続けても調査者に危害を加えなかったことから、友好的なモンスターと考える。
以上のことから、雷神狩猟の必要はないと考える。
調査者 ヴィリー・アストレーゼ
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「まさか…ジンオウガが友好的になるとは…」
「しかしいくら友好的とはいえここまで知性があるとやはり危険なのでは?」
「右に同じく。やはり狩猟はした方がいいのでは…」
「静粛に!」
ギルドマスターの一言で静まり返る会議室。
更にギルドマスターは続ける。
「友好的で知性がある。これこそアイルーと同じではないか。アイルーは人間に危害は加えない。それと一緒だ。」
「いやしかし…」
と一人が言いかけたのを遮り、
「ともかく!雷神の狩猟はしない。これからもヴィリーに調査は続けてもらう。以上!さて、次の議題に移ろう。」
多少強引でも、自分が正しいと思ったことを突き通す。
そんなことをしないとギルドマスターはやってけない。
「因果な仕事だなぁ…」
と、どこかで呟いたかもしれない。
NOW LOADONG……
「グオォォォ!」
「グオオォォォォン!」
俺は今、この渓流の主と思われるディノバルドと交戦状態に入った。
初めてこいつの存在を知ったときは、何でだよ!渓流の主ってジンオウガじゃないのかよ!
と思ったが、渓流の主になるために、俺はこいつを倒す!
手始めに雷光虫弾を放つ。被弾して仰け反るディノバルド。
ディノバルドは口の中で炎を吹き、赤く熱された口にその刃の如き尾を咥え、十八番の大回転斬りを放つ。
俺は尾を避けようと跳び下がった。しかし大回転斬りが避けられると悟ったディノバルドは回転の勢いそのままに突進し、俺の足にかみついた。
くそっ!まさかこいつ、火球を零距離で打つつもりか!?それはまずい!
まだ火耐性が強くないのに…
よし!ここは一、二枚甲殻がいなくなっても構わん!逃げる!
俺は全力で翼を振り、ディノバルドから離れた。
しかしそれはディノバルドの思う壺だった。
ディノバルドは飛び上がり、その尾を振り下ろす。
俺の胸に紅い十文字が刻まれ、俺は地面に落ちた。
「グオォォォォォォッ‼」
ディノバルドが勝鬨の咆哮を上げる。しかしその頭に雷球が直撃し、ディノバルドは転倒した。
ふっふっふっ、油断大敵だぜ。渓流の主さん?真帯電状態に移行!
「グオォォォォォォ!」
「グオオォォォォォォン!」
さあ、第二ラウンドの始まりだ!
俺は突進し、拳を振り上げる。当然、ディノバルドは避ける。
かかった!ふふっ、そこにはシビレ罠があるんだよなぁ。
罠にかかり悶えるディノバルドに俺は総攻撃を開始した。
雷球を十連発。突進。零距離プラズマブレス。さっきのお返しだ!
ここでディノバルドは罠から解放された。頭を振るディノバルドの頭に俺は全力のお手を叩き込んだ。
頭の甲殻が砕け、怯んだディノバルドは足を引きずり逃げようとする。
逃がさんよ!最大出力!プラズマブレス!そして雷球!
俺ができる最大火力の攻撃がディノバルドの背中に直撃。ディノバルドは地に倒れ伏した。
やったっ…!でも胸の傷が痛むな。こいつを食べてもう寝るか。
頂きます。
ムシャムシャゴクンッ
………何じゃこの硬い肉は?何というか…肉の締まりすぎというか…まぁ美味しくはない。これは言える。
ふぅ…さて、寝ますかね。
おやすみなさい。
NOW LOADING……
翌月。俺は旅立つことにした。苦手だった長距離飛行もできるようになったし、問題ない!
旅の目的はただ一つ!強く成る!俺は渓流の主になった。でもあのイビルジョーのようにとんでもなく強いやつもいる。
もし今の俺があいつと出会ったらもう、瞬殺だろう。この命を少しでも長く持たせるために、俺は強く成る!
まずは砂漠に、さあ行くぞ!
NOW LOADING……
お、そろそろかな?俺は高度を下げ、地面の様子を見た。そこに広がっていたのは溶岩だった。
地底火山か…まだかな?にしてもあっついなぁ…
そんなことを思っていると、後ろから何かが迫ってくるのを感じ、さらに高度を下げると炎が頭の上を通り過ぎて行った。
あっぶねえなぁ…何かいるのか?
そう思い、降り立ったのが間違いだった。
そこに居たのは、まさに悪魔。
リオレウスのような風貌だったが、その甲殻は黒ずみ、その殺気からは純粋な破壊衝動を感じられた。
妖しく光る紫の瞳を持つその龍は硬直して動けない俺に向けて、焔を放った。
もはや焔なのかと疑うほどの熱量だった。
死の焔が迫ってくるのを感じながらも、俺は動けなかった。
そして、死の焔が俺の体を包み、俺の意識は暗転した。
いかがだったでしょうか?
少し雷神の生態をまとめてみました。
戦闘シーン、今回は頑張ってみました。
私はディノバルドと戦ったことがないのでなんか間違っているかも?
次回は地底火山でアグナコトルとの決闘かな。
次回もお楽しみに!