真・恋姫†無双 仲帝国の挑戦 〜漢の名門劉家当主の三国時代〜   作:ヨシフおじさん

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 なんか無駄に引き延ばしてしまった気がするけど、やっと氾水関の戦いが始まります。
 


25話:戦火のいざない

             

 漢王朝の首都でもある洛陽は黄河の中流にある支流の洛水と、黄河本流に挟まれた位置にある。大量消費地である大都市・洛陽を支えるためには、その二つの河川を利用した水運が不可欠であり、港がいくつも整備されていた。

 

 黄巾党の乱や董卓の専制によって以前より衰退したとはいえ、依然として港には多くの商品――食料や衣服、木材、香辛料、酒に奴隷、各種日用品など――が行き交い、それを扱う商人と客との間で駆け引きが行われている。

 その光景は夕暮れになっても衰えることなく、沈みゆく夕日が彼らを照らしている。船着き場でも依然として、あらゆる物資が船で大量に運びこまれていた。そう、実にあらゆる(・ ・ ・ ・)物資が。

 

 

 

 港からやや離れた位置には、腕を組んで歩いている一組の男女がいた。女の方は胸元と背中が大きく開いた煽情的な服装をしており、隣に立つ男に体をすり寄せるようにして、何かを囁いている。傍から見れば、これから一夜を共に過ごそうとする娼婦と客に見える事だろう。

 

「どうかしら?アタシ達の商品(・ ・)の感想はいかが?」

 

 劉勲は慣れた様子で相手に胸を押しつけ、わざとらしく薄い笑みを浮かべる。

 

「いやはや、実に申し分ない。これならば、私の雇い主(・ ・ ・)も喜ばれるでしょう。」

 

 話しかけられた男の方も、それに応じて苦笑しながら問いに答える。

 正直、この女は手際の良さは予想以上だった。これだけの商品(・ ・)があれば、自分の雇い主――王允――も喜ぶであろう。

 

「取引先との信頼関係を深めていくことは、アタシ達の商会(・ ・)にとっても望ましいことですわ。……それはそうと、そちらの人事異動(・ ・ ・ ・)の段取りは進んでいらっしゃるのかしら?」

 

 相変わらず微笑みを絶やさず、劉勲は相手の内面を探るように尋ねる。

 世間では董卓が完全に朝廷を乗っ取り、独裁を敷いていると見なされている。だが、それは反董卓連合側――特に袁紹軍――のプロパガンダであり、実際には董卓軍を操る張譲の宦官勢力と、司徒の王允を始めとする反宦官勢力の二つの勢力が、依然として水面下で争いを繰り広げていた。

 

 董卓軍を手に入れた事で、張譲の宦官勢力が一時優勢になったものの、反董卓連合軍が結成されたことで状況は変化した。連合に対抗するため、張譲はやむを得ず軍の大部分を洛陽から移動させた。用心深い張譲はそれでも5万の官軍を洛陽周辺に残していたが、もうすぐ動かさざるを得ないだろう。

 

 

 理由は董卓軍軍師の賈駆にある。彼女は囚われの董卓を救出する為、どうしても洛陽の官軍を動かす必要があった。そこで彼女は劉勲の助言を受け、敢えて反董卓連合軍に敗北することで自軍を虎牢関まで退却させる事を部下に命じていた。そうなれば、流石の張譲も重い腰を上げざるを得ない。

 

 虎牢関に兵力を集結させた両軍が争い、互いに疲弊した時こそ、王允ら反宦官勢力が人事異動(・ ・ ・ ・)――宮中クーデター――を起こす絶好のチャンスだ。

 

 

「……と、言いますと?」

 

「いえ、別に深い意味はありませんの。ただ、出来れば今後もそちらとは良き取引相手であり続けたいので。異動時に降格(・ ・)されて、あまり辺鄙な所に転勤(・ ・)されると少々困りますわ。」

 

「ご心配なく。御気遣いには感謝いたしますが、憂虞には及びません。私の雇い主(・ ・ ・)必ずや(・ ・ ・)出世(・ ・)なさるでしょう。近いうちに言葉だけではなく確固たる行為で、今の発言が嘘偽りで無い事を示しますよ。」

 

「そう言っていただけると心強いですわ。やはりそちらを取引先に選んで正解でした。」

 

 愉快げに、余裕を崩すことなく微笑む劉勲。可憐でありながら、その裏に毒と棘を隠し持った花のような妖艶な笑み。

 

 

「……ねぇ、せっかくですし、これから夜の洛陽でアタシとご一緒しませんこと?最近仕事で疲れてるし、たまにはこう、息抜きとかしたくなるの。」

 

「そういえば先ほどから一つ聞きたかったのですが、どうしてわざわざ娼婦のような格好を?いくら女性の商人や役人は数が少なく目立つとはいえ、他にも選択肢はあったでしょうに。」

 

「お気に召さない?……露出を多めにすれば喜んでいただける思っていましたのに。……と、いうのは半分冗談で、遅くまで港で男と会話してても不自然じゃない女は、娼婦ぐらいのものだと思っただけのことよ。」

 

「確かに、大抵の女性はこの時間には、家で食事の準備でもするのが普通ですね。……で、先ほどのお誘いなのですが、残念ながら私はこれから雇い主に報告する義務がありますので。」

 

「あら、つれない態度ね。仕事熱心なのは構いませんけど、休息と人づきあいも適度にしなさいな。仕事で体を酷使して病気にでもなったら元も子もないでしょう?」

 

「……覚えておきましょう。」

 

 

 

 相手は丁寧に一礼すると、足早に立ち去って行った。既に日は沈み、辺りも暗くなっている。街を照らすものといえば、宿屋や酒場からかすかに漏れる灯りと月の光のみ。

 

「あーあ、振られちゃった……なーんてね。」

 

 劉勲は一人で苦笑した状態で、のぼり始めた月に照らされる洛陽の街を見つめていた。これから自分達、いやこの中華で力のある者全ての生贄にされるであろう街を。

 張譲、賈駆、王允、袁紹、曹操、そしてこの自分。それぞれが、別々の思惑を持って目的の為に互いを利用する。

 

 だが、董卓の専制に伴う一連の騒動で、一番の被害者になるのは間違いなく洛陽に住む一般の民衆だろう。董卓軍を裏で操る宦官勢力に、彼らに対抗する反宦官勢力、そして反董卓連合。誰もが表向きは「国の為」という大義名分を掲げているが、国の中心であるはずの首都がその犠牲にされるというのはなんとも皮肉な事態だ。

 

 

「……さてと、役者も全員揃ったみたいだし。賈駆に準備が整った事を伝えたら、いよいよ開幕ね。そしたらアタシに出来る事は、せいぜい筋書き通りに進んでくれることを祈るだけかしら?」

 

 

 今回、劉勲ら袁術陣営の目的は終始一貫して変わっていない。中央人民委員会の決定は「孤立を避けつつ、国力を回復させ、突出した脅威の出現を防ぐ」こと。

 孤立を避けるべく「反董卓連合への参加」、国力の回復――とりわけ弱体化の著しい軍事力を回復させるべく「董卓軍の軍事力の確保」、突出した脅威の出現を防ぐべく「諸侯の勢力均衡」の3点のみ。

 

 「諸侯の勢力均衡」の為には、何としても最大勢力の董卓軍――を裏で操る張譲――の力を落とさねばならない。つまり官軍を含む董卓軍には反董卓連合軍に負けてもらう必要があり、董卓の救出も目指す賈駆と組むことでワザと董卓軍が敗北するよう仕向けた。

 

 連合軍に敗北すれば張譲は全兵力を前線に出さざるを得ず、洛陽の警備は薄くなり、董卓の救出は容易となる。勢力均衡の為に董卓軍に負けてもらいたい袁術陣営と、董卓救出のために、洛陽の官軍を引き摺り出す大義名分を欲する賈駆の利害が一致した形だ。

 

 

 そして董卓救出後は、董卓軍は袁術軍に編入される予定だ。反董卓連合軍は政治的な事情から「董卓が暴政を敷いていなかった」という事実を認める事はないだろう。それゆえ董卓を脱出させ、行方不明あるいは死亡扱いさせた後もそれを匿う勢力が必要になる。

 劉勲と賈駆の交渉の結果、袁術軍は呂布を始めとする董卓軍の軍事力を手に入れる代わりに、董卓を匿うリスクを受け入れる事が決定された。

 

 だが、董卓軍が反董卓連合との戦いで完全に壊滅してしまっては流石に困る。そこで頃合いを見計らって王允ら反宦官勢力によるクーデターを洛陽で発生させる。董卓軍及び官軍を混乱させた後、そのまま空中分解させるのだ。

 後は連合軍が虎牢関を抜く前に、ドサクサに紛れて董卓軍兵士を降伏させ、袁術軍に編入するなり何なりすればよい。

 

 

 最大勢力であった『董卓軍』は張譲、王允、そして西涼から来た本来の『董卓軍』の3つに分裂する。最後の勢力は袁術軍に編入され、残りの前二者も潰し合い、どちらが勝って皇帝を得たとしても突出した脅威には成り得ない。

 董卓は行方不明あるいは死亡扱いとなり、反董卓連合はどの諸侯も皇帝を得られないまま、「逆臣、董卓を討つ」という大義名分を無くしたために解散せざるを得ない。それは今回の董卓軍のように、突出した脅威の出現を防ぐことに繋がるのだ。

  

 

「……という訳で、アタシも自分の仕事はだいたい終わったし、暫くは好きにさせてもらうとしますか。それに……個人的に気になる事もあるし。」

 

 誰に聞かせるでも無くそう呟くと、劉勲の姿は夜の洛陽へと消えていった。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 それから数日後、反董卓連合軍の陣。

 

 

 「おーっほっほっ!雄々しく、勇ましく、華麗に進軍ですわ!」

 

 

 洛陽で劉勲達がシリアスやってるとは露ほど知らず、袁紹は今日も絶好調だった。

 総大将である袁紹の号令の元、やっとのことで重い腰を上げた反董卓連合軍は洛陽に向けて順調に進軍し、氾水関に到着した。氾水関までは特に大きな戦いも無く、むしろ連合軍内部でのいさかいに気を使うような平和な日々が続いた。

 

 例を一つ挙げるならば、兵站を任された袁術軍が勝手に物資を着服したり横流をしてたのが、気まぐれでその辺をフラフラ出歩いてた北郷一刀にバレた、とか。おかげで隠蔽工作の為に劉備軍に多めに物資を供給(ワイロではない、出血大サービスだ)する羽目になり、しかもそのしわ寄せが孫策軍に行ってしまい、キレた孫策が袁術の天幕に殴りこもうとして袁術軍親衛隊相手にリアル三国無双したり。

 

 

 そんなこんなで、氾水関攻めでは本陣に袁紹軍、その後詰めに袁術軍が控え、第2陣は曹操軍と孫策軍(袁術軍の一部が監視&おこぼれ狙いで付いている)、馬騰軍と公孫賛軍は曹操の指示により、機動予備として両側面に配置されていた。

 そして肝心の先鋒は、劉備軍が務めることとなった。先陣は栄誉ある仕事であったが、もちろん危険も一番大きい。また、栄誉とは常に他者の嫉妬を買うもの。例え勝利したとしても、その後にいらぬ妬みを買う事は少なく無い。それはそれで面倒なのだ。

 

 袁紹としては、ただ厄介な仕事を弱小勢力の劉備軍に押しつけただけなのだが、曹操はこれをかなりの英断と判断していた。

 

 

 今回のような様々な利害が絡み合う連合軍では、どうしても「貧乏くじ」を誰かに押しつけねばならないが、押しつけられた方は当然不快だろう。どこかの諸侯に無理やり押しつけて後々禍根を残せば、戦後の外交上不利になることは否めない。

 その点で劉備軍は所詮一義勇軍であり、仮に劉備軍の不興を買おうと大した損失にはならない。

 

 また、先陣を押し付けた相手が勝利した場合は相対的に自身の名声が低下する。反董卓連合軍の中で単独で氾水関を抜ける可能性のある勢力は、袁紹、袁術、馬騰、公孫賛、曹操の5陣営。

 袁紹としては、先陣を務めたくはないものの、かといって先陣を務めた相手に名声を取られるのも気に食わない。

 見たところ劉備軍の兵力は一万にも満たず、まず氾水関を抜けることはないだろう。先陣は栄誉ある仕事だが、負ければ栄誉など得られない。

 

 

「面倒事は全て押しつけて、手柄も渡さない。そして負けても敵の力を削げる上に相手の情報も得られる、か。もし麗羽がここまで考えて劉備軍に先陣を押し付けていたとしたら、侮れないのだけど……」

 

 どうせその場の思いつきで決めただけだろう、同門の友人の事を思いながら曹操は小さく苦笑していた。あの幼馴染は昔から何も考えていないようで、妙に悪運が強い。適当にやったことが実は最良の選択だった、なんて事もよくあった。

 

「それはそうとして……いつまで待てばいいのかしらね?」

 

 現在、曹操がいる場所は連合軍の第2陣であり、約2万の兵が彼女につき従っている。

 その前には劉備軍が展開しており、先ほどから門に向けて挑発行動を繰り返していた。力押しで城を攻め落とせないならば、内部から裏切り工作でも仕掛けるか、開城交渉をするか、持久戦の3択がメジャーな手段である。

 とはいえ、劉備軍には董卓軍内部に内通者もいなければ、持久戦が出来るほどの時間も兵糧も無い。根気強く挑発行動を続けているも、氾水関に動きは見られない。

 

「一応、麗羽に頼んで攻城兵器を用意させてはいるんだけど……」

 

 正直なところ、曹操自身は正攻法で氾水関を落とすしかないと考えていた。

 攻城戦の特徴の一つは、不確定要素が少ないという点である。刻一刻と流動的に戦況が変化する野戦に比べ、攻城戦では戦況が硬直的であり、単純な兵力差が大きく影響する。よって戦いが始まる前から結果はほとんど見えており、今回に関しては反董卓連合軍の勝利は約束されていた。

 しかし、逆にいえば相手の裏をかきづらく、どんな名将であってもパターン化された攻撃を繰り返すだけの単調な戦闘に陥り易い。大きく負ける事も無いが、一定の損害は出てしまう。

 

 故に曹操は正攻法を前提に、攻城兵器を使って少しでも消耗を抑制しようと考えたのだが、何せ攻城兵器は金がかかる。反董卓連合軍の参加者の中で、十分な数の攻城兵器を揃えられるのは袁紹と袁術ぐらいしかいない。何だかんだで評価の低い袁家ではあるが、こういう時にはやはり『名門の力』のようなものを嫌でも思い知らされるのだった。

 

 

「……いつかは私も、攻城兵器を自前で用意できるようになりたいわね。いつまでも麗羽に頼るわけにもいかないし。」

 

 曹操が感慨深げに言って陣地に戻ろうとした、その時――

 

 

「――華琳様、氾水関から敵が出てきました!敵は『華』の旗を掲げています!」

 

 

 荀或が慌てて駆け込んでくる。。敵がわざわざ有利な場所を捨てて出て来たのだから、本来はもう少し喜ぶべきなのだが、荀或の顔にはそういった表情は見られない。どちらかといえば困惑と焦りの色が見えた。

 

「申し訳ございません!まさか、あんな安い挑発に乗せられるとは思わなかったのでまだ部隊の展開が……!」

 

「焦らなくていいわよ、桂花。敵がここに来るまで、まだ時間はあるわ。」

 

 珍しく慌てる荀或を、愛でるように見つめながら、曹操は口元に笑みを浮かべる。本当に、世の中何が起こるか分からないものだ。だからこそ、面白い。

 

「単調な戦いになると思っていたのだけど……おかげで退屈せずに済みそうね。」

 

 自分や荀或のように「理」で物事を考える人間は、往々にして相手も自分と同じように「理」で考えると思いがちだ。曹操自身も正直なところ、董卓軍が野戦に出てきたことに軽い驚きを覚えていた。

 だが、彼女のような優れた指揮官にとっては野戦こそが本懐。むしろ望むところだ。

 

「桂花、すぐに春蘭達に部隊を展開させるように伝えて。後は、念のため麗羽達にも伝令を送りなさい。」

 

「はっ!」

 

「……それから、馬騰軍と公孫賛軍にも出撃の要請を伝えて。“連合軍の勝敗は、貴公らにの双肩にかかっている。至急、準備を整えられよ”、と。」

 

「……かしこまりました、華琳様。」

 

 慣れた仕草で礼をすると、荀或は伝令に命令を飛ばすべく天幕を後にした。

 

 

「さっさと起きろ!急げ、敵襲だ!」

 

「嘘だろ!?城攻めになるってお偉方は言ってたぞ!?」

 

「知るかそんなもん!とりあえず武器持って整列しろ!」

 

 曹操が懸念した通り、連合軍の陣営では急な董卓軍の攻撃によって混乱が生じていた。まさか董卓軍が防御に有利な拠点を捨てて、野戦に出てくるとは誰も思っておらず、殆どの人間は油断しきっていた。

 

「おい、そこのお前!逃げずに戦え!それでも兵士か!?」

 

「い、いやだ!なんで家から離れて、こんなトコまで来て戦わなきゃならないんだ!もう故郷に帰りてぇ!」

 

「お願いだ、後生だから見逃してくれぇ!来月には子供が生まれるんだ!」

 

「戦場ではそう言うこと抜かすヤツから死ぬんだよ!死にたくなけりゃ、とっとと武器を持て!」

 

 結果的だけを見れば、華雄達は連合軍に奇襲をかけた形となっている。即座に臨戦態勢がとれたのは、劉備軍を除けば、曹操軍と隣にいる孫策軍、やや後方に控えている馬騰軍と公孫賛軍の4陣営だけであった。

 

 今のところ、先鋒を務める劉備軍が華雄軍を押し止めているが、それもいつまで持つか分からない。流石に数の差が絶望的であるため、連合軍が完敗する可能性は低いだろうが、放っておけば大損害を被る。

 

 

 しかし、この状況にあって曹操の表情は、どこか楽しげですらあった。

 

 ――ついに、始まる。

 

 ようやく実感できた。これは『戦争』だ。

 今まで宮中で外戚や宦官が行ってきた暗殺やクーデター、謀殺とは話が違う。既に漢王朝の権威は衰え、残る最大勢力の董卓を倒せば世の中は大きく動く。

 それは野心を刺激された、全ての諸侯を動かす原動力となるだろう。

 

 

 

「我は天道を歩む者――。」

 

 

 期待に胸を躍らせ、居並ぶ諸侯の陣を見渡す。

 見る者を魅了する瞳に覇気を宿らせ、柔らかに、そして不敵に笑う。

 

 

「天命は我にあり。さあ、英雄諸侯よ――」

 

 

 共に覇道を進む仲間に――

 

 まだ見ぬ好敵手に――

 

 この大地に生きる、全ての英雄に――

 

 

 覇王の口から、挑戦の言葉が紡がれる。

 

 

 

「――この戦乱の世で、共に舞おうではないか!」

        

            

 




 昔の攻城兵器ってアホみたいに値が張ったそうです。その割には不便でかさばるわ、威力は微妙だわで、攻城側の攻撃力が籠城側の防御力を上回るようになったのは16世紀あたりに大砲が改良されるまで待たないといけません。
 もっとも、すぐにヴォ―バン式要塞が出てきたり、それから200年ぐらい後には機関銃が発明されたりするので、攻城戦では常に多数の資金と人命が消費されたそうです。
 貧乏な劉備軍や曹操軍にとっては、出来ればあまりやりたくない戦でしょうね。
 

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