闇の王子の幻想入り   作:タルタルト

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ハーメルン始めての投稿です。
よろしくお願いします。


紅霧異変の章
第1話 周期点


ーーさようなら、アイリスーー

闇の王と、その後継者はもつれ合う様にして一つの島に落ちる。

そして、魂尽きた様に掻き消えた。

 

 

 

これは、あるはずのない「もしも」のお話。

 

 

 

 

「…………う……ん…………」

俺は、もう少し深い眠りの余韻を感じていたいと言う欲に抗って、目を開けた。

「何処だ……? 此処は……」

そう零しながら立ち上がった俺……闇の王子 テルは、全く見覚えがない場所にいた。

さっきからずっと頭が痛い。始祖のルーンの光を浴びすぎただろうか。ふと手に妙な感覚がすることに気づく。

「これは……? 手紙か……?」

『これを読んでいると言う事は、テル様はもう黒の王国には居ないのでしょう。

テル様と陛下が始祖のルーンによって消息不明になってから、必死に捜索させ、発見した所で兵が誤って転移の秘術を使ってしまい、今テル様がいる場所に転移されたと言う事です。テル様の居場所を特定する事は、最低でも一月以上はかかる様です。

足りない事は、随時報告致します。

ヴァルアス』

と言う手紙に、俺は、思わず肩の力を抜いてしまう。どうやら、まだ俺が闇の王を斬った事はヴァルアス達には知られていない様だ。

いくら闇の王を斬ったとは言え、師匠の一人に恨まれたくはない。まあ報告出来ると言うなら、助けて貰いたい所だが……。まあ、この際そこは置いておいてだ。ヴァルアスがまだ自分の事を仲間だと認識している事を確認し、俺は辺りを見回した。今自分が居る場所は、霧が濃い湖のほとりらしい。 緑が豊富なので、ヴァルアスが言っていた通り黒の国ではまずないだろう。かと言って白の国にも見えない。頭を捻らせていると、俺の頭上に空飛ぶ箒(の様な物)にまたがり、白黒の服を纏った少女が駆けた。

「なんだ⁉︎」

思わず狼狽える。すると、彼女が飛んで行った先に赤い大きな館が姿を現した。 霧が濃くて、気づいていなかったのだ。

本能が「危険」と言っているが、他に行く宛がない為、彼女を追い、その館に向かう。

例の館にはすんなりと入れた。窓が相当大きかったため、翼を生やした状態でも容易に潜入できた。だが、彼女を見失ってしまったらしい。

まあ、それはいいとしてだ。思わぬ問題は、この館の広さにあった。

「迷った……」

まさかこんな所で迷うとは思わなかった。さっき入ってきた窓まで分からなくなる始末だ。

途方も無く長い廊下を歩き終えると、目の前に大きな扉が見えた。どこかに繋がっているだろう。そんな希望を持ちながら扉を開けると、

まず目に入ったのは赤い色の壁と、鎖と大量の人形だった。

赤い部屋と鎖に思わず目を見開く。呆然としていると後ろから声が掛けられた。

「あなたはだれ……?」

振り向くと、色とりどりの結晶がついた翼と、赤い服を身につけている少女が俺の方を向いて首を傾げていた。

to be continue……

 

 




多くの人が見てくれるといいなぁ
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