恋姫バサラ 革命 呉編 紅き虎と天の御遣い   作:双龍

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お久しぶりです双龍です、中々更新できずに申し訳ありません、この暑さにさらには少しスランプ気味でかなりまいっております、それでは三話をお楽しみ下さい。


3話

信玄達は草原を進んだ、すると少し先から武器のぶつかる音が聞こえてきた。

 

「止まれ!」

「どうしたんですか?」

「武器のぶつかり合う音じゃ、佐助先に行って様子を見てきてくれ」

「御意」

 

佐助はそれだけ言うと偵察をするため、信玄たちの前から消え偵察に向かった。

 

「幸村気を抜くでないぞ」

「はっ、お館様」

「一刀お主は戦えるのか?」

「じいちゃんから剣道は習いましたけど、人を斬るための武術じゃないので」

「一刀よワシ等から決して離れるでないぞ(一刀の世界は平和なようじゃな)」

 

一刀はコクりと頷くと偵察に行った佐助が現れた。

 

「どうじゃった佐助」

「戦ってる人数は二人しかも相当な手練れですねありゃ」

「そうか、お主は分身じゃな?」

「はい」

「なら本体に伝えよワシ等もそっちに向かうから引き続き見張るように、とな」

「御意」

 

佐助はそう言い残すと信玄たちの前から再度姿を消した、そして信玄たちも佐助の待つ場所にゆっくりと向かった、そして少し進むと鋼のぶつかる音が大きくなっていった、すると信玄たちの少し先に二人の女将が戦っているのが見え、少し離れたところの物陰に佐助が隠れているのが見えたので、信玄たちはまず佐助に近づいた。

 

「どうじゃ佐助」

「俺様が来たときにはすでに戦ってましたからね」

「そうか、それにしても報告通り二人とも中々やるわ」

「はい、武人の血が騒ぎますな」

「どうしますお館様、止めます?」

「止めるのも惜しい戦いじゃがここが何処だか早く知りたいからな、ワシが行ってくる幸村達はここで待て」

 

信玄はゆっくりそして堂々と孫策たちに近づいていった、すると二人は突然戦いをやめ近づいて来る信玄に目を向けた。

 

(凄い闘気だわ、まるで母様が目の前にいるみたい、この子に加えてこんな化け物みたいな奴も相手にしなきゃならないのかしら)

(何この人、凄い闘気まさかこいつの仲間!?)

 

二人は互いの顔を一回だけ見ると、すぐに信玄に目を向け武器を構えた。

 

「そう身構えるな、何も勝負をしに来たわけではない、ここは何処だか尋ねたくてな」

 

二人は信玄が戦う気は無いと言っても構えを解かなかった、すると信玄の問に騎馬武者の女の子が答えた。

 

「ここは揚州刺史劉耀様の勢力圏だよ」

(劉耀じゃと?何かの冗談か?、いやこの娘の目冗談を言っているようには見えん)

 

信玄が考えていると、今度は孫策が信玄に剣を向けて問いかけた。

 

「今度はアタシからの質問よ、貴方は何処の誰?」

「さっき武田信玄と名乗ったが?」

「その名前に聞き覚えがないわ、貴方程の闘気を持った武人ならこの大陸に名前が通っていてもおかしくない、でも私は貴方の名を初めて聞いたわ、さあ私の問に答えなさい!!」

(ほう、この娘中々の覇気を持っておるわ、まだ弱いがゆくゆくは国を納める器になるかもしれん)

 

信玄がそう考えていると今度は騎馬武者の女の子の方も信玄に武器を構えた。

 

「その問いの答え、私も興味があるな~答えてくれない?」

「ならば答えよう、ワシ等は自分の屋敷にいたが突如奇妙な銅鏡を持つ少女が現れ、その少女に銅鏡を見せられると光に包まれた、すると気づいたらこの先の草原で倒れていた、というわけじゃ」

(!?、この先に倒れてた?、じゃあ母様が見た星に乗ってきたってこと?あまりにも突拍子も無い話、簡単には信じられないわ、でもこの男が嘘を言っているようにも思えない・・・)

 

孫策は色々な考えを巡らせていた、だが騎馬武者の女の子の方は何が何だか分からないといった表情をしていた、しかし二人とも信玄の話を聞いたが武器を納める気配は無かった。

 

「武器を納めてはくれぬか?」

「無理ね、貴方の目を見て嘘を言っていないとは思うけど、内容が内容だわ」

(まあそうじゃろうな、ワシもこやつ等の立場なら疑う、なら!!)

 

信玄は突如バックステップをして二人から距離をとると斧を構えた。

 

「なんのつもり!?」

「信じてもらえぬのなら武人の対話をしようと思うてな、お主もこうしたかったのではないか?」

 

信玄の突然の言葉に騎馬武者は武器を持つ手に力が入り、孫策はというとケラケラ笑いだした。

 

「あらバレてたの?、実はさっきから貴方の闘気に当てられてね、殺りたくてうずうずしてたのよ!!」

「ちょっとあんた」

「ごめんなさい、貴女との勝負は後回しにさせてもらうわ」

 

孫策は騎馬武者に謝った、すると騎馬武者もニヤリと一笑いすると信玄に向き合った。

 

「悪いけど闘気に当てられたのはアンタだけじゃないんだな~アタシもうずうずしてたんだよ、この順番は譲る気はないよ」

「ならば二人でかかってくるが良い、ワシはいっこうに構わん」

 

信玄の言葉に岩影から見ていた一刀が幸村たちに問いかけた。

 

「幸村さん良いんですか!?信玄さん一人で」

「お館様がお決めになったこと、某は口を挟めぬ」

「そんな、佐助さん」

「まあ、問題はあの綺麗なお嬢さんたちが大変なことになるってことだけかな」

「え?」

「まあ黙って見てなって事だよ」

 

心配する一刀とは裏腹に佐助は信玄の心配を全くしておらず、それどころか相手の心配をしていたのである。

 

「さあ遠慮せず二人で来るがよい!!」

「そうね、なら遠慮なくそうさせてもらう?」

「どっちも譲らないんじゃそうするしかないね~、でもアンタとの決着はこいつを倒してから必ずつけるよ」

「挑むところよ!!」

 

二人は闘気を剥き出しにし信玄に向かっていた、信玄も二人を迎え撃たんと斧を持つ手に力を入れた。

 

二人は出会ったばかりとは思えないコンビネーションで信玄相手に間髪いれない攻撃を繰り出していた、しかし信玄はそれをすべて防御していた。

 

(鈍重なデカい斧を持ってるわりには素早い防御ね)

(アタシもコイツもそこそこ出来る方だと思ってたけど、この人は格が違うね)

(斬り合っていたとは思えないほどの息の合いようじゃな、しかし床にこもっていたせいか身体の動きがやはり固いのう、そろそろ大技を繰り出すとするか)

 

信玄は渾身の力で斧を横に振り二人を吹き飛ばし、無理矢理距離をとった。

 

「疾き事風の如し!!」

「「!?」」

 

信玄は斧を振りかぶると自身を独楽のように回しながら孫策たちに迫った。

 

「くっ!?」

「!?」

 

孫策たちは突然の信玄の攻撃に防御した、しかし攻撃の勢いに押されて二人とも弾き飛ばされた、信玄は孫策たちを弾き飛ばすと回転を止め今度は斧を縦に振りかぶった。

 

「追撃よ!!、動かざること山のごとし」

 

信玄は振りかぶった斧を地面に向かって振り下ろした、すると孫策たちが落ちる地点の地面が隆起し地面が盛り上がった、そして孫策たちは盛り上がった地面に打ち上げられ受け身もとれず地面に落ちた、すると信玄はゆっくりと孫策たちに近づいて来た。

 

「くっ!?(やっぱり母様と一緒で次元が違う)」

「いたたた、ヤバイねこりゃ」

 

信玄と自分達の実力の差に二人は恐怖した、そして信玄は孫策たちの間近まで迫ってきた。

 

「少しは落ち着いたか?」

「「へ?」」

「大方ワシがとどめをさすと思っておったのじゃろうが、先程も言ったようにワシはここが何処だか知りたいだけよ、負けたと感じたのなら教えてはくれんか?」

 

信玄の言葉に孫策は戦意がなくなってしまい武器を下ろした、それと同時に騎馬武者も武器を下ろし、隠れていた一刀たちが信玄に近づいて来た。

 

「そうね負けてしまったし、貴方の問いに答えましょう」

「助かる、まずはそなた等の名前を聞かせてくれ」

「私は孫伯符」

「私は、大史子義だよ」

「「「「!?」」」」

(先程の劉耀の言葉でもしやと思っておったが、やはりここは過去の大陸か?、それにしても孫策かこれであの覇気に納得がいったわ)

「そ、孫策!?」

「あら?私の名をよく知ってたわね」

 

信玄たちは目の前にいるのが古の名将として名高い孫策や大史慈と聞いて素直に信じることはできなかった、それもそのはず孫策たちが活躍していたのは信玄たちよりも前の時代で国も違うそして一番の違いは信玄たちの知っている孫策たちは男なのである。

 

(しかしこの者たちの目は嘘を言っておらん、時を越えてきた一刀が居るぐらいじゃから、時をワシ等が越えたぐらいでは驚かんが、孫策たちが女とはな)

「ど、どういう事なんだ・・・」

「一刀よ、お主も孫策たちを知っておるのじゃな、しかもそれは男だろう?」

「信玄さんの方もそう何ですか?」

「うむ」

「佐助、某はさらに混乱してきたぞ」

「大将じゃないけど俺様も・・・」

「ちょっと何なのよ」

 

幸村たちが孫策たちの事で頭が混乱していると孫策がしびれを切らして話しかけた、すると信玄が驚いている理由を正直に孫策と大史慈に話した、自分たちが別の世界から来たことや、自分たちの知る孫策たちが男であることなど孫策たちに話した。

 

「アタシたちが男とはね、ぶっ飛んだ話ね」

「ワシもそう思うが、お主の目は嘘を言っておらん、それにその覇気も江東の小覇王の孫策ならば納得がいく」

「江東の小覇王・・・良い通り名ね、まあ貴女が別の世界から来たのは納得がいったわあの実力だもの」

「ふっ、あの程度まだまだよ、ワシは少し前まで床に伏せっておってなまだ身体が本調子ではないのよ」

「あれで本気じゃない?、ますます異常よ、ところで貴方たち行くところはあるの?」

「いや」

「なら大史慈貴女はどうするの?」

「へ?」

「劉耀のところに信玄たちを連れていくんじゃないの?」

「う~ん」

 

大史慈は君主である劉耀に流れ星を回収してこいと命じられたが、信玄たちの事を上手く説明する自信が彼女にはなかった。

 

「貴女が迷ってるなら私が連れていくわよ?、どう信玄?」

「今は少しでも情報がほしい、それにお主とは縁もあるしな、お主についていこう、お主等もそれでよいな?」

「今回はあんたに譲るよ、劉耀様には何もなかったって報告する」

「あら?ほんとに良いの?」

「うん、それにあんたのお仲間も来たみたいだし」

 

大史慈が孫策の後ろを指差すと黄蓋が馬に乗って走ってきた。

 

「策殿ー!!」

「じゃあアタシは行くよ、孫策、次は負けないよ」

「ええ大史慈、アタシも貴女には負けないわ」

 

大史慈は馬に乗り孫策との再戦を約束し去っていった、すると黄蓋が馬を降り孫策に近づいた。

 

「策殿ご無事ですか?」

「ええ公覆」

「この者たちは?」

「流れ星の正体よ」

「何と!?、ではこの者たちが天のみ遣いと紅き虎ですか?」

「ええ一緒に来てくれるそうよ、信玄彼女は宿将の黄蓋よ」

(ほう、この者が呉の宿将黄蓋か)

「黄公覆と申すよろしく頼む」

「ワシは武田信玄、隣にいるのはワシの臣下の真田幸村と猿飛佐助じゃ、そしてこの若者は」

「北郷一刀と言います、よろしくお願いします黄蓋さん」

(この者たち北郷以外は凄い闘気を秘めておるわ、大殿の行ったとおり面白いことになりそうじゃ)

 

黄蓋はこれから起こるであろう出来事に心を踊らせていた、そして孫策たちは信玄たち共に建業に向かった。

 

 




次回は孫堅と信玄の出会いを書きたいと思います、何時になるか分かりませんがなるべく早く投稿するようにします、それではまた四話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。
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