恋姫バサラ 革命 呉編 紅き虎と天の御遣い   作:双龍

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お久しぶりです双龍でございます、長らくお待たせしてほんとにすいませんでした、これから少しずつ進めて行きたいと思います。


8話

義弘は身の丈以上の大剣を担ぎ炎蓮を威圧した、炎蓮は武器を構えたが義弘の気迫に微動だに出来なかった。

 

(剣を担ぐだけで闘気が倍は違げぇとはな)

(担いだおいに近づけるのは真の武人だけね、孫堅どんおまはんはどげんね)

 

それを見ていた雪蓮たちも背中から嫌な汗が吹き出していた。

 

(剣を担いだだけでこれじゃ母様も迂闊には動けない)

(あの闘気を向けられ倒れずに武器を構えられるとは、流石は大殿じゃな)

(今ここにいる私たち全員が間に入ってもこれは止められんな)

 

義弘の威圧に炎蓮が動けずにいると義弘の方が炎蓮に話しかけてきた。

 

「どげんしたね?孫堅どん、まさかこの程度で臆したんじゃなかね?」

「ちげぇよ、どんな風に殺ろうか考えてたのよ、でもダメだな」

 

すると炎蓮は突然武器を構えるのをやめた、しかし義弘は気を抜かず剣を担いだままだった。

 

「ダメとは何がね?」

「やっぱり戦いに頭を使うのは俺の性分じゃねぇ」

「・・・・」

「やっぱり俺は気分に任せて剣を振るだけだ!!」

 

すると突如炎蓮は凄い速さで義弘の懐に入ると連続斬りをお見舞いした。

 

「ぐぅぅ、強烈な連撃じゃ」

「当たると思ったが以外と素早く動かせるんだな、その剣」

 

炎蓮が攻撃をする一瞬で義弘は自分と炎蓮の前に剣を挟み攻撃を防御した。

 

「この太刀はおいの魂、そしてこの太刀と共にいくつもの苦楽を共にしてきた、こんぐらいは当然ね」

「流石は信玄の世界の最強だな、武器は己の一部か」

「厳密に言うとおいの世界には戦国最強の異名を持つ忠勝どんちゅう男がおってな、二人で最強の名をかけて戦っとるのよ」

「当たり前だな最強って言うならやっぱり一人だ」

「耳が痛い言葉ね、何度も忠勝どんとは勝負しとるんじゃがいっこうに勝負がつかん、じゃがおいは思っとるいつかおいと忠勝どんの勝負にけりばつけ古き時代をおわらせようと、そして願わくばおいは忠勝どんとの勝負に勝ち、おいは新しき時代に倒されたいとな」

「分からねぇなどうしてそこまで若ぇ奴等のためになれる?」

「おいはこれまで沢山の若もんの命をこの太刀で絶ってきた、そしておいにも死が近づいてきた、そうなったらの何か若もんのためになることをしたくなったのよ、まあ老婆心ちゅうやつかね」

 

義弘はゲラゲラ笑いながら言ったが聞いていたものたちにはやけに悲しく聞こえていた。

 

(こんな人がいる、信玄の国の若い人たちは幸せね)

(島津殿、その気持ち良く分かりますぞ)

(だがこういう人物にこそ若い人間の育成をしてほしいと私は思うが)

 

雪蓮たちがそう思っていると炎蓮がフッと笑うと言葉を続けた。

 

「俺はまだそこまで思っちゃいねぇが、確かにガキどものことは気にかかるからな、でもよ義弘ここはお前のいた世界じゃないんだぜ?、ここでぐらい自分のために剣を振るってもいいんじゃねぇか?」

 

その言葉を受けると義弘は自分の太刀を見詰めた、そしてニヤリと笑うと剣を構えた。

 

「そうじゃな久しぶりにおいのために剣を振るうのも悪かねぇ、まさかこの年で道を示してもらうとはの、感謝するど孫堅どん!!」

 

そう言うと義弘は炎蓮に攻撃しようと向かってきた、炎蓮は出方を伺うため義弘の動きに集中した。

 

「行くどー!!示現流瞬撃」

 

義弘は炎蓮の手前で飛び上がり剣を寝かせて炎蓮に叩きつけようとした。

 

(剣を寝かせた?、どんな意図があるんだ、だがとりあえず)

 

炎蓮は当たるすれすれに右に避けた、そして炎蓮が元いた場所に剣が叩きつけられた、すると炎蓮はその隙に義弘に斬りかかろうとした、だが義弘はニヤリと笑っていた。

 

「甘いわー!!、示現流浮舟!!」

「!?」

 

義弘は斬りかかってくる炎蓮に向かって寝かせていた剣をそのまま右に振った、しかし炎蓮は寸前のところで防御した。

 

「馬鹿力が!」

「まだじゃ」

 

義弘は右に剣を振りかぶった状態でさらに連撃を炎蓮に浴びせた、炎蓮はまた防御したが義弘の剣圧で吹き飛ばされた、しかし炎蓮は受け身をとり剣を構えた。

 

(何て力だ、剣で受けたのにまだ手が痺れてやがる、しかもあんな隙のねぇ連撃を打ち込んでくるとはな、一矢報いるのがやっとか)

 

炎蓮がしたり顔でニヤリと笑うと義弘の体が斬れ一筋の血が流れていた。

 

(あの一瞬でおいの体を斬りつけるとは、やはりいつの世も虎の名を持つものは油断できん、ん?)

 

義弘が剣を構え直そうとすると近くの草むらから変な気配を義弘は感じた、そしてそれは炎蓮や雪蓮たちも感じ草むらを睨み付けた、

 

「こげん楽しか勝負邪魔すっとは、おまはんら礼儀が分かっとらんね?」

「たく良いところだったのによ、出てこいすぐに殺してやるからよ・・・」

 

全員が草むらを凝視していると広場の回りを白い装束を着たものたちが取り囲んだ。

 

「なんねこんものたちは」

「見たことねぇな、白いってことは件の黄巾の野郎共でもねぇし」

「母様!!」

「来るな!!、それよりもおめぇらは村に行け、コイツ等が向かってねぇとも限らねぇ」

「分かったわ」

 

雪蓮たちは村に向かって走った、そして義弘と炎蓮は背中合わせに立ち剣を構えた。

 

「義弘後ろは任せな」

「頼もしか、おまはんの後ろもおいに任せんしゃい」

 

時は少し戻り炎蓮たちが白装束を着た者たちに囲まれる少し前信玄と謙信の勝負が始まり、幸村とかすがたちはそれを少し離れた木の下で見ていた。

 

「やはり私では・・・」

「暗い顔してどうしたんだい♪」

「貴様何処から!?」

 

かすがの呟きに答えたのは木上にぶら下がった佐助であった。

 

「何落ち込んでんだよ」

「いや、やはり甲斐の虎はあの方にとって特別なんだなと思ってな」

「そりゃ宿敵だからな」

「甲斐の虎が倒れてから謙信様はもうこの世に興味が無くなったかのようだった、私がどれだけあの方のそばにいてもそれは変わらなかった、しかしそれを甲斐の虎は目の前に立っただけで謙信様の目を変えた、それが悔しいんだ」

 

かすがは拳を固く握ったすると彼女の手から血が流れるのを佐助は見た。

 

「ふーんなるほどね、でもさ俺様からしてみればお前だって上杉にとっちゃかなり特別だと思うけどな」

「私が・・・」

「ああ、確かにお館様も上杉にとっては特別だろうが、それはお前のとはまた違ったものじゃないのか?」

「・・・」

「俺様はお前や前田の風来坊がいなかったら今の上杉は無いと思うけどな」

「!?」

 

すると佐助はかすがの目の前に顔を近づけて満面の笑みを見せた。

 

「どうだ?元気出たか?」

「ふっ、まさかお前に教えられる日が来るとはな・・・!?」

 

かすがはふっと笑ったすると何処からか見られてるような視線をかすがや佐助そして幸村や慶次もそれを感じ武器を構えた、すると戦っていた信玄と謙信もその視線に気がつき剣激を中断し周りを見回した。

 

「謙信」

「どうやら無粋な者たちがいるようですね」

 

信玄と謙信が戦いをやめ一刀の方を見て幸村たちに合図を送った、すると一刀の近くにいた幸村たち全員が武器を構え辺りを見回していた。

 

「一刀、某たちから決して離れるな」

 

幸村と佐助は一刀を守るように一刀の後ろと前で武器を構えた、それを見ていたかすがと慶次も一刀を守ろうと四人で円形の陣を組んだ、そして信玄と謙信も互いに背中合わせに武器を構えた、すると森の中から孫堅たちのところに現れた倍を越える人数の白装束の軍団が現れた。

 

(こやつ等何者じゃ?)

(この気配人ではありませんね)

「黙りとは不気味だねぇ」

「気を抜くな慶次!!」

「佐助一刀を守るぞ」

「承知!!」

 

白装束の兵たちは二手に別れ信玄と謙信、そして幸村たちを囲み槍を向けた。

 

「この程度でワシが討てると思うてか!!、動かざる事山の如し」

「神烈!!」

 

信玄は大地を隆起させ謙信は高速で白装束の兵を斬っていった、しかし白装束の兵たちは次から次へと沸いて出て来ていた。

 

「千両花火!!」

「恋つづり!!」

「闇消!!」

「影舞いの術!!」

 

幸村たちも得意技を放っていくが倒れても白装束の兵は何処からともなく涌き出てくる。

 

(これはどっかに術者がいるな)

 

佐助はそう感じると神経を研ぎ澄ませ辺りを探りだした、そして佐助は突如手裏剣を少し離れた木の上に向かって投げた、すると戦ってた白装束の兵士が全員姿を消した。

 

「手応え有りってとこかな」

 

佐助は戻ってきた手裏剣をキャッチするとニヤッと笑った、するとその木の下から拍手が聞こえだした。

 

「流石は戦国でも指折りの忍、うまく隠れたつもりでしたが見つかってしまいましたか」

 

すると木の下から眼鏡をかけ導師の身なりをした男が現れた。

 

「主がこんな無粋なことをしたのか」

「申し訳ありません信玄殿、しかしどうしても殺したい男がいましてね」

「殺したい者じゃと?」

「ええ、そこの北郷一刀をね」

 

すると皆は一刀に目線を向けた、一刀はどうして自分が狙われているのか心当たりがなく戸惑っていた。

 

「俺は君にあったことないと思うんだけど」

「ええ、ですが私たちは貴方にどうしても死んでほしいんですよ」

「お主名は何と申す?」

「我が名は于吉、次は必ず仕留めて見せますよ」

 

そう言い残すと于吉は姿を消した、そして佐助とかすがが気配を探ったが見つけることは出来なかった。

 

(于吉、確か孫策を死に追いやる導師の名であったか?、その者が孫策ではなく一刀を狙うということは、一刀にはそれだけの価値があるということか・・・)

 

于吉の真意は分からないまま信玄たちが于吉の消えた方を見ていると後ろの草むらが動いた。

 

「誰だ」

「俺たちだ信玄」

 

草むらから現れたのは炎蓮と義弘の二人だった、話を聞くと二人のところにも白装束が現れたが急に消えたと言う、そして二人は信玄たちのところにも現れたと思い勝負を中断し信玄たちの元に来た、信玄は炎蓮と義弘と謙信連れ一刀から少し離れた、そして一刀の事や于吉の事を義弘や謙信に説明し出した。

 

「私たちの世界と似て非なる世界から来た少年ですか・・・」

「おいにはよう分からんが、あのわっぱはおいたちとは別の世界から来たちゅう事ね?」

「まあ簡単に言えばそういうことじゃな」

「しかし一刀を狙う理由が分からねぇな」

「それはワシにも分からん」

 

炎蓮は一刀にちらりと目を向けると次に義弘と謙信に目を向けた。

 

「とりあえずその話は後回しだ、謙信 義弘お前らの話をしてぇ」

「おいたちの話?」

「ああ、お前ら全員俺のところに来いよ、信玄にも言ったが在野で放浪するよりか情報が多く入ってくるぜ、あんたたちの世界に帰る方法も早く見つかるはずだ」

「おまはんとの勝負もけりばついとらんからの、おいはそれでもよかよ」

 

義弘は炎蓮についていくことに決めたが謙信は炎蓮の目をじっと見ていた。

 

「あんたはどうするんだ?」

「・・・・そうですね甲斐の虎が認めたその実力!?」

 

謙信が言い終わる前に炎蓮は謙信に向かって斬りつけた、謙信はすんでのところで剣で受け止めつばぜり合った、かすがはいきなり斬りつけた炎蓮に向かって行こうとした。

 

「貴様、謙信様に何て事を!!」

「来てはなりません!!」

 

謙信は今かすがが近づけば炎蓮に斬られると確信しかすがを制止した。

 

「悪い我慢できなかった、義弘との不完全な闘いにさらにあんたの闘気にあてられてな」

「島津殿との戦いで足に限界が来ているように思えますがいいのですか?」

「構わねぇさ戦場にいれば万全の状態で戦えることの方が少ねぇからな」

 

謙信は炎蓮のその言葉を聞くとつばぜり合っていた炎蓮を弾き飛ばした、弾き飛ばされた炎蓮はすぐさま剣を構えた。

 

「貴女が虎の名を名乗るに相応しいか見極めましょう」

「面白ぇやってみろ!!」

 

江東の狂虎対軍神の戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。




久しぶりなのでつまらなければご容赦ください、それではまた九話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。
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