マダオ馬妖怪の東方生活   作:ディア

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幻想郷のマダオ

人里で迷惑極まりない行動(酒を飲んで絡み、ゴミ箱を蹴っ飛ばすなどの行動)を起こして迷惑妖怪…まるでダメな男…略してマダオが今日も荒れていた。

「かーっ!どいつもこいつも俺をバカにしやがって!ングッ、ングッ…ぷは~っ…美味え!」

マダオは酒を飲みながら人里を歩いていた。このマダオこそ人里にすんでいる数少ない妖怪。その名前は…馬頭成瀬。馬の妖怪だ。

 

「おい!成瀬!」

「あ~ん?慧音じゃあねえか?寺子屋はどうした?」

慧音と呼ばれた銀髪の女性は上白沢慧音といい、慧音は寺子屋の教師をしており、この時間なら子供達を教えているはずだが何故かここにいた。

「お前のせいで中断したんだ!大馬鹿野郎~っ!」

「あ?なんで俺が原因なんだ?グビグビ…」

そう言って成瀬はまた酒を飲む。

「いい加減に酒飲むのをやめろ!お前は人の迷惑を考えていないのか!?」

「うるせえな…頭に響くだろ?」

「お前が酒を飲まなきゃいい話だろうが!!鬼じゃあるまいし…」

「なんだと~?慧音~俺はな~、鬼相手に酒勝負で勝ったんだぞ!!酒のことに関してお前に文句言われる筋合いはない!」

 

数年前、人里の人間が鬼に対しヘマをやらかしてさらわれたのだ。そのせいか人里の人間は鬼達に復讐しようとしたが無謀に終わった。しかしそれを救ったのが馬頭成瀬《うまがしらなるせ》だ。成瀬は酒にかなり強い体質だったため、鬼と酒を飲む勝負をして勝って見事に取り戻したのだ。

 

「だったらとっとと賭博場を潰せ!あれのせいでみんなだらけてしまっているんだ!!」

ここで馬頭成瀬の生活を説明しよう。成瀬は朝起きて、昼は酒を飲む。夜は賭博場の経営をしている。

寺子屋の少年少女達もその生活を真似して慧音は手を焼いている…

 

しかし彼の生活のお金はその賭博場で稼いでいる。故に答えは…

「ノーだな。俺の生活がままならん。それに1年前の事件忘れたのか?」

「それは…」

ここで慧音が口ごもる。今からちょうど一年前、慧音は賭博禁止令を出した。しかし、何の因果か人里の人間は逆に賭博をするようになったのだ。罰則も慧音の頭突きを始めとした厳しい罰も加えたが無駄だった。むしろ反感を買い人里から出て行き、新しい人里を作ったという事件だ。

「ま、そう言うことだ。諦めるんだな。」

 

「なら、せめて一つだけにしてくれないか?」

「一つだけというと?」

「やる賭博だ。」

「なるほど…ま、明日考え「今考えろ!」わかったわかった…」

明日考える。と言いかけた時に慧音が物凄い凶顔面で成瀬を睨みつけ、成瀬はそれに素直に従った。

「(まあ、それ一つで経営が成り立つ奴はスポンサー入りだがやるしかないか…)よし、決まった。」

「そうか…じゃ今日早速実践してくれよ。」

「それは無理だって…1年前みたいになるぞ。」

「じゃあいつやるんだ?」

「そうだな…今から1ヶ月以内には1つになっている。」

「じゃあ、私は今からちょうど1ヶ月後に賭博場に来るから絶対に1つにしておけよ!いいな!」

「ああ…さて、酒でも「飲ませるか!」…なんで取り上げる?」

「お前が酒を飲むと子供達に悪影響だからに決まっている!」

子供達に悪影響なのは、彼がおっさんのような容姿だからではない。むしろ、少年と言えるような姿だ。そんな姿で酒を飲んだら子供達も真似をする…故に

「あ~…そうかい。ほんじゃまたな。」

その理由に気づいて酒を取り返すことを諦めた。

「ああ、またな。」

 

「ま、しょうがねえ…今日賭博場に行ったら警告しておくか。」

「何がしょうがないんだ?」

「萃香か…なんで鬼のお前がここに?」

「霊夢からお使い頼まれたんだ。」

「あの巫女…鬼をお使いにするとはもはや人外だな。」

「それを言ったらお前は妖怪の中でも異常な方だぞ?鬼に酒勝負で勝てる妖怪なんてお前を除いたらいないぞ。」

「そうか?それよりも何頼まれたんだ?」

「亀の餌だよ。なんで亀の餌なんざ欲しいのかわかんないけどね。」

「(俺の行動に勘付いたのか?いやいやまさかな…そこまで勘付いたら化け物だな。だとしたら玄爺の世話でもすんのか?最近消えたと思っていたが戻ってきたのか。)萃香、また宴会の時にでも酒勝負しようか?」

「お!いいね!勝負しよう!」

「また宴会の時にでも会おうや。萃香。」

「じゃあな~成瀬!」

 

「ふう…やれやれ。あのロリ鬼…霊夢に上手いこと言われたんだろ。ま、どうでもいいか。それよりも準備でもするか。」

そう言って歩き出すと…どこから声が聞こえてきた。

「金を出せって言っているんだろ!!」

「だから…その…」

1人は金欲しさに脅しているヤクザのような青年、もう1人は絡まれて困っている少女…完全な脅迫である。

「だから、とっとと金だせって言っているんだろ!このガキ!」

「ひっ!」

少女は脅迫されて助けを求めようにも声が出せず、周りもその青年の放つ殺気に怯えて誰も助けようとしない。

「はぁ…周りは誰も助けようとしないし、しょうがないか。」

それに見かねた成瀬はこれまでマダオだった顔つきが一気に変わり、かなり頼りがいのある顔つきになった。

「おい…何をやっている。」

「ああ?ガキは引っ込んでろ!!」

青年が自分よりも幼い子供に偉そうな口を聞かれて腹が立ち、殴りにかかった。

「やれやれ…中々いい度胸している。」

「がはっ…!」

青年が体をくの字にして成瀬の腕が青年の腹に入っていた。

何が起こったかというと、青年は成瀬に殴りかかった。普通ならそれで成瀬が傷つくはずだ。しかし、成瀬は青年の攻撃を躱してカウンターをした。ただそれだけのことだ。

「こっちは酒没収されてイラついているんだ。死なない程度に気分を晴らさせてもらうぞ。」

その言葉から青年は成瀬が妖怪だと気づく。

「てめえ!妖怪のくせに人をキズつけてもいいのかよ!?」

「笑わせるな。お前は同族を傷つける奴だろうが。」

成瀬の同族はいない。何故なら馬と言う妖怪は滅多にいないからである。それ故に、同族というものに憧れていたがこの人間は同族を傷つけた為許せなかった。

「こんな事して、里の守護者が黙っちゃいないぞ!」

「あくまで殺さなければいい話だ。それさえしなければ、俺は人里から追い出されないようになっている。」

成瀬は草食系の妖怪である。それ故に人は食さない為、里の守護者こと慧音に人里に住むことを認められている。

つまり、青年は慧音に訴えても逆に立場が不利になる訳だ。

「助け…!」

助けてください!と青年は言いかけたが顎を抑えられて喋れなくなった。

「がっ…」

「町歩いているお嬢ちゃんに金たかるとはぁいい度胸だ。酔って迷惑をかけてもあくまで酔っているからしょうがない程度ならいい。」

「ふがふがっ!」

ならいいんじゃないか!と青年は言っているか成瀬が顎を抑えているためまともに話せない。

「だが脅したりするのは行き過ぎだ。しばらく反省してな。」

そう言うと青年を気絶させ、少女に近づいた。

「お嬢ちゃん…無事か?」

そう言って成瀬は少女に手を出す。

「あ…はい!」

少女は元気良く返事をして立ち上がると成瀬はにっこりと笑った。

「そうか。じゃ、お嬢ちゃん。さっきみたいな奴に絡まれないようにな。」

少女の前から立ち去った…

 

キュン…!

少女の心を表すのに最も適切な音だ。

「(か、かっこいい…!あ…でも、あの人の名前聞きそびれちゃったな…慧音先生にでも聞こう。)」

 

これが成瀬が人里にいられる理由である。

成瀬は数々の人々を今のようなチンピラを始め、鬼を退治したことから女性達に非常に人気である。しかし、成瀬は普段マダオなので女性達は表向きは非難しながらも実際は応援している。

そのことに本人(本馬妖怪)は気づいていないため、自分がマダオだと自覚している。

 

里の人々は彼をマダオと呼ぶがこう翻訳している。

『魔法のダイヤのように光り輝く男』

と…




感想あれば感想にて待っています。一つ一つ丁寧に答えますが
『原作やってねえのに二次創作書くんじゃねえ!』
『原作キャラの性格はこんなんじゃねえよ!!』
などは一切スルーします。
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