マダオ馬妖怪の東方生活   作:ディア

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マダオ酔っ払って霊夢のところにいく

成瀬はあれから永遠亭から帰る際に酒を貰い、酒飲んで酔っ払っていた。酔っ払った勢いで女性達を口説く…

「ぎゃはははは!今日はええ天気やの~!」

ことはなく、ただ千鳥足で陽気にはしゃいでいた。…本当に女性から人気があるのか謎の馬である。

「こんな日はなんか異変の一つや二つ起こしてみたくなったけど…やめだ、やめ!そんなことしたら俺の酒がなくなる。」

何度も言うがこの酔っ払いはなよ竹のかぐや姫を口説いた男なのだ。それなのにこのマダオ(マヌケで酔っ払いの堕落をしている男)馬頭成瀬は見ている限りではダメ男である。

 

「とととと…!ちょっと飲み過ぎたか?」

突然成瀬がバランスを崩し、更にふらつく。

「おや~?あそこにあるのは博麗神社じゃあありませんか?あそこへ行ってみよ~かど!」

成瀬はそのまま、ふらつきながら歩き博麗神社へと向かった。

 

~博麗神社~

「れーむー!いるかー?」

「…」

成瀬が霊夢の名前を叫ぶと返ってきたのは沈黙だった。

「…」

チリーン…

ドドド!

成瀬がお賽銭を入れると床を走って来る音が聞こえて来た。

 

「いらっしゃい!よく来たわね!成瀬!要件は何?!」

脇を出した巫女が現れ、成瀬を歓迎した。

「相変わらずだな~。ちょっと飲み過ぎたからここで寝るぞ~!」

成瀬はそれだけ言うと爆睡した。

「あっ!ちょっと!こんなところで寝ないでよ!寝るん…」

 

~夢の中~

成瀬は夢をみていた。それは成瀬が生まれる原因となった競走馬の回想だ。

 

~とある年の5月~

競馬場でとあるG1レースが始まり残り直線にかかった。

「さあ、…が二馬身、三馬身程リードをつけた。…だ!そのままゴールイン!!」

このレースの優勝馬は数年後レース中に骨折をして予後不良となり安楽死した…

 

~また別の年の10月~

とある重賞レースでゴールについたとき…

「どこまで行っても逃げてやる!影さえ踏ませないその走り!!」

競馬実況アナウンサーがそう叫び、ある一頭の馬が表彰台に立つ…

「いや~素晴らしい走りでしたね。」

「ええ、彼は史上最強の逃げ馬ですから…今度の天皇賞秋でもこの走りを見せつけてやります。」

その馬はそのG1レースで骨折し、予後不良となった…

 

ここまでお分かりだろうか?何故、予後不良になる競走馬がこの話に出ているのか…?前にも説明したが成瀬は元々予後不良になった一流の競走馬のファンの無念から生まれた妖怪なのだ。

しかし成瀬は走ることはトラウマでもなく寧ろ楽しみだ。何故そうなったのかというと…ファンは『もし、あの馬が予後不良にならずにいたら…』という想像をしていたのである。その想像の馬が実体化し…そうしてまた生まれたのも成瀬だ。

この事は阿求家が書いた幻想郷縁起にもしっかりと書かれている。

 

~現実~

「ん…?夢か。」

先ほどのレースは成瀬の元になった馬達の記憶による物なので時々見る。

「やっと起きた?」

そこへ脇を出した巫女が現れた。

「霊夢、なんでここにいる?」

彼女の名前は博麗霊夢。異変解決のスペシャリストだ。異変をすぐに解決するためそう呼ばれている。勿論才能は豊かであり素質ならば歴代最強クラスの持ち主とまで言われている。だが努力するということを全くしておらず、史上最強の駄馬よろしくな素質のみで闘う巫女だ。

「覚えて無いの?」

「なに一つ覚えていない!」

成瀬は胸を張って断言した。

 

「そこは自信満々で言うところじゃないと思うけどまあいいわ。あんたは泥酔状態でここに来たのよ…」

「あ~なんかそんな感じしてきた。」

「で、あんたはここで爆睡しちゃったからやむなくここで眠らせた訳。」

「なるほど…やっと思い出した。」

 

「で?賭博場で何するの?」

「どこでその噂を?」

「文が新聞に書いてたわよ。ほら。」

「『文々。新聞、今回は人里で賭博場の競技が一つになると噂を聞いた。本日はその原因を作ったK・K氏にインタビューした。』…マジだな。」

「本当のことなんでしょ?」

「まあな。何やるか当ててみろ。お前は分かっているんじゃないのか?それが答えられなくても勘でも可。」

「亀を使った競技ね。こっちは何せ生活がかかっているからそのくらいの勘は冴えるわよ。」

「あたり!当たった褒美としてこの競亀用の亀一頭と競亀の亀主権をやろう!」

「う~ん…一応もらっておくわ。」

そう言って霊夢は亀を貰った。

 

「おっと…時間もないし、そろそろ売りに出さないとな。」

「何を売るの?」

「この亀だ。そういえば金持ちな奴ってお前の知り合いにいないのか?」

「一番お金を持っているイメージがあるのはレミリアね。紅魔館に住んでいるわ。」

「レミリア?誰だ?」

成瀬はレミリアのことは知らない。

その理由はレミリアが『あんな庶民のカジノなんか行くな!』と従者に命令しているからだ。そのため成瀬の賭博場にもレミリアどころか紅魔館の話題も入らずにいる。

また成瀬自身、経営をする立場でありかなり忙しいため、レミリアの情報が入らない…という訳だ。

「あんた知らないの?」

「ああ、紅魔館という建物も知らん。説明を頼む。」

 

「レミリア・スカーレット。吸血鬼よ。見てくれはただの幼女。だけど年齢は500以上で実力もプライドも高いから注意が必要ね。もしからかったりしたら死ぬわね。」

「成る程…」

「次が紅魔館。紅魔館は真っ赤でやたらでかい館でそこに住んでいるのは、レミリア、その従者の咲夜、紅魔館の門番美鈴、七曜の魔法使いパチュリー、その使い魔小悪魔、そしてレミリアの妹フランドール、後その他大勢のメイド妖精。」

「その中で危険なのは誰だ?」

「フランドールことフランね。あの子は気が触れたらもう暴走…普通の状態なら純粋でいい子なのにね…」

「成る程…まあ、行けばわかるか。ありがとな、霊夢。」

そう言って成瀬は立ち去った。

「…ありがとうか。成瀬が言うとなんか嬉しいのは何故かしら…?」

霊夢はそうつぶやき、神社の中へと入っていった。

 

成瀬は紅魔館に向かったが…

「へ~らっとよっと、なるさんは~いつもいつも…」

成瀬は歌を歌いながら歩いていた。

成瀬を歌を聞いた多くの妖精が一回休み(人間で言う死亡状態)、たまたまそこにいた外来人を食おうとした常闇妖怪は歌を聞き、外来人とともに耳を塞ぎながら気絶。

…と異変の原因となっていたが霊夢は動く暇もなくすぐに終わった…

 

「うるさいわよ!そこのヤギ!」

などといい、青髪青ワンピースの氷精が成瀬に攻撃してきたからである。

「チルノちゃ〜ん!だからあれ馬だって!」

緑髪の妖精が成瀬がヤギでは無い事を突っ込むが…

「大ちゃん!あれはヤギだよ!!」

氷精ことチルノが成瀬のことをヤギだと主張する。

「だからあの人は馬!!」

「ヤギ!!」

「馬!!」

と、どうでもいい喧嘩が始まり、成瀬はあくびをかき寝っ転がりそれを観察していた。

 

「じゃあ、そこの人にヤギか馬か確かめてもらう?」

「別にいいわよ。あたいは最強だしね」

 

「すみません!貴方はヤギの妖怪ですか?それとも馬の妖怪ですか?」

「ん?俺は馬妖怪だ。」

成瀬は即答で大妖精から答える。

「ほら〜!やっぱり。」

「ふん!あたいは最強だからわざとボケてやったのよ!」

 

「それよりも紅魔館はどこだ?」

「あ、紅魔館ならこの湖を渡った先ですよ。紅魔館に用があるなら気をつけてくださいね。」

成瀬の質問に大妖精が答える。

「そうかではな…「ちょっと待った〜!!」なんだ?」

成瀬が別れを告げようとしたがチルノに止められた。

「あたいの罠張りに入ってタダで済むと思っているんじゃないでしょうね?!」

「だからチルノちゃん、罠張りじゃなくて縄張り…」

「(確か、氷精は頭が悪いって聞いたな…)じゃあ、問題出すからそれに答えろ。」

「問題?」

「そうだ。じゃ行くぞ…日本ダービーを制した馬を10頭言え。」

成瀬が出した問題は外の世界の問題なのでアホのチルノは愚か、大半の人が答えられないだろう。

「大ちゃん、これわかる?」

「ううん?全然わかんない。」

「では明日までに答えるように!じゃ解散!」

「「失礼しま〜す!」」

そこで成瀬は寺子屋で生徒達と別れる慧音と似たようなセリフでチルノ達を追っ払った。




用語(元ネタ)一覧
・史上最強の駄馬…みどりマキバオーのベアナックルより
・日本ダービー…3歳馬の頂点であることを示すレース
・天皇賞…春と秋に分かれておりクラシックの中でも名誉あるレース
本当のあとがき。
え〜…読者の皆様は日本ダービー馬10頭答えられますか?私は答えられます。成瀬がこの問題を出したのは特に理由はありませんね。強いていうなら成瀬が元競走馬だからでしょう。
それと、成瀬の能力はそろそろ発表します。
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