マダオ馬妖怪の東方生活   作:ディア

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マダオ、紅魔館でロデオをする

成瀬は、悪趣味全開の館の門の前に立っていた。

「はあ、面倒な…」

「zzz…」

成瀬がため息を吐いているのは寝ている門番にあった。その門番は身長が高く、赤髪の女性…紅美鈴だ。彼女は仕事中に寝ている時が多い。

「もしかして、霊夢の言っていた美鈴か?」

「zzz…」

成瀬が美鈴に聞いても寝ている為、答えないため成瀬が少しキレた。

「まあ、こういうのは事情聴取だ。恨むんなら、お前を睡眠欲を恨むんだな。」

成瀬がそう言うと馬の姿になり…美鈴を乗せた。

 

一方…

「咲夜。」

一人の銀髪の少女の吸血鬼が従者である咲夜を呼ぶとすぐに現れる。

「はい、なんでしょう?レミリアお嬢様。」

「そろそろお客人が来るわ。歓迎なさい。」

「はい。わかりました。」

 

レミリアが客をもてなすように咲夜に命令する。それに咲夜が何も言わずに従うのはレミリアの能力にある。

 

その能力は運命を操る程度の能力。名前の通り運命を操ることが出来るが色々と制限があるらしい。しかしその制限が不明ため、かなり反則な能力なのかそれとも平凡な能力なのかレミリア本人しかわからない。

 

だが戦闘中にその能力を使う事はなく、自身の実力で戦っていることから本当に実力が高いことが良く分かる。

 

「後、中国にはしばらくそのままにしたいからお客人には申し訳ないけどそのまま連れて来るように。」

レミリアがそう言って外を見ると成瀬が美鈴を懲らしめていた。

「了解しました。」

 

~門前~

「ドゥワハハ!」

「た、助けてください~!」

成瀬が愉快に笑い、美鈴が助けを求める。

「どうだ?俺の背中は?」

「わかりました!わかりましたから降ろして下さい!」

 

美鈴がうろたえているのには理由がある。美鈴は成瀬の手綱で手首を縛られた状態で成瀬の背中に乗っており、足のサドルに縛られていた。その状態なら腰のみが動くので成瀬はロデオまがいのことをして腰を痛めさせて美鈴を懲らしめていた。

 

「その必要はありませんよ。お客様。」

「ち、ちょっと、咲夜さん!そんなこと言わずに助けてください~!」

美鈴の言うこと無視して、咲夜は話を続けた。

「昼寝している罰よ。それとお客様。お嬢様がお呼びです。」

「俺のことか。」

「ええ。でなければ私がとっくに殺しています。」

「物騒な発言だが、あながち間違いではないように見えるしな。それよりも案内してくれ。」

「では私の後ろに来てください。」

成瀬が馬の姿で移動しようとすると…

「咲夜さ~ん!腰が痛いんですって…明日の仕事に支障が…」

美鈴が咲夜に降ろして貰うように頼む。

彼女はロデオまがいのお仕置きで成瀬が歩くたびに腰が痛むようになった。

「貴方…明日はオフの日でしょう?それに普段から寝ているから休みはたっぷり取れるでしょう?」

しかし咲夜は非情にも話をばっさりと切り捨てた。

「うう…あんまりです。」

そのことに軽く凹む美鈴。

 

レミリア・スカーレットは悩みがある。それは妹のフランが引きこもってどうしようもないことだ。

世間では狂気に触れただの、破壊神の再来だのと言われているがそんな事はない。確かに能力ならそうかもしれないがそれを彼女が使う事はない。いや、正確には紅魔館の異変以降そうなったのである。

ぶっちゃけ、引きこもりである。

 

「やっとね…こんなに運命が強い奴と出会うなんて…」

カリスマ抜群にレミリアは待ち構えていた。

「失礼します。お嬢様。」

咲夜がいよいよ入って、次に成瀬も入ってくる。

「よく来たな…客人。」

「…」

レミリアの言葉に、成瀬は何故か無視だ。

「お客様?どうなされました?」

「咲夜、私の前で緊張しているのだろう…少し緊張がほぐれるまで待とうではないか。」

レミリアは自身のカリスマにやられたのかと思い成瀬に時間を与えた。

「あの~…ちょっといいですか?」

そこへ空気と化していた美鈴が成瀬の行動に気づき意見を言う。

「なんだ?中国?」

「だから中国じゃないですって…それよりも、彼寝てますよ。」

「「え!?」」

 

「本当ですって…起きて下さい!」

「ん…?やれやれ…ようやくついたか。」

「…貴様、死にたいのか?」

「誰?」

「お前の会いたがっていたレミリア・スカーレットだ。」

「ああ…寝ていてすまない…」

「それでお前が私に望んでいることとはなんだ?」

 

「実は…

 

~説明中~

 

という訳なんだが。買うか?」

 

「…そうか。だが今更やるわけにはいかん…」

「プライドが高いとそのプライドを無理やり捨てることになる。やるなら今のうちだ。」

「お前の目的はもうわかっている…弾幕ごっこと同じようなものだろう?」

弾幕ごっことは博麗の巫女が考え出し弾幕以外の攻撃に当たったら負けというシンプルなルールで、だいたいの妖怪はそれで片付けている。しかし、それが普及されたのは紅魔館で起こした異変以降…つまり、お互いに弾幕ごっこをやって解決したから普及したと思えばいい。

「まあ、だいたいが当たりだな。」

 

「(恐ろしいものね…こいつ、市場を乗っ取ろうとしている…)」

「(やはりそう甘くないか…なら仕掛けるか。)ところで、悩みはあるのか?」

「何故そう思う?」

「フランドール・スカーレット嬢が狂気に触れていると聞いたんでな…」

「あのお喋り巫女め…そんなことまで喋ったか…まあ、あながち間違いではない。会いたいのか?」

その時レミリアは『ぜひ、フランと会ってニートの生活を改善させてやれ!』的なオーラを出す。

「そうだな。所詮俺は幻の馬。架空の存在故に死なない。」

それに気づいた成瀬は理由をつけてフランに会おうとする。

「そう…なら図書館に行くといいわ。あそこには私の友達がいる。咲夜、案内をしてあげなさい。」

「かしこまりました。」

そう言ってレミリアは成瀬と別れた…

 

「ちょっと!私はどうなるんですか!?」

 

…美鈴の声が聞こえたが無視した。

 

~おまけ~

その頃、フランドールの部屋では…

 

「妹様!いい加減出てください!」

パチュリーがフランを出そうとしたが今日は体調が悪く、変わりに小悪魔がフランを出そうとしていた。

「え~?誰?」

「小悪魔です!開けて下さい!」

「誰?」

「小悪魔です!!早く開けて下さい!!」

「誰?」

 

ここで小悪魔が電波を拾ったのか、切れたのか不明だが、どちらにしても口調が荒くなり、フランに対し怒鳴る。

「小悪魔だ!おい!開けろ、開けるんだ!おい、小がつくとはいえ悪魔に逆らうのか!?」

「え~?小悪魔?」

「そうです。小悪魔です。おとなしくしていれば手荒な真似はしません。」

やっと話しが通じるようになり、小悪魔は元の口調に戻った。

 

「私は小悪魔じゃないよぉ~」

しかし、フランも電波を拾い、あえてとぼけた。そのせいか…

「俺が小悪魔だ!!早く開けろ!貴様、開けないか!」

またもや小悪魔が口調が荒くなりフランに不敬もクソも関係なしにただひたすらに怒鳴る。

 

「誰?」

「小悪魔だ!こ・あ・く・ま!開けないか!開けないと…ぶ、ぶっちゃうぞ!」

「誰?」

「小悪魔だ!頼む、開けてくれ!開けてくれるだけでいいからっ!後は何もしないから!」

「誰?」

「小悪魔だ!」

 

このカオスな状況を見たパチュリーさんの一言

「何しているのよ…貴方達…」

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