探索者って明らかに超人だよね?   作:九十九猫221

15 / 23
イベント明日なのかよ・・・・・と言う訳で怒りの投下!

今回、どこが改変されたのかが判明します。


第二章 ■■な共闘 2話 「知らないのか?魔王からは逃げられない」

作戦を練るとは言ったものの、先の氷室達が入手した情報を聞くことにした。情報の内容は大雑把に以下の通りで

・最近、夜野市内の地下鉄であちらこちらに怪物らしき者を見たという目撃情報がある。

・同様に夜野霊園でも怪物の目撃情報あり。

・線路沿いにある側溝に入るために駅員に交渉系技能を使おうとしたが-補正がかかるため断念

といったところだ。

 

シナリオ的に絶対に行かなくてはいけないところではないが、改変されている可能性がある以上、情報は多いことに越したことはない。(後、地下線路とか歩いてみたいし)どのような方法で行くか話し合った結果、ホームにいる駅員を適当な場所に呼び出していなくなっている間に侵入することに落ち着いた。呼び出し担当は俺とフィアだ。(呼び捨てでいいと迫ってきたのでそう呼んでいる)基本はフィアの信用で成功すればいいが、失敗した時の予備として俺が言いくるめる2段構えで失敗の無いようにするためだ。タイミングは最終電車が発車した後で行う。側溝を歩いているときに電車が来たら危ないし、目撃者を出さないようにする。

 

数分後、最終電車が発車したのを見届けて作戦を開始する。現在ホームにいるのは30前半位の男性一人のみ。フィアと二人で対象に近づく。正直、初対面のインパクトのせいで恐怖心が残っているがうだうだ言ってられない。それに俺はあくまで予備なので失敗した時にフォロー入れる程度でいい。

 

「あの、すみません」

「ん?どうかされましたか?」

「いえ、実は妹がこの駅のどこかで定期券入れを落としたみたいなんです。それで落とし物として届いていないか確認してもらえないでしょうか?」

 

っ!?!?

 

「一緒に駅長室まで行きたいのですが妹がもう一歩も歩きたくないと駄々こねてしまって・・・・本当に困った妹です。財布の中に私と妹が一緒に写っている写真が入っているのですぐにわかると思いますので、どうかよろしくい願いします。ほら、イリーナもお願いして」

 

妹!?イリーナって誰だよ!?突然のことで混乱していると、フィアが駅員から見えないようにして俺の方に顔を向けると小声で「ほら、早くしないと怪しまれるわよ」と言ってくる。ええい!どうにでもな~れ。

 

「お兄さん・・・・お願いします」

「・・・・・・分かりました。ちょっと見てきますのでここでお待ちください」

駅員はそのまま階段を上っていき、駅長室に向かっていった。2~3分程度は帰って来ないだろうがその前に言いたいことがある。

 

「・・・・フィア。今のは何だ?」

「フフッ上手くいってよかった。響きちゃんが私と同じ碧眼だったから姉妹といえば信じてくれると思いまして、試してみたところ大成功でした。技能を使わずに邪魔者を排除できちゃいましたね。さて、時間もあまりありませんし、急ぎましょう」

 

言いたいことだけ言って足早に氷室達のところへ戻っていった。まぁ、うまくいったといえばそうなんだが・・・・こう、何と言うか、姉を名乗る不審者に出くわした気分だ。だが、時間がないのは確かなので俺もその後に続く。すでに防犯カメラが映らない場所は把握済みなのでさっさと線路に降り、側溝にある従業員通路を使い、目的地である旧初台駅跡に向けて歩き出す。懐中電灯は持ってきたが、点けずに進むことにした。この先に特殊自衛隊が待ち構えているともなればできる限りバレないようにするためだ。だが、進む電車で5分の道のりも歩くとなれば大分時間もかかる。しばらくの間、黙々と足を動かし続ける。

 

特に問題もなく旧初台駅跡にたどり着くことができた。人の気配がないことを確認し、懐中電灯を点けて駅のホームを見渡してみると、長い間使われていないせいか、ベンチや駅名板に埃が積り、壁のコンクリートは所々剥がれており、地上への階段は同じくコンクリートで塞がれている。昔はここで多くの人が利用してにぎわっていたとは考えられず、どことなく寂しい感じがした。

 

「さて、目的の場所にたどり着いたがどうするか」

「困った時は目星、私はそうしてました」

「僕は念のために聞き耳使って誰もいないか調べてみるね」

「痕跡か・・・・それなら」

 

《ロール目星 氷室43→38 成功  フィア25→5 クリティカル》

《ロール聞き耳(静寂なため+10補正) 山下78→88 失敗》

《ロール追跡 九十九50→30 成功》

 

全員バラバラに行動し始めるが、すぐに駆け付けることができる距離で捜索を始める。5分後に再び集まり成果を告げていく。

 

「ごめん。何も聞こえなかったよ。・・・やっぱり誰もいないのかな」

「俺はこの5.56mm弾を発見できた。確か各国の軍隊が正式採用しているような自動小銃からでしか発射できない奴だ。それに壁に弾痕や血をふき取った後が発見できたからここで戦闘があったことは間違いない」

「私は銃についてはそこまで詳しくないのでわかりませんが、こんなものを見てください。ホームの壁付近のがれきの下にこんなものが」

 

フィアが差し出してきたのは、埃でやや汚れてはいるものの、まぎれもなく拳銃だった。氷室が手に取って簡単な動作確認を行い、問題なく使えることが分かり、弾丸も少し使われているが11発残っているそうだ。

 

「確かこれは・・・H&K-USP?特自のやつらが落としたものか?」

「それは分かりませんが、私、拳銃は使いませんのでよかったら使ってください」

「まさかこんなに簡単に手に入るとはな。自宅で作っていた改造エアガンがもったいないが有り難く使わせてもらう」

「どういたしまして」

「お宝入手したところ悪いがちょっと来てくれ」

 

俺は全員についてきてもらいホームの一部の床を懐中電灯で指し示す。

 

「あそこに足跡があるの見えるか?」

「んん~?ごめん。わかんないや」

「言われて初めて足跡があることに気が付いたぜ。九十九、良くわかったな。入り乱れすぎて俺には全然わからん」

「私もです」

「氷室の言う通り戦闘があったことは間違いない。だけど2つおかしなことがあるんだ。一つ目はこの足跡だ。足跡は全部で三種類あって固い靴で歩いた足跡。これは特殊自衛隊のやつだろう。次に人間に近いが奇妙な形をした足跡。これは多分グールだな。そして、これなんだが、前に3本後ろに1本伸びてる足跡で何か細い物をぶら下げて引きずった跡があるんだ。

「グールと特殊自衛隊以外にも他の神話生物がいたってことか?」

「2つ目は戦闘したにしても死体がない。まぁ、氷室達が目撃した時間から数時間経っているから特殊自衛隊が回収してもおかしくはないんだが、これだけの足跡だ。かなりいたのに回収作業が早すぎないか?」

「ちょっと待て・・・・一つ嫌な予想が浮かんだんだが」

「奇遇ですね。私もです」

「あはは・・・・ま、まさかねぇ・・・」

「・・・・多分みんなが思っていることをあえて言葉にするぞ?ここで戦っていた特殊自衛隊がグール+他の神話生物連合に負けて食べられた、若しくは連れ去らわれたと」

「おいおい、NPCとはいえ自動小銃を持って訓練を受けた奴らがそう簡単に負けるはずがないだろ・・・」

「月島さん・・・声が震えてますよ」

「でも、氷室君そう考えれば辻褄が合うんだよね・・・残念なことに」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

 

全員が一斉に黙る。心なしか気温も下がって気がして肌寒い。廃駅のホームが巨大な怪物の胃の中にいるような錯覚さえする。この時全員の心が一致していた。「早くこの場から逃げ出さなくては」と。俺の第六感も「つくづく無能ね、あなた」と囁く。だが、ここで無事逃げ出せたとは問屋が卸してくれない。

 

自分たちが来た通路の反対側の通路からガタッと物音がする。全員が体をビクッと震わせ、恐る恐る懐中電灯の光を向ける。そこ先にヘルメットに暗視ゴーグル、都市迷彩の軍服を着て、手には氷室と同じ拳銃を握り、頬に大きな古傷が目立つ男がいた。だが、ヘルメットは鋭い何かで引き裂かれたような跡があり、暗視ゴーグルのレンズは割れて、軍服は至る所が破れてそこから血が染み出している。男はこちらの明かりをまぶしそうにし目を細めるがすぐさま手に持っていた拳銃を向けてくる。

 

「ちょ、ちょっと待て!俺たちは一般人だ!撃つな!」

 

慌てて静止するよう呼びかける。

 

「人間・・・だと・・・?どうしてこんな場所に・・・っう!?」

 

男は銃を下すと傷が痛むのか蹲る。

 

「氷室!」

「ああ、任せろ」

 

氷室は俺の呼びかけに応じ、男に駆け寄る。頼むからファンぶらないでくれよ?

 

《ロール医学&応急手当 氷室65、68→19 成功 回復2d3→4 HP?→9》

 

見事な手際で傷口を手当てしていく。

 

「これで一先ず大丈夫だ。さて、あんた名前は?」

「先に手当てしてくれたことに感謝する。俺は古鷹源太(ふるたか げんた)だ」

「古鷹さん、ここで一体何があったんだい?教えてはくれないかな?」

「すまないがそれは極秘事項だ。ましてや一般人に教えるわけにはいかない」

「こっちは撃たれかけた上に(氷室が)命を救ってやったんだ。少しは教えてくれてもいいんじゃないか?」

 

《ロール言いくるめ 九十九52→54 失敗》

 

「嬢ちゃん、銃口を向けたのは謝るし、命を救ってくれたことも感謝している・・・だが、世の中知らないほうがいいこともある」

「お願いします。私たち以外には口外しないことを約束いたしますので教えてください」

 

《ロール信用 フィア60→36 成功》

 

「・・・・美女の頼みとなれば断れねぇな。だが、後悔しても知らねぇからな」

「俺は見ての通り自衛隊に所属していてな。その中でも対テロ任務を受けおう【シールド】っていう部隊があるのさ。俺はその【シールド】小隊長を務めていた。2週間ほど前、上官の命令で地下鉄で不審な奴らが徘徊している。奴らの正体を暴いてほしいと言われてな。あっちこっち嗅ぎまわってようやくこの周辺に根城があることが分かったんで部下と共に突入したのさ。まぁ、結果は見ての通りさ。部下は全滅。俺も瀕死の傷を負って命からがら逃げ出せたって訳さ」

「それで、その相手はどんな奴だったんです?」

「俺も・・・未だに信じられない・・・・多分、今から俺は・・・・・頭のおかしい話をするがすべて真実だ。そいつらは肌が死人のように土気色で手足はひょろひょろと長く、目は赤色に光ってやがる。しかも・・・・・・・殺した俺の部下をその場で食い始めたんだ!!ははっ・・・まるでゾンビ映画の中に入り込んだようだったぜ」

 

古鷹は冗談っぽく話しているが体は震えている。まぁ、グールの大軍を目撃した上に部下が食われているところを見たんだ。発狂していていてもおかしくない。

 

「そのクソッタレ野郎どもも大概だったがあいつらの中にもっと薄気味悪い奴がいた。頭が蛇なんだが手足もあって人間の姿をしていた。さしずめ蛇人間ってか?土気色の化け物だけなら何とかなったんだ。だが蛇人間が妙な言葉をつぶやいたかと思うと真っ黒なスライムみたいなのが出てきてな。そいつの先端には大きな口が付いていた。そこから形勢逆転さ。銃で撃っても殴っても蹴ってもまるで効かなねぇ。その内どんどん押されていって・・・ああくそ!思い出しただけでも震えが止まらねぇ」

 

それ以上は流石に聞くことはできずそっとしておくことにした。それにしても、グールが蛇人間側についてやがる。さーて困ったぞ?ここから先のメタ知識が崩壊した。

 

「なぁ、今回グールと探索者が共闘するシナリオだったよな。俺の記憶違いか?」

「いや、合ってるぞ。ただ今回のシナリオはグール&蛇人間VS探索者の構図だろうな」

「私の記憶ですと【シールド】は残虐で非人道的な集まりのはずでしたが、この人を見る限りそうとは思えません」

「と言うことは、神話生物VS人間ってことでいいのかな?【シールド】の目的が神話生物の殲滅なら協力し合えると思うんだ」

「多分、それであってると思います。なんにしてもいつまでもこの場所にいるわけにはいきませんし、一度地上に戻りません?」

「それについては賛成だ。さっさとこんなところからおさらばしよう」

 

俺たちはこの時忘れていた。ホラーのお約束は一度油断させてから本命が来るということと、知能の高い蛇人間が逃げ出した奴を見逃すはずがないということに・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 




と言う訳で今回の構図は人間VS神話生物という、いつも通りの構成でお送りいたします。
今回初クリの名誉はフィアさんが獲得しました。商品としてグレートオール堂のケーキを進呈しましょう(あげるとは言っていない)


原作だと人殺し大好きのサディストな古鷹ですがここでは市民を守る優しいおじさんです
(グールの大群+蛇人間(変装なし)+無形の落とし子見ても発狂しないこの人のメンタル強すぎぃ!!)裏でダイス振った感想






ありえたかもしれない展開
フィア「お前も家族だ!」武道+組付き
九十九「ひぃぃぃぃ!?!?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。